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''2005年、欧州洋上…''
夜の海原に雷鳴が轟くなか、一隻のタグボードが波間を進んでいた。
その船上には捜索指令を受けて出動したBSAA隊員の姿があった。
眼前にそそり立つ船影は、ゴーストシップそのものと化したかつての豪華客船のものである。
ゴーストシップに近づきながら、装備を確認し終えたジルがつぶやく。
「この船の何処かに…きっと、彼らはいる…」
…だが、この失踪事件は悪夢の始まりにすぎなかった。
そして背後で渦巻く陰謀に囚われ始めていることをジルはまだ知らずにいた…。