ゲールマン
主人公を導く存在でありながら、その実、月の魔物によって狩人の夢に囚われている。墓石の数の多さから、ゲールマンが過ごしてきた時の長さが窺える。
エンディング・遺志を継ぐもの、のトロフィーには「月の魔物に魅入られ、狩人の夢を守り続ける者の証」とある。ゲールマンは何らかの形で月の魔物と接触し、以降、狩人の夢で生き続けているのだろう。それを、主人公が継ぐということになる。
狩人の夢では、時折、ゲールマンの寝言を聞くことができる。
「ローレンス……ひどく遅いじゃあないか……、……私はもう、とっくに、老いた役立たずだよ……」
この発言を聞く限り、ゲールマンはローレンスと仲が良く、また、なにか約束をしていたことがわかる。
教区長エミーリアを撃破した後、主人公が頭蓋を調べた際に発生するイベントで、ローレンスがウィレームを裏切るシーンが描かれる。もしかすると、そのときにゲールマンもローレンスとともにビルゲンワースを離れたのかもしれない。DLC:The Old Huntersでは、獣となったローレンスを確認できる。上記のセリフを聞く限り、ローレンスが獣となったことは知らない模様。ゲールマンは、もう叶わない約束を信じ、待ち続けている。その約束の内容は不明だが、血を使って上位者になることか、あるいは血を用いた獣の病の克服であろう。
ビルゲンワースの教室棟(2F)では、「上位者狩り、上位者狩り」、「3本目の3本」、「ローレンスたちと月の魔物」と書かれたメモを確認できる。
上位者とは赤子を失い、同時にそれを求める存在。捨てられた工房で3本目のへその緒が手に入ることから、ここでローレンス(ゲールマン含む)たちが月の魔物を呼び寄せる実験をした可能性がある。そこでゲールマンと月の魔物が接触したのなら、狩人の夢が、捨てられた工房に酷似しているのも納得できる。
大樹の下でゲールマンと戦い、撃破すると「すべて、長い夜の夢だったよ……」というセリフが聞ける。
数え切れない狩人を介錯続けたゲールマンにとって、死は救いだったのかもしれない。
人形
DLC:The Old Huntersに登場する時計塔のマリアと酷似する女性。
主人公が狩人の夢に帰還すると寝ていることがあり、話しかけると「すいません、私は、どこかに……」と言う。
時計塔のマリアを撃破した後に話しかけると、枷が外れたような、というセリフを言う。
このことから、人形が、時計塔のマリアに似せて作られたことがわかる。