キタイから伝わった錬金粉の話を聞いたことがある。
その粉は大爆発を起こし、天まで届くような炎を吹き上げるという。
だが、ハイボリアの諸王国では、錬金粉は普及しなかった。
それは主として生産に必要な資源が不足していたからだ。
しかしこの追放の地には、錬金粉の材料が豊富にある。
君は爆発物を作り、何かを吹き飛ばしみたいと考えている。
爆発物は、技能メニューで罠師を学習して生産できる。
爆発させるには、導火線にアクションを行うか、単にそれの上を歩けばいい。
改造した武器は以前と同様に手になじむが、微妙な違いも感じる。
実際の戦闘で試してみないと何とも言えないが、使うのが楽しみだ。
砂漠の犬は、その名の通りに狂暴だった。君を見たとたんに襲いかかってきた。
しかも彼らは、どこか野獣を思わせるような風貌をしていた。
まるで本当は人間ではなく、仮面をかぶった獣のようだった。
自分の計画通りに事が運ぶのを見るのは楽しいものだ。
君が仕掛けた罠は完璧に機能し、罠にかかった敵に致命的なダメージを与えた。
君の防具はまだギシギシと鳴るが、以前よりは状態が良いように感じる。
防具の改造方法を学んだ。これは間違いなく身に着けておくべき技術だ。
ゴボゴボと不快な音を立てながら、刺激臭のする液体が圧搾機から流れ出している。
君の生産現場は非常に効率的になった。
しかし、この悪臭だけはいただけない。
君は、片手で口の周りを拭った。少し濁っているが十分に飲める水だ。
これで、追放の地の最重要問題の一つである喉の渇きについては解決した。
君は、無慈悲な笑みを浮かべながら、足を引きずって逃げようとする敵を見ている。
だが今回は、逃げられないだろう。
君の巧みな動きと強烈な攻撃で、敵はバランスを崩し無防備になった。
この状態から敵の弱点を攻撃するのは簡単なことだった。
これからの戦いに備えて、君はこの攻撃方法を頭に叩き込んだ。
君は敵の血が地面に流れるのを満足そうに見ている。
もちろん残酷だ。しかしこの敵が君を殺そうとすることは二度と無い。
これからの戦いに備えて、君は敵の体の構造に関する知識を蓄えた。