バグったVR世界から脱出できずにいるヒロイン「シイナ」を操作する<ゲームサイド>と、
そんなシイナに現実からアドバイスを行い手助けをする主人公「水梨新」の視点で進む<現実サイド>の二本立て。
ゲームサイドはRPG、現実サイドは一昔前のADV風の作りになっており、ゲーム中に切り替えながら進んでいくのが特徴。
どっちのサイドでも会話イベントが大量に設けられており、キャラを操作している時間より、テキストを読んでいる時間のほうが遥かに長い。
途中で即死選択肢が何度か登場し、選択肢で間違えるかゲームサイドで敵に全滅させられると、ゲームオーバー画面に直行。
ゲームオーバーになったらロードして手前からやり直すしかない。選択肢でセーブできるものの、クリアには忍耐が必要。
だいたいのプレイヤーが、初回は30時間前後でクリアしている模様。
会話イベントはフルボイス…ではないものの8割強にボイスが入っており、ゆっくりイベントを流していくと50時間くらいかかる。
なおスキップ機能があり、会話イベントについてはL2でフルスキップ、L1で超高速早送り、□ボタンで早送りができる。
会話イベントを一切読まずに全スキップして、ダンジョンを一切迷うこと無く進み、戦闘を極めれば一周目でもたった3時間弱でエンディングまで行けてしまう。
いかに会話イベントの比重が多いゲームなのかがよく分かる。センスや勘の良い人なら初回でも20時間を切れるかもしれない。
現在攻略中のダンジョンで、「キーアイテムを全ては入手していない」か、「レバーなど特定のギミックを操作していない」か、もしくは「<現実サイド>でイベントを見ていない」かの三択。
現在攻略中のダンジョンから、よそのダンジョンへ移って何かしないといけないときは、会話イベントで移動を促される。
そもそもそんなシチュエーションはほとんど無いので、基本的にいま探索中のダンジョンと<現実サイド>でフラグを立てるだけで進んでいける。
街で情報収集したりといった要素は出てこない。見落としやすいのは<現実サイド>'への遷移。△ボタンでメニューを開き、R2ボタンで自主的に遷移しないといけない場面がほとんど。
これを行ってもメニューのヒント文が「水梨新に調べてもらおう」から変わらないことも多いが、実際はどこかのバグ壁が無くなって通行可能になっているので気にしなくていい。
Ver1.02のアップデートをあてて遊びシステムセーブされると、システムデータが壊れるという悶絶級のバグがあり。公式サイトでお詫びがでている。
該当者は1.03をあてつつシステムデータを消すしかない。その場合、BONUS(ギャラリーモード)の内容は戻ってこない。
これから購入する人は最新版である1.03をあてれるので問題無い。
それ以外の要素は、エンディングまで辿り着けば能力を引き継いで2周目にいけるゲームなので、基本的に取り逃がしたものは2周目で回収できる。
ゲームオーバーになると直前の進行は失われるため、効率よくプレイするにはセーブデータを幾つも分けておく必要がある。
11章で登場する某ボスキャラを倒した際に、「ショップで受注できるクエストを8割クリアしている」かどうかの判定でトゥルーエンドに分岐。
他に条件はありそうで…無い。ゲーム冒頭で水梨新が「なるべくクエストをこなしながら進むんだ」と言っているのが一応のヒント?
11章時点でもクエストの8割クリアは可能なので、トゥルーエンドのためだけに2周目を遊ぶ必要は無い。
クエストのクリア前にセーブしておけば、1つのセーブデータでノーマルとトゥルーの両方を見ることも可能。
トゥルーエンドになった場合、詳しい条件は今も不明だがヒロイン6人+リディアいずれかのエンディングへと続く。トロフィーはキャラ個別に用意されているので少々面倒。
なお2周目以降でトゥルーに進んだ場合は、誰のエンディングを見るか任意で選べるようになっている。トロコンを狙うなら2周目に進んだほうが楽。
エンディング分岐には関わらないものの、6人のヒロインの最強武器が落ちている。
最深部には特別な裏ボスである「ジース」(石垣純哉デザイン)が居て倒すとトロフィー。
最強武器は、シイナ→リリィ→アル→クレア→ルシル→セリカ の順に見つかるので、二軍落ちキャラを救済したい場合は早めに行くのも手。
ただし出てくる敵はラスダンのものより手強い。道中でセーブポイントは無いが、7戦目突破か各層クリアのタイミングで引き返すと、ノヴァが有料でそこから再開させてくれる。
低レベルで突破したい場合は、装備品で可能な限り素早さを上げて先制し、無敵になれるフィールドバグを真っ先に踏み、
汚染度100%で死亡するのに気をつけながらバグを踏み減らし、さっさと召喚蟲とインストールジャンルを発動すること。
格闘インストールは安定して削れる。また、ビリヤードは穴に落とせば「ジース」以外の敵は体力が半減し、2回落とすだけで倒せる。
くれぐれも正面から堂々と戦わないこと。