後日談/シルヴァン
FE風花雪月、シルヴァンの後日談をまとめていきます。
完全にネタバレですので、閲覧は自己責任でお願いいたします。
“至情”の騎士
シルヴァンは新たなゴーディエ辺境伯としてその生涯をスレン族との関係改善に捧げた。
遺産と紋章を必要としない貴族の在り方を、その弁舌のみで気付いた彼は、稀代の名領主
として名を残す。一方で、浮気者を“ゴーティエの放蕩息子”と呼ぶ習慣も後世に残した。
よすがを辿りし炎ד至情”の騎士
〇〇〇は、統一王国の初代王座に就くと、新たなゴーティエ辺境伯となった
シルヴァンとの婚姻を発表した。シルヴァンは陰になり日向になり、新たな女王の政務を
献身的に補佐する。とりわけ彼の巧みな弁舌はセイロス正教会やフォドラ外の諸国家との
渉外において、大いに役立ったといわれる。
若いころは浮名を流したシルヴァンも、結婚を機に落ち着き、穏やかな愛妻家となった。
そんな彼らの間には、紋章を持つ子も持たぬ子も生まれたが、二人はそんな子供たちを
分け隔てなく愛し、幸せな生活を送った。
愛しき人のためにד至情”の騎士
士官学校時代から数えて数十度目の求婚にして、シルヴァンはついにドロテアと結婚。
その後、シルヴァンはゴーティエ辺境伯としてスレン族との関係改善に着手。
遺産や紋章を必要としない平和な時代を、その弁舌のみで築き、名領主として後世に名を残す。
そしてドロテアは、夫の理想を現実のものとすべく、陰日向に彼を支えた。
「年老いて死ぬまで、一緒にいてほしい」
結婚を申し込む際、シルヴァンはそう言ったという。
そしてその言葉のとおり、彼らは最期の日まで共に笑い、共に生きた。
盾の名を継ぐ者ד至情”の騎士(蒼月)
亡父ロドリグの跡を継ぎ、フラルダリウス公爵となったフェリクスと、
父の没後ゴーティエ辺境伯の位を継いだシルヴァンは、
王国の復興と繁栄のため、それぞれ力を尽くす。
しかし多忙な日々の中にあっても二人の友情が絶えることはなかったようだ。
フェリクスはふらりとゴーティエ家の居城に姿を現してはシルヴァンに悪態をつき、
シルヴァンはそんなフェリクスをからかうためにだけに、
度々フラルダリウス家を訪れていたという。
生涯無二の友であり続けた彼らには、偶然にも同じ日に没したという逸話さえ残っている。
“至情”の騎士×慈愛の微笑み
戦争の終結後、シルヴァンはメルセデスに対して正式に結婚を申し込み、メルセデスはその申し出を喜んで受け入れた。
新たなゴーティエ辺境伯となったシルヴァンは、その生涯をスレン族との関係改善に捧げた。
遺産と紋章の力を必要としない平和な時代をその弁舌のみで築き、名領主として後世に名を残す。
そんな彼の傍らには、常にメルセデスの柔らかな笑顔が寄り添っていた。
二人は子供たちに囲まれ、笑顔の絶えない温かな家庭を築く。
シルヴァンの没後、家を継いだのは紋章を持たぬ長子だったという。
“至情”の騎士ד清廉”の騎士
シルヴァンは新たなゴーティエ辺境伯としてその生涯をスレン族との関係改善に捧げた。
遺産と紋章の力を必要としない平和な時代をその弁舌のみで築き、名領主として後世に名を残す。
その目覚ましい勲功の裏には、彼を叱咤激励し支え続けた妻、イングリットの存在があった。
婚約を交わしてから、シルヴァンはイングリット以外の女性に見向きすることなく、
生涯彼女だけを愛したという。
二人の間には紋章を持つ子が生まれることはなかったが、
彼らはそんな子供たちを心から愛し、幸福に暮らしたといわれている。
流浪の剣ד至情”の騎士(銀雪)
終戦後もフォドラ各地では小競り合いが続いていた。戦いの場が残っていると知ったフェリクスは、
貴族の身分を捨て、剣一本で身を立てる道を選ぶ。それから十数年後、傭兵として彼を雇ったのは、
ゴーティエ辺境伯の爵位を継いだシルヴァンであった。
二人は再会を喜ぶが、道を違えた彼らの運命がそれ以上交わることはなかった。
仕事を終えたフェリクスは、ゴーティエ辺境伯領を離れて再び流浪の旅に出る。
シルヴァンの元にフェリクスのものと思しき一振りの剣が届けられたのは、それから数年後のことだった。
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