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>FE風花雪月、''フレンの後日談''をまとめていきます。
完全にネタバレですので、閲覧は自己責任でお願いいたします。
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RIGHT:【[[フレン]]】
RIGHT:【[[後日談一覧>クリア後に表示されるもの]]】
*眠り姫
戦後まもなくフレンは姿を消し、彼女が確かに存在したという証拠も徐々に風化していった。
それから幾星霜を経て、すっかり様変わりしたフォドラの大地に、一人の少女が現れる。
彼女は傍らに立つ男に尋ねた。「この時代では、お父様と呼んでもよろしくて?」
*眠れる紋章学者×眠り姫
戦後まもなくフレンはガルグ=マクから姿を消し、同時期にリンハルトも
ヘヴリング伯爵位の継承権を放棄して領地を出奔した。
二人の行方はようとして知れなかったが、それから十数年後、再建された
士官学校に一人の少女が入学する。いつも眠そうで、どこか古風な装いの彼女は、
セスリーンの大紋章を宿していた。そして次の年も、そのまた次の年も、
セスリーンの大紋章を宿す少年少女が次々と入学。姉妹兄弟であろう彼らの存在は
紋章学者たちの注目を集めたが、彼らの素性が公表されることはなかったようである。
*救国の王×眠り姫
ディミトリは戴冠を受けて正式に王位を継承し、その生涯をフォドラの統治と改革に捧げた。
やがて彼は、聖教会の要人の一人であるフレンを妃に迎える。
彼らの婚姻を政略結婚だと捉える者も少なくなかったが、彼らの間には確かな愛情があったという。
ディミトリは政務や調練の記録を除き、私的な記録をほとんど残さなかった。
そんな彼が唯一残した手記には、ただ、王妃の作る料理の味についてばかりが書き留められている。
彼らの過ごした日々が暖かく安らぎに満ちたものだったことは、想像に難くない。
*寡黙なる忠義×眠り姫
戦争の終結後、王都へ戻ったドゥドゥーは、国王ディミトリの従者として、その治世を支えた。
そんな彼を、手製の食事で労ったのが彼の妻となったフレンだった。
結婚当初はドゥドゥーにとってつらい日々が続いたが、彼は根気よく妻の料理修業に付き合った。
その結果、ついにフレンは料理の才に目覚め、あろうことか料理人に転身。
その料理を口にした多くの者が、彼女の作り出す独創的な味の虜になったという。
「次はこの料理を作りますわよ」と意気込む妻を、ドゥドゥーは暖かい目で見守った。
*志を継ぎし者×眠り姫
フレンは戦後まもなく姿を消したが、セテスはその後も大司教補佐として大修道院に留まり、
教団の権威回復に努めた。かつての厳格さは鳴りを潜め、何事においても寛大な措置を
取るよう運営方針を転換。時代に即した協議の改革を妥協なく推し進め、信徒に混乱の
ないことを見届けてから大修道院を去った。
それから数百年を経て、すっかり様変わりしたフォドラに、古風な装いの男女が現れる。
女は傍らの男に尋ねた。「この時代では、お父様と呼んでもよろしくて?」
男は答える。「やはり兄妹のほうが自然ではないか?」