年に1度の学校祭。
僕のクラスはカフェの模擬店を出すことになった。
クラスメイトが僕に話しかけてきた。
「珍しいカフェを見つけたんだ。模擬店の参考にしたいから見に行かないか?」
聞けば、通学路のすぐ近くだ。そんなところに、そんなカフェあったかな?
「脇道に入った奥まったところにあるんだ。行けばわかるよ。先に行って待ってるからな。」
放課後、教えられた場所へ行くと、鳥居を模したドアに白い狐の像が両端に佇む、神社風のカフェがあった。
クラスメイトは先に来ているはずだ。
ドアを開けて店内に入ると、淹れたての珈琲の香りがした。
しかし、誰もいない。おかしいな……。
そう思っていると、後ろで、ゴリゴリと岩が動くような音が響いた。
振り返ると、白い狐の像がドアの前を塞いで気味悪くこちらを見ている。
カフェには他に出口は見当たらない。
まさか、閉じ込められたのか?
IP:124.87.241.223 TIME:"2015-10-09 (金) 04:59:12" REFERER:"http://h1g.jp/ikuukansaryous/index.php?cmd=edit&page=%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B0&refer=%E5%8B%95%E4%BD%9C%E7%A2%BA%E8%AA%8D%E6%A9%9F%E7%A8%AE" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; WOW64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/45.0.2454.101 Safari/537.36"