あらすじ
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寛永十年。
駿府城で徳川忠長が自刃したことから、
すべては始まった。
江戸に暮らす料理茶屋の娘は、ある日、
偽の姫として、花嫁行列を演じることとなる。
駿府城までの東海道の旅。
困難を乗り越えていく中、護衛たちとの間にも絆が芽生えていく。
しかし、花嫁行列の裏には
もうひとつの思惑が隠されていた。
天下五剣が一振り
「数珠丸(じゅずまる)」の密かに運ぶこと。
知らずそれを手助けした一行は、
無事に江戸に戻った後も
不思議な縁で結ばれることになる。
天下五剣を授かる江戸城御前試合を前に
活気づく江戸の町。
今から語るのは、そこで彼らが再び
相まみえることから始まる、数多の物語。
そして、彼らが生きてきた証である、
語られざる物語。
夜ごと語って、綴りましょう。
誰もが忘れるその前に――
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更新日: 2021-06-13 (日) 20:02:21