プロローグ
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むかしむかし、はるか遠い国でのお話。
大陸のはずれの小さな橋でつながった島に、その小さなカフェはありました。
料理の評判がとても良く、つかれたからだを休める宿としても利用され、近くを
通る旅人たちの憩いの場として繁盛していたといいます。
カフェで料理を振る舞う母親とそれを手伝う双子の子供たちは、
お客さんたちの笑顔に囲まれながら安らかな日々を過ごしていました。
そんなある日のこと、不思議なことが起こりました。
どういうわけか、母親が目を覚まさなくなってしまったのです。
途方にくれる双子の前に、突然現れたのはあやしい老人でした。
何やら事情を知っていそうな老人。
ほかになすすべもない双子は、わらにもすがる気持ちで老人に頼ります。
老人が輝く光の中から取り出したのは、なんとドラゴンの卵でした。
「そう言えば、母さんのからだにはドラゴンの血が流れていると聞いたことがある。」
老人は「この卵から生まれるドラゴンが母親の命を救う鍵になる」といいました。
双子は半信半疑です。
それでもじぶんたちにできることをやるしかありません。
老人の誘いでまずは腹ごしらえとご飯を食べていると、カタカタと卵が動き始めました。
こうして、物語の鍵を握る、愛くるしいドラゴンが誕生したのです。
ほとんど何もできない双子の兄弟が母親を救うため、奮闘する日々のはじまりです。
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更新日: 2018-07-24 (火) 09:33:24