>『じゃんたま』の''各種役の解説と作り方''を紹介します。 #contents *役とは 麻雀で点数を取るためには、自分の持っている牌を定められた形に揃える必要があります。 この形を役と呼び、役が無い場合にはいくら綺麗に牌を揃えても点数は入りません。 麻雀には様々な役があり、その役によって点数が異なります。 役の中には重複するものがあり、組み合わせ次第で点数が跳ね上がったり伸び悩んだりします。 *翻の数による点数 具体的な点数計算は「[[点数計算の方法]]」をご覧ください。ここではざっくりとした解説だけします。 麻雀の役には翻と呼ばれるランクが定められています。 この翻の数字の合計が増えるほど、アガった時の点数が多くなります。 自身が親なのか子なのかにもよって点数が違うので、オーラスなどで着順アップを狙う場合には点数に注意しましょう。 |満貫未満|一翻|親 1,500点~&br;子 1,000点~||満貫以下|四翻|親 7,700点~&br;子 5,200点~||倍満|八〜十翻|親 24,000点&br;子 16,000点| |~|二翻|親 2,000点~&br;子 1,300点~||満貫|五翻|親 12,000点&br;子 8,000点||三倍満|十一、十二翻|親 36,000点&br;子 24,000点| |満貫以下|三翻|親 3,900点~&br;子 2,600点~||跳満|六、七翻|親 18,000点&br;子 12,000点||役満|十三翻以上|親 48,000点&br;子 32,000点| *一翻 初心者のうちは、まずこれらの役をさっと作れるように練習しましょう。 役自体の打点は高くないですが、ドラの数が整えば十分な勝負手にもなりえます。 **立直 読 み:リーチ 通 称: 鳴 き:門前清(チー・ポン・明槓をしていない状態のこと)前提 自分が鳴いていない(門前清:メンゼンチン、メンゼン)状態で、後1枚の牌(アガり牌)でアガるときにできます。 立直をするには1000点支払う必要があり、自分の点数が1000点未満の場合には立直することができません。 1000点ちょうどの場合は立直自体は可能です。 参考動画(32分54秒付近にて): https://www.youtube.com/watch?v=9xKb0CcqbaA&t=1170s 立直に使用した1000点は、その局もしくはその局より後で最初にアガった人に渡されます。 例1: 立直後、その局中に誰かがアガった場合、アガった人に1000点棒が渡される。 例2: 立直後、流局し次の局で誰かがアガった場合、アガった人に渡される。 注意が必要なのは、この立直を宣言した後は少々制限が付くということです。 (1) 手牌の入れ替えはできない。 ・ 和了する場合と暗カンする場合以外では、引いて来た牌をそのまま捨てなければなりません。 ・ 『今引いた赤ドラ(後述)の伍萬と、今の手牌にある普通の伍萬と取り替えよう』みたいなことはできません。 ・ 他プレイヤーの利益になる可能性がある牌(危険牌)もそのまま捨てるので、結果的に墓穴を掘ることもあります。 (2) チー・ポン・明槓をしてはならない。 ・ 暗槓は可能です(ルール次第では認められないこともあります)。 ・ その場合でも待ち牌の種類、面子の構成、役が変わるようなカンはできません。 (3) 他プレイヤーがアガり牌を捨てた、または和了牌をツモったにも関わらずアガらなかった場合、振聴(フリテン)扱いとなる。 ・ したがって、これ以降は自力でアガり牌をツモるまでアガることができません。 **断么九 読み方:タンヤオチュー 通 称:タンヤオ 鳴 き:無関係 作り方:一と九の以外の数字の牌(数牌)のみ用いてアガりの形を作る。 長 所: ・ 比較的容易に、それも手早く作れます。 ・ 複合可能な他の役に付属させる形で点数の上乗せが容易です。 注意点: ・ 役牌、一気通貫、チャンタ、ジュンチャン、小三元、混老頭、混一色の役とは複合しません。 補足: 速度が重要な麻雀では、この役の長所は絶対的な優位を保証します。 一か九の数牌・字牌(幺九牌)が使えないので、手っ取り早く翻数を稼げる役牌と複合しないのは弱点です。 **門前清自摸和 読み方:メンゼンチンツモホー 通 称:メンゼンツモ 鳴 き:門前清前提 作り方:自分が鳴いていない状態で、ツモ(自分で牌を引くこと)でアガる。 長 所: ・ 鳴いていなければ成立する非常に簡単な役です。 ・ 立直からのツモアガりであれば、どんな場合でも翻数の底上げにつながります。 注意点: ・ ロンアガりでは成立しません。 ・ 鳴き前提で作る役とは相性が悪いです。 **役牌:自風牌 読み方:ジカゼハイ 通 称: 鳴 き:無関係 作り方:自分の席(自風)と同じ字牌の刻子もしくは槓子を作る。 長 所: ・ 他プレイヤーが捨てた自風牌はポンで比較的拾ってきやすいので、早くアガるのに非常に向いています。 注意点: ・ 平和、タンヤオ、七対子、ジュンチャン、二盃口、清一色の役と複合しません。 ・ 字牌は局の序盤に捨てられることが多いので、拾うタイミングを逃しやすいです。 補足: 麻雀は親の席から左回りに「東」「南」「西」「北」と呼ばれる自風が割り振られています。 この割り振られた自風と一致する牌を、手元に3枚以上残すのが自風牌による役牌です。 自風と違う牌(客風牌、オタ風牌)は揃えても役にはなりませんが、客風牌は他プレイヤーにとっての自風牌です。 したがって、不用意にホイホイと捨てると自爆することもあります。 **役牌:場風牌 読み方:バカゼハイ 通 称: 鳴 き:無関係 作り方:場の文字に一致する字牌で刻子もしくは槓子を作る。 長 所: ・ ポンで牌を拾ってくるだけで成立するので、早くアガるのに非常に向いています。 注意点: ・ 字牌は局の序盤に捨てられることが多いので、拾うタイミングを逃しやすいです。 ・ 場風は全プレイヤー共通なので、場風牌を虎視眈々と狙うプレイヤーは少なくありません。 ・ 簡便な役のいくつかとは絶対に複合しません。 補足: 麻雀では1ラウンド=4局を単位として、これを1回、2回、あるいは4回(雀魂にはないですが)行います。 このラウンドのことを場と呼び、1つ目から「東場」「南場」「西場」「北場」と名前がついています。 この時、東場なら「東」、南場なら「南」の刻子もしくは槓子を作れば良いということになります。 自風牌と場風牌は重複するので、自風と場風が一致しているプレイヤーは2つの役牌で高得点を叩き出すことがあります。 東風戦の親をやっている時には意識的に集めても良いかもしれません。 **役牌:三元牌 読み方:サンゲンハイ・サンゲンパイ 通 称: 鳴 き:無関係 作り方:白・發・中のいずれか(三元牌)で刻子もしくは槓子を作る。 長 所: ・ ポンで牌を拾ってくるだけで成立するので、早くアガるのに非常に向いています。 ・ 自分の座席や場の方角を気にする必要がありません。 注意点: ・ 字牌は局の序盤に捨てられることが多いので、拾うタイミングを逃しやすいです。 ・ 三元牌の価値は全プレイヤー共通なので、奪い合いになることが結構あります。 ・ 簡便な役のいくつかとは絶対に複合しません。 **平和 読み方:ピンフ 通 称: 鳴 き:門前清前提 作り方:役牌でない雀頭(同じ牌の2枚組)と順子を3組を鳴かずに揃え、最後の順子を両面待ちの状態から作る。 長 所: ・ 順子を4つ作るために裏ドラが乗りやすく、立直・メンゼンツモからの大量得点が狙いやすいです。 注意点: ・ 役牌、三暗刻、七対子、対々和、小三元、混老頭、三色同刻、三槓子以外の役と複合可能です。 ・ 刻子や槓子を作ってはいけないので、一翻役の中では複合できる役が最も少ないです。 ・ 他の一翻役と比較して、作るのが少々面倒くさいです。 補足: 同種の数牌が■□と連番になっている時、■より1つ数字が少ない牌、または□より1つ数字が多い牌が来たら順子になります。 この順子が完成したらアガれる状態を両面待ちと呼びます。 簡単に作れる役ですが成立する条件が少し複雑なので、「[[銅の間]]」を卒業するまでは完璧に覚えなくてもいいです。 初心者のうちはとりえあずリーチしておいて、「平和が付いたらラッキー」くらいの気持ちで気軽に打ちながら覚えましょう。 **一盃口 読み方:イーペーコー 通 称:イーペー 鳴 き:門前清前提 作り方:同種同数の順子を2組作る。 長 所: ・ 順子を作っている間に勝手に役ができることがあります。 ・ 後述の七対子や二盃口に派生できるので、柔軟性が高いです。 ・ 4面子1雀頭の内、2面子以外は自由に組めます。 注意点: ・ 三暗刻、七対子、トイトイ、混老頭、三色同刻、三槓子、二盃口以外の役と複合します。 ・ 鳴き前提で作る役とは相性が悪いです。 ・ 順子の揃いが悪いと役が完成しません。 補足: 役の形からよく勘違いされがちですが、一盃口は七対子や二盃口とは複合しません。 七対子の場合は、そのアガり形は一般的なものとは違う別のものと扱われます。4面子揃ってないので一盃口になりえません。 二盃口は役が上位互換です。上位互換の役がある場合、下位互換のものは得点計算に考慮されません。 **槍槓(偶然役) 読み方:チャンカン 通 称: 鳴 き:無関係 作り方:他プレイヤーが加槓を宣言した牌が自身のアガり牌の場合にロンアガりする。 長 所: ・ 簡単に一翻つきます。 注意点: ・ 狙ってできる役ではないです。 補足: 後述の国士無双の場合は、加槓以外にも暗槓に対してもロンすることができます。 **嶺上開花(偶然役) 読み方:リンシャンカイホウ 通 称:リンシャン 鳴 き:無関係 作り方:嶺上牌(カンしたときなどに引いてくる牌)でアガる。 長 所: ・ 簡単に一翻つきます。 ・ 三麻(三人対戦の麻雀)だと北抜きの後に持ってきた牌でアガっても成立します。 その場合、リーチのみの手でも「リーチ、ツモ、嶺上開花、抜きドラ」でほぼマンガンです。 注意点: ・ 狙ってできる役ではないです。 ・ 三麻では頻繁に出現する一方で、四麻だとそうそうお目にかかれない貴重な役です。 補足: 某麻雀漫画の影響でしょうか、麻雀をやったことのない人でもなぜか知っていることがあります。 **海底摸月・河底撈魚(偶然役) 読み方:ハイテイモーユエ・ホウテイラオユイ 通 称:ハイテイ・ホウテイ 鳴 き:無関係 作り方(海底摸月):自分が引いたその局最後の牌をツモアガりする。 作り方(河底撈魚):他プレイヤーが捨てたその局最後の牌に対してロンアガりする。 長 所: ・ 簡単に一翻つきます。 注意点: ・ 狙ってできる役ではないです。 **一発(偶然役) 読み方:イッパツ 通 称: 鳴 き:無関係 作り方:立直をした後、1巡するまでに誰も鳴かない状態でアガる。 長 所: ・ 簡単に一翻つきます。 注意点: ・ 狙ってできる役ではないです。 **ドラ・赤ドラ・抜きドラ(役ではない) 読み方:ドラ・アカドラ・ヌキドラ これを持っているだけでは役にならず、これらを揃えてもアガることはできませんが、ドラの数だけ翻が乗ります。 ショボショボの安い手でも、ドラだけで一気に点数が跳ねることがあるので、その存在は案外侮れません。 赤ドラは赤色をした伍萬・伍筒・伍索でありそれぞれ1枚ずつあります。通常のドラ同様1枚で一翻です。 抜きドラは三人麻雀のみ有効で、「北」が手元に来た際、抜くことでドラとして扱うことができます。 ※ ドラの由来はドラゴンであるという話もありますが、英語でDragonsと言うと、もっぱら三元牌のことを指します。 **燕返し(ローカル役) 読み方:ツバメガエシ 通 称: 鳴 き:無関係 作り方:他プレイヤーが立直宣言時に捨てた牌でロンアガりする。 長 所: ・ 簡単に一翻つきます。 注意点: ・ 狙ってできる役ではないです。 **槓振り(ローカル役) 読み方:カンフリ、カンブリ 通 称: 鳴 き:無関係 作り方:カンが行われた直後の打牌でロンアガりする。 長 所: ・ 簡単に一翻つきます。 注意点: ・ 狙ってできる役ではないです。 補足: 槍槓とは全く別の役です。 **十二落抬(ローカル役) 読み方:シーアルラオタイ 通 称: 鳴 き:無関係 作り方:4つの面子全てを鳴いて作り、単騎待ちでアガる。 長 所: ・ つい鳴きすぎても助かる役です。 注意点: ・ 他プレイヤーの動きに依存します。 補足: 中国麻雀に全求人(チュェンチューレン)という名前の、十二落抬と同じ役があります。 中国麻雀にはリーチ麻雀の一翻縛りが存在しませんが、役を複合させて8点以上にしないといけない縛りがあります。 この全求人という役は6点役に分類されますので、この役だけではアガれません。 ところが明カンをすることで1点、暗カンすることで2点追加されます。 リーチ麻雀の符計算でも順子の点数は抑えられており、槓子には高い点数が与えられますが、中国麻雀でも同じなのです。 従って、非常にひどい配牌でもカンを含めて全求人を成立させ、最終的にツモ(1点役)れば強引に8点以上に持っていけます。 中国麻雀に長く親しんできて、リーチ麻雀に不慣れな人がカンをよくするのはこの役の存在が大きいです。 ある意味では、リーチ麻雀におけるひどい配牌から無理やりにリーのみでアガりを目指す感覚に近いのかもしれません。 *二翻 意図的に作るには成立条件を気にしないといけない役が多くなります。 中にはやたらと作るのが面倒だったり、他の役と複合させにくい役がそこそこあります。 役満(後述)のなり損ねと解釈できる役が一部存在します。 **ダブル立直(偶然役) 読み方:ダブルリーチ 通 称:ダブリー 鳴 き:門前清前提 作り方:誰も鳴かない状態で自分の第1打で立直する。 長 所: ・ ただの立直が二翻の役になります。 ・ 速攻時の得点に加算が見込めます。 注意点: ・ 狙ってできる役ではないです。 ・ 早上がりできないとどの牌を待っているか読まれやすく、アガっても運がよくない限りは安手になりやすいです。 **三色同刻 読み方:サンショクドウコウ・サンショクドーコー 通 称: 鳴 き:無関係 作り方:萬子・索子・筒子全てで、同じ数字の刻子もしくは槓子を作る。 長 所: ・ 鳴きの有無を問わないので、揃う時はあっさり作れます。 注意点: ・ 刻子ではなく順子で作る三色同順と比べると極めて作りづらい役です。 ・ 後述の三槓子に比べればマシですが、かなりアガりにくい形の役です。 補足: 自分の鳴きとは無関係ですので比較的容易に作成可能と考えがちですが、頻度としては後述の三色同順の方が圧倒的に多いです。 それもあってか、ただ『サンショク』とだけ言うと三色同順と勘違いされることがほとんどです。 どうしてもこの形でアガりたいなら、後述のトイトイや三暗刻も狙いに入れて考えるのが良いでしょう。 **三槓子 読み方:サンカンツ 通 称: 鳴 き:【鳴き前提】 作り方:3回カンして槓子を3つ作る。 長 所: ・ (すみません、あるようには思えないのですが、どなたかご存知なら是非コメント欄で…) 注意点: ・ 一般的なルールではカンが成立した時にドラが増えるので、カンしたプレイヤー以外にも利益になります。 ・ カンを複数回することで自分の手の内を晒すだけでなく、自分の手牌の自由度(防御力)が減ります。 ・ もう1回カンをすることで四槓子、役満が成立することが周囲の無用な警戒を誘います。 補足: 役満でもないただの二翻の役であるのにもかかわらず、成立自体が非常に珍しい役のひとつでもあります。 手間の割に狙う価値があるとは言い難いので、翻数が同じ三暗刻を狙うプレイヤーが多いです。 **対々和 読み方:トイトイホー 通 称:トイトイ 鳴 き:無関係 作り方:刻子・槓子を4つ作ってアガる。 長 所: ・ 自分の鳴きとは無関係ですので比較的容易に作成可能です。 注意点: ・ 平和、一盃口、三色同順、一気通貫、チャンタ、ジュンチャン、七対子、二盃口以外の役と複合します。 ・ 偶然役以外では、メンゼンツモと複合しない唯一の役です。 補足: 鳴きに無関係とありますが、鳴きを意図的に使わずにトイトイが成立するのは相当のレアケースと言っていいです。 鳴かずに刻子を暗刻として3つ揃えた時点での残りの手牌状況は、対子2つか1刻子揃っているかです。 1刻子揃っている場合、それが暗刻なら四暗刻単騎待ち(ダブル役満)となるのでトイトイの成立はありません。 対子2つ揃っている場合、ツモアガリすれば役満の四暗刻なので、やはりトイトイの成立はありません。 従って、鳴かずにトイトイを成立させるには、3暗刻2対子揃えてロンアガりする場合のみです。 この場合、役満でこそないものの四翻以上が確定するので、最終的な点数はかなり高めに出ます。 **三暗刻 読み方:サンアンコ 通 称: 鳴 き:無関係 作り方:暗刻か暗槓を3つ作ってアガる。 長 所: ・ 4つ目の面子は鳴いて作ってもいいので、他の役と複合させやすいです。 注意点: ・ 平和、一盃口、三色同順、一気通貫、七対子、二盃口以外の役と複合します。 ・ 鳴かずに刻子を3つ揃えるのはかなり難しいです。 補足: トイトイの補足での通り、暗刻として3つ面子を揃えた時点での残り4枚が対子2つの場合、ツモ上がりで四暗刻が狙えます。 **小三元 読み方:ショウサンゲン 通 称: 鳴 き:無関係 作り方:三元牌のいずれかを雀頭として、残り2種類の三元牌を刻子もしくは槓子にする。 長 所: ・ 役牌の二翻がついて必ず四翻以上が確定する役です。 ・ 刻子・槓子を作る他の役と組み合わせることで高得点が狙いやすいです。 注意点: ・ タンヤオ、平和、三色同刻、七対子、一気通貫、三色同順、二盃口、ジュンチャン、清一色以外の役と複合します。 ・ 単純に、三元牌を8つ集めるのがかなり難しいです。 補足: 三元牌全てを刻子もしくは槓子にする大三元(役満)を狙った末の妥協案のひとつという側面もあります。 **混老頭 読み方:ホンロウトウ 通 称:ホンロウ・ホンロー 鳴 き:無関係 作り方:一か九の数牌か字牌だけ(幺九牌)でアガる。 長 所: ・ 対々和か七対子(後述)が絶対に複合するので、必ず四翻以上が確定する役です。 注意点: ・ タンヤオ、平和、一盃口、チャンタ、一気通貫、三色同順、二盃口、混一色、ジュンチャン、清一色以外の役と複合します。 ・ 字牌抜きで成立する役を狙うプレイヤーも多いので、序盤で必要牌が全て捨てられてしまう可能性があります。 ・ この役狙いで行く場合は捨て牌から思惑がばれやすいです(同じことは後述の国士無双にも言えます)。 補足: 徹底的にタンヤオの逆を突き進めれば、自ずとこれになることが多いでしょう。 **七対子 読み方:チートイツ 通 称:チートイ 鳴 き:事実上の門前清前提 作り方:違う種類の対子7つを揃える。 長 所: ・ 対子を揃えることだけ考えれば良いので非常に簡単です。 ・ 来るのを待っている牌をすぐに変えれるため、待ちを読まれづらいです。 注意点: ・ 役牌、平和、一盃口、三色同刻、三槓子、対々和、三暗刻、小三元、混全帯么九、一気通貫、三色同順、二盃口、ジュンチャン以外の役と複合します。 ・ 7種類の対子に同じものが含まれる(同じ牌が4枚ある)と役が成立しません。 ・ 連番になっている対子3組があっても一盃口や後述の二盃口とは複合しません。 ・ 諸々の理由から複合可能な役が最も少ないので、点数を稼ぐならドラの数が重要です。 補足: 4面子1雀頭の麻雀のアガリの形に合わない例外となる役のひとつです。 この役は本来の中国・日本の麻雀にはなく、アメリカ麻雀から逆輸入されたものです。 これと同じ経緯を持つ役には緑一色があります。 **混全帯么九 読み方:ホンチャンタイヤオチュウ 通 称:チャンタ 鳴 き:無関係(食い下がり 二翻 > 一翻) 作り方:4面子1雀頭の全てに幺九牌(一・九・字牌)を必ず1枚入れる。 長 所: ・ 面子の種類は、順子・刻子・槓子のどれであるかを問いません。 ・ 初期手牌の揃いが酷い場合でも逆転が狙えるので、念頭に置いておくと戦術の幅が増えます。 ・ ドラが幺九牌(一・九・字牌)の局では、食い仕掛けでドラを使う有力な手段の一つとなります。 注意点: ・ タンヤオ、トイトイ、混老頭、七対子、一気通貫、ジュンチャン、清一色以外の役と複合します。 ・ 面子を揃えるのに苦労することが多く、待ちの形も総じて悪くなります。 ・ 赤ドラが絶対に使えません。 ・ 鳴いてしまうと翻の数字が減らされて二翻から一翻になってしまいます。 補足: 鳴いてしまうと翻の数字が減らされることを食い下がりと言います。 これ以外の役にも食い下がりが生じるものはかなりあるので注意しましょう。 **一気通貫 読み方:イッキツウカン 通 称:イッツウ 鳴 き:無関係(食い下がり 二翻 > 一翻) 作り方:同種類(萬子・索子・筒子)で一二三・四五六・七八九の順子を作る。 長 所: ・ 残りの1面子については特に種類を問いません。 ・ 形を覚えやすく、必要な牌がわかりやすいです。 ・ 役になる条件さえ整えば、他の役との複合が楽なので打点を高くしやすいです。 注意点: ・ 偶然役以外の二翻の役とは一切複合しません。それ以外では、タンヤオ、ジュンチャン、二盃口とは複合しません。 ・ 鳴いてしまうと食い下がりが生じます。 補足: **三色同順 読み:サンショクドウジュン 通 称:サンショク 鳴 き:無関係(食い下がり 二翻 > 一翻) 作り方:萬子・索子・筒子全てで同じ並びの順子を作る。 長 所: ・ 二翻役の中でトップクラスに作りやすいです。 注意点: ・ 一翻の役全てと複合する一方で、二翻以上で複合するのは、偶然役を除けばチャンタとジュンチャンだけです。 ・ 鳴くと食い下がり(二翻から一翻)が生じます。 補足: 時折勘違いするプレイヤーもいるのですが、三色同順と一気通貫は互いにもう片方の役を兼ねられません。 一気通貫では同種類の一二三・四五六・七八九の順子が必要です。 三色同順では萬子・索子・筒子で同じ並びの順子が必要なので、両方兼ねるとしたら5つの順子が必要です。 **五門斉(ローカル役) 読み方:ウーメンチー 通 称: 鳴 き:無関係 作り方:萬子・筒子・索子・風牌・三元牌を全て使ってアガる。 長 所: ・ 面子の種類を問いません。 注意点: ・ 補足: **三連刻(ローカル役) 読み方:サンレンコー 通 称: 鳴 き:無関係 作り方:同種類(萬子・索子・筒子)で3つ連続した刻子を作る。 長 所: ・ 注意点: ・ 三色同刻同様に、成立自体がそこそこ難しいです。 補足: *三翻 **二盃口 読み方:リャンペーコー 通 称: 鳴 き:門前清前提 作り方:一盃口となる順子の組を2つ作る。 長 所: ・ 七対子とは異なり、同じ牌が4枚あっても役が成立します。 注意点: ・ 七対子と二盃口はアガった時に複合せず、常に二盃口のみ成立になります。 補足: 形は七対子と類似したものになるので、七対子を狙いつつ、狙える時に二盃口を考えるというのが常套戦術となります。 逆に言えば、この役を全力で目指す状況というのは、難易度を考えるとかなり限定的です。 二盃口は鳴くと成立しないのですが、七対子狙いの延長と考えればデメリットにはなりません。 二盃口を作った時点で7つのペアは分解されていると考えるので、得点が高い二盃口は七対子に優先されます。 **純全帯么九 読み方:ジュンチャンタイヤオチュウ 通 称:ジュンチャン 鳴 き:無関係(食い下がり 三翻 > 二翻) 作り方:4面子1雀頭全てを一か九の数牌(老頭牌)を含めて作る。 長 所: ・ 配牌があまりに酷い場合でも狙える役の1つです。 ・ドラが一か九の数牌(老頭牌)である局に限っては、食い仕掛けでドラを使う有力な手段の一つとなります。 注意点: ・ 手軽に打点を上げられるタンヤオや役牌とは複合しません。 ・ 平和とは複合しますが、待ちの都合上、確実に成立するとは限りません。 ・ 鳴くと食い下がり(三翻から二翻)が生じますが、鳴かずに作るのが難しいです。 ・ 三色同順・三暗刻・三色同刻あたりと複合させないと打点が厳しいです。 補足: チャンタの字牌が使えない役になるので、チャンタよりも難しいです。 最初から二翻として割り切って鳴き、その上で三色同順と複合させることを考えた方が作りやすいかもしれません。 上記の条件下で面子を全部刻子で揃えると清老頭という役満になるので、いっそこっちの方が良い場合があるかもしれません。 **混一色 読み方:ホンイーソー 通 称:ホンイツ 鳴 き:無関係(食い下がり 三翻 > 二翻) 作り方:萬子・索子・筒子のどれか1種類と字牌だけで4面子1雀頭全てを揃える。 長 所: ・ 食い下がりを無視して良いならば、三翻役の中では最も成立させやすいです。 ・ タンヤオ・三色同順・三色同刻・混老頭・ジュンチャン・清一色以外の役と複合可能なので、打点は上げやすいです。 注意点: ・ 鳴くと食い下がり(三翻から二翻)が生じます。 ・ ある特定の数牌・字牌だけ残すので狙いがバレやすいです。 補足: 食い下がりに関しては、他の役に相性が非常に良いものが多いので複合前提なら気になりません。 捨て牌の問題は、うまく速攻を仕掛けるならことが露見する前にカタがつけられます。 うまく鳴きを使って速攻を仕掛けるのに向いているだけでなく、高得点も狙える便利な役とも言えます。 **一色三順(ローカル役) 読み方:イーソーサンジュン 通 称: 鳴 き:無関係(食い下がり 三翻 > 二翻) 作り方:全く同一の順子を3つ作る。 長 所: ・ 注意点: ・ 鳴くと食い下がり(三翻から二翻)が生じます。 補足: *六翻 **清一色 読み方:チンイーソー 通 称:チンイツ 鳴 き:無関係(食い下がり 六翻 > 五翻) 作り方:萬子・索子・筒子のどれか1種類だけを使ってアガる。 長 所: ・ 食い下がりを生じたとしても満貫以上が確定しています。 ・ 役牌を使う役と・三色同順・三色同刻以外の役と複合可能なので、追加で打点を上げやすいです。 注意点: ・ 鳴くと食い下がり(六翻から五翻)が生じます。 ・ ある特定の数牌だけ残すので、混一色の場合以上に狙いがバレやすいです。 ・ 一定の経験がある人でも、途中でどの牌を切れば手が進むのかがわからなくなることがあります。 補足: ホンイツの字牌なし版で、鳴くと食い下がり(六翻から五翻)が生じます。 揃えるのは難しいですが、鳴かずに作るとこれだけで跳満(親:18,000 / 子:12,000)確定なので、一発逆転もありえます。 *特殊役 **流し満貫 読み方:ナガシマンガン 通 称: 鳴 き:無関係 作り方:流局時に、自分の捨て牌全てが幺九牌(一・九・字牌)のみで、なおかつ自分の捨て牌を他家に1枚も鳴かれなかった場合に成立する。 長 所: ・ 自分の手牌状況を一切問いません。 注意点: ・ 成立条件が厳しいので、残り数巡で流局という時で条件を満たしている場合以外に、狙う価値があるとは言えません。 補足: 河(ホウ : 捨て牌置き場のことです)で役を作るようにも見える非常に特殊な役のような何かです。 流し満貫は役のように見えますが、役と根本的に違っているところがあります。 それは、『成立させてもその局は流局扱いになる』ということです。 流局時、ノーテンの人がテンパイしていた人に支払いを行いますが、その代わりに流し満貫を成立させた人に満貫分の支払いを行います。 従って、親がテンパイしていた場合は、当然親の連荘になります。 **一筒摸月(ローカル役) 読み方:イーピンモーユエ 通 称: 鳴 き:無関係 作り方:海底摸月の条件を満たし、かつ引いた牌が一筒だと成立する。 長 所: ・ 自分の手牌状況を一切問いません。 注意点: ・ 補足: 五翻扱いの役です。 **九筒撈魚(ローカル役) 読み方:チューピンラオユイ 通 称: 鳴 き:無関係 作り方:河底撈魚の条件を満たし、かつ打ち出された牌が九筒だと成立する。 長 所: ・ 自分の手牌状況を一切問いません。 注意点: ・ 補足: 五翻扱いの役です。 *役満 たとえ崖っぷちの人でも一発逆転が狙えるというのはゲームの緊張感を高めるものです。 麻雀では役満を出すことで飛びかけの人が逆転1位になったり、それが直撃した人が飛んだりします。 点数は満貫の4倍扱い(親:48,000点 / 子:32,000点)となります。得点計算は行いません。 ちなみに、役満以外の役を複合させて翻数を十三翻以上にした場合、これを数え役満と言います。 数え役満の点数は役満を出した時に相当する点数となります。 なお、十三翻以上は全て同じ扱いということなので、十四翻でも十五翻でも点数は同じです。 **天和 読み方:テンホー 親のみ可能な役満で、親の配牌時の時点ですでにアガっていた場合に成立する役です。 プレイヤーの腕が介在する余地の全くない、運のみが左右する手です。 **地和 読み方:チーホー 子のみ可能な役満で、子が配牌時点で聴牌し、誰の鳴きも入らないで第一ツモでアガった場合に成立する役です。 天和のようにプレイヤーの意思が介在する余地は極めて少ないものの、親の第一打を鳴くと阻止することが可能。 但し、そもそも地和の出現する確率は限りなく低いので、地和阻止だけを理由に鳴くことは全くおすすめできません。 **大三元 読み方:ダイサンゲン 三元牌の刻子もしくは槓子が3組手元にある場合に成立する役です。 鳴きの有無は問われないので、案外役満の中では揃えられる部類になります。 初手配牌の中に三元牌がある程度揃っている場合は、それだけで最低限度の翻数は稼げますので、狙ってみる価値はあります。 **四暗刻 読み方:スーアンコウ 暗刻を4つ作ってアガった場合に成立する役です。 当然ですが、鳴いてしまうと成立しません。 注意が必要なのは、ロンして取ってきた牌で作った刻子は明刻扱いであることです。 ロン上がりを考える場合、4つ暗刻を揃えた上での雀頭をロンして上がった場合(単騎待ち)しかありません。 暗刻が3つしかない状態(シャボ待ち)でロンしてしまうと三暗刻+対々和になってしまうので、注意が必要です。 動きは難しいですが、役満の中では牌の組み合わせに融通が利き、なおかつ周囲からバレにくいという特徴があります。 初めて自分で達成した役満が四暗刻である人が多い所以です。 **字一色 読み方:ツーイーソー 字牌だけを使ってアガった場合に成立する役です。 鳴きの有無は問いませんが、その分狙いがばれやすい役でもあります。 字牌は序盤に切り出されることが多いので、この役でアガりたい場合は初期手牌に依存する部分が大きいです。 後者の欠点に関しては、他の役満の役の問題点にもなることが多いです。 **緑一色 読み方:リューイーソー 索子の二、三、四、六、八と發だけを使ってアガれば成立する役です。 ただし、理論上は發無しでも作れるため、無理に發を取ってくる必要はありません。 成立自体はさせにくいですが、最悪形が崩れても役牌で一定の点数が期待できるケースもあるので、積極的に狙いに行きやすいです。 七対子同様、元々の中国・日本麻雀にはこの役は存在せず、アメリカから逆輸入されたものになります。 英訳はAll Green、名は体を表すとはまさにこのことです。 **清老頭 読み方:チンロートー・チンロウトウ 老頭牌(一か九の牌)のみだけでアガった場合に成立する役です。 鳴き抜きで作るのが難しく、鳴くことで狙いがばれやすいです。 字牌同様、老頭牌は序盤に切り出されることが多いので、この役でアガりたい場合は初期手牌と相談しましょう。 **国士無双 読み方:コクシムソウ 幺九牌(一・九・字牌)13種類全て1枚ずつ揃え、そのどれか1枚を雀頭としてアガった場合に成立する役です。 麻雀をやったことない人でさえ知ってることのあるほどに、高い知名度を誇ります。 ちなみに、英語の麻雀用語はトランプやそれを使うゲーム由来であることが多いです。 例えば、清一色でFlush、字一色でAll honors(honor:トランプの10JQKAのこと)、一気通貫でStraightとなります。 しかし、国士無双の英語訳はThirteen orphans(13人の孤児たち)というものになります。 用語を英訳する際には本来の表記を生かしたものになっていることが多いですが、国士無双は日本語表記との間の落差が大きいです。 **小四喜 読み方:ショウスーシー 東・南・西・北のうち3種類の刻子もしくは槓子にし、残り1種類を雀頭としてアガった場合に成立する役です。 他の牌の種類や形は問われませんし、鳴いて作っても構いません。 また、刻子を4つ全て暗刻で作ると四暗刻+小四喜であるので、ダブル役満にすることもあります。 **四槓子 読み方:スーカンツ 槓子を4つ作って上がった場合に成立する役です。 三槓子の説明にもありますが、カンする行為そのものが重めのリスク要因になります。 それをさらにもう一度するというのはかなり危険な行為でもあるので、この役は役満の中でも稀な役になっています。 **九蓮宝燈 読み方:チューレンポートー・チュウレンポウトウ 萬子・索子・筒子のどれか1種類だけ用いて、一3枚、二から八の7枚、九3枚に、一から九のいずれか1枚で成立する役です。 鳴きはチー・ポンはもちろんのこと、カンも許されません。 ちなみに、この役で上がると死ぬという、少々物騒な俗説があります。 なお、日本プロ麻雀連盟初代会長の小島武夫という方は、その生涯で5回もこの役でアガっているとのことです。 **人和(ローカル役) 読み方:レンホー 子のみ可能な役満で、子が配牌時点で聴牌し、誰の鳴きも入らないで自分自身の第一ツモの前にロンアガりした場合に成立する役です。 先述の天和・地和同様、プレイヤーの腕が介在する余地のない、運のみが左右する手です。 **大車輪(ローカル役) 読み方:ダイシャリン 門前清で2〜8の筒子のみで対子を7組作ると成立する役です。 役満ではない場合でも、タンヤオ+平和+二盃口+清一色となり、これだけで十一翻あります。 対子のどれかがドラなら数え役満の条件を満たすので、役満として認められていなくとも高得点の組み合わせであることに変わりありません。 **大竹林(ローカル役) 読み方:ダイチクリン 門前清で2〜8の索子のみで対子を7組作ると成立する役です。 筒子か索子かの違いで役の名前が違うだけで、基本は大車輪と同じです。 **大数隣(ローカル役) 読み方:ダイスウリン 門前清で2〜8の萬子のみで対子を7組作ると成立する役です。 筒子か萬子かの違いで役の名前が違うだけで、基本は大車輪と同じです。 中国麻雀では、大車輪・大竹林・大数隣を全て含む形で、連七対という役名で正式採用されています。 **石の上にも三年(ローカル役) 読み方: ダブルリーチした上で、海底摸月か河底撈魚を成立させるとこの役満になります。 先述の天和・地和同様、プレイヤーの腕が介在する余地のない、運のみが左右する手です。 *ダブル役満 役満ですら一発逆転できるほどの点数が飛び交うわけですが、さらにその上にはダブル役満という役を設ける場合があります。 これらの手でアガると役満の倍、親:96,000 / 子:64,000のと言う巨額の点数が舞い込んできます。 当然ですが、誰かに直撃した場合は言うまでもなく、親番でツモった場合でも即終局の可能性があります。 このダブル役満というものには2種類あります。 役満の中でさらに特殊な条件を満たすものを役満の上位のランクに位置づける場合と、2つの役満の複合を言う場合です。 ダブル役満というランクを設けないルールでは、これらはただの役満扱いになります。 例えばMリーグルールの場合、役満同士の複合は認められていますがダブル役満というランクはありません。 従って、この場合は四暗刻単騎と四暗刻は同じ役満で同じ点数です。 2種類の役満の複合というのは、例えば字一色と大三元のような場合です。 この場合は役満2つを同時にアガった扱いとなり、点数もそれに準じることが多いです。 **四暗刻単騎 読み方:スーアンコウタンキ 四暗刻を単騎待ちした場合に成立する役です。 4つの暗刻を揃えた上で、残りの対子(ペア)が揃うのを待つ役になります。 **国士無双十三面待ち 読み方:コクシムソウジュウサンメンマチ 国士無双を十三面待ちで上がった際に成立する役です。 つまり、幺九牌(一・九・字牌)13種類全て1枚ずつ揃えた状態で、残りの1枚が来るのを待つ形になります。 **純正九蓮宝燈 読み方:ジュンセイチュウレンポウトウ・ジュンセイチューレンポートー・チュウレンキュウメンマチ 九蓮宝燈を9面待ちの状態で上がった場合に成立する役です。 つまり、萬子・索子・筒子のどれか1種類だけ用いて、一3枚、二から八の7枚、九3枚を揃え、残りの1枚が来るのを待つ形になります。 **大四喜 読み方:ダイスーシー 東・南・西・北の4種類の刻子もしくは槓子を完成させた場合に成立する役です。 とにかく字牌の回収がうまくいかないと成立しないので、速度と初期手牌に大きく依存します。 **大七星(ローカル役) 読み方:ダイチーシン 門前清で字牌7種全てを使って七対子を作ると成立する役です。 ダブル役満としない場合でも、字一色なので役満にはなります。 *流局 点数とはならず、その局を強制的に終了させる手になります。 これらの手で周囲からの不評を買う可能性は十分に考えられますし、嫌がらせ目的で使うのであれば感心できることではありません。 ただし、自分の現状がかなり悪い場合には狙う価値が全くないとは言えません。 **四風連打 読み方:スーフーレンダ 誰の鳴きも入らない状態で、全員の最初の捨て牌が同一の風牌だった場合、流局となります。 **四開槓 読み方:スーカイカン 以下の例外を除き、プレイヤー4人で合計4回のカンをした場合、流局となります。 ・ 4回目のカンの際、嶺上開花が成立した場合 ・ 4回目のカンの際、槍槓が成立した場合 ・ 4回目のカンの際、捨てられた牌に対してロンでアガったプレイヤーがいた場合 ・ 1人で4回カンをした場合 麻雀本の著者や麻雀ゲームによって読み方や表記が異なります。 四槓散了(スーカンサンラ)、四槓算了(スーカンサンラ)、四槓流れ(スーカンナガレ)とも呼ばれることもあります。 **九種九牌 読み方:キュウシュキュウハイ 誰の鳴きも入らない状態、かつ親の配牌または子の第1ツモの時点で手牌の中に幺九牌(一・九・字牌)が9種類以上あった場合、倒牌して流局することができます。 9種類以上の幺九牌がある場合の話なので、9枚以上あっても成立するとは限らない点に注意してください。 この場合に流局させずに続行しようとする人は概ね国士無双を狙いに行くことが多いと思われます。 **四立直 読み方:スーリーチ 4人全員が立直した場合、流局となります。