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僕はモスクワで生まれた。
だがその頃のことは何も覚えていない。
旧世界が核の炎で破壊しつくされたとき、僕はまだ赤子に過ぎなかった。
僕を含む4万人の人々が、町の地下深くにあるメトロの駅に避難することで生き永らえた。
あれから20年が経ち、終わりなき冬の懐へと上がっていくのは一握りの勇敢な者たちの役割となっていた。
メトロは我々の家であり、トンネル内を闊歩する悪魔のごときミュータントどもに対する砦だった。
それでもなお、いつの日か地表に戻れるだろうという希望は捨てていなかった。
だがある日、新たな脅威にさらされた我々は、人類存続をかけた戦いに身を投じる羽目になった…
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