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[2023/06/02]
プレスリリースPCPR TIMES
PC版「ダンジョントラベラーズ」シリーズのDLC発売決定!AQUAPLUS開発ディレクター鷲見氏へのインタビューも公開!
以下、メーカー様より頂いたリリース文を掲載しております。
合同会社EXNOA(本社:東京都港区、CEO:村中 悠介、URL:https://games.dmm.com/)が運営するDMM GAMESにおいて、6月9日にアクアプラスが開発する「ダンジョントラベラーズ 2 王立図書館とマモノの封印」PC版と「ダンジョントラベラーズ 2-2 闇堕ちの乙女とはじまりの書」PC版のダウンロードコンテンツの発売が決定したことをお知らせします。6月9日に同時発売予定で、過去に販売されたダウンロードコンテンツをPC版でも遊べるようになります。 発売決定を記念して、「ダンジョントラベラーズ」シリーズで開発ディレクターを務めました株式会社アクアプラス 東京開発室統括部長 鷲見努氏に本作に関するインタビューを実施いたしましたので公開します。
▼目次
1.DLCについて
2.インタビュー公開
1.DLCについて
6月9日に発売予定の「ダンジョントラベラーズ 2 王立図書館とマモノの封印」PC版と「ダンジョントラベラーズ 2-2 闇堕ちの乙女とはじまりの書」PC版にあわせて以下のダウンロードコンテンツの発売が決定しました。
【販売予定ダウンロードコンテンツ】
※現在開発中の情報になります
※ダウンロードコンテンツの内容は予告なく変更になる可能性がございます
2.インタビュー公開
【Topics】
■大胆かつ硬派なダンジョンRPGが新旧ファンの心を掴む
■開発スタッフの愛に満ちた続編「2-2」は衝撃展開へ
■キャラクターデザインは担当者の自由な発想が活きる
■PC版は初の高解像度化。魅力的なサービスカットを隅々まで堪能
(※プロフィール)
【株式会社アクアプラス 東京開発室統括部長 鷲見努】「こみっくパーティー」を皮切りに、「ToHeart2」や「うたわれるもの」「AQUAPAZZA」など数多くのアクアプラス作品を手掛けてきた人物。「ダンジョントラベラーズ」シリーズでは開発ディレクターを務める。
■大胆かつ硬派なダンジョンRPGが新旧ファンの心を掴む
――「ダンジョントラベラーズ(以下、ダントラ)」シリーズの開発経緯について教えてください。
鷲見:もともとは「ToHeart2」関連のスピンオフタイトル「愛佳でいくの!!」に収録されているコンテンツのひとつでした。内容は「ToHeart2」のヒロインたちがゲームの世界に迷い込んでしまったという設定のダンジョンRPGです。その後、ゲームの反響にも後押しされ、改めてダンジョンRPGをコンセプトに据えたタイトルとして「ToHeart2 ダンジョントラベラーズ(以下、ダントラ)」を2011年にPlayStation(R)Portable(以下、PSP)で発売しました。
――ダンジョンRPGを採用したのはなぜでしょうか。
鷲見:私自身、昔からダンジョンRPGをプレイしていたことに加え、開発スタッフも同ジャンルのファンが多かったのが理由です。また「ToHeart2」のヒロインたちとファンタジー系の衣装や異世界転生などの要素を組み合わせたら、シリーズファンの方も楽しんでもらえるのではないかと考えました。
実は当初、キャラクターのクラス別衣装やマモノ(ゲーム内の敵の名称)デザインなど、開発工数が多くなるためスタッフは難色を示していました。ですが、実際に開発が始まると、新たに挑戦するゲームジャンルと世界観にも筆が乗ったようで、期待以上のものをすぐに仕上げてくれました。
――当時のユーザーからの反響はいかがでしたか。
鷲見:スピンオフタイトルのなかで最も大きなプロジェクトでしたので、事前の注目度は高かったです。また「ToHeart2」ファンはもちろん、ダンジョンRPGファンからも予想以上に反響がありました。「見た目は可愛くライトな感じだが、ゲーム内容自体は硬派」などのダンジョンRPG本来の魅力を高く評価していただきました。
ダンジョンRPG好きの開発スタッフが手掛けたこともあり、ジャンルとしての魅力をダイレクトに伝えることができたと思います。こうした反響は開発者冥利に尽きます。
――ゲームシステムでは、どのようなところにこだわりましたか。
鷲見:ダンジョンRPGの根本的な面白さを追求するため、ゲームバランス・難易度調整は試行錯誤の連続でした。たとえば、ダンジョン奥地に進んでく緊張感、パーティーのHPやMP、アイテムなどのリソース管理など、簡単すぎても、難しすぎてもいけません。「ちょっと危ないかもしれないけど、もう少し進めるかも……」というのがダンジョンRPGの醍醐味ですので、こうした絶妙なゲームバランスを構築していくことはとことんこだわりました。
ちなみに、シリーズ通してクリア後には追加ダンジョンを用意しています。高難度であることはもちろん、意地悪な仕掛けも用意していますので、腕に自信がある方はクリア後も長期的に楽しめると思います。
――2013年には続編「ダンジョントラベラーズ2 王立図書館とマモノの封印」がPSPで発売されましたが、前作のような「ToHeart2」のスピンオフではなく完全オリジナルタイトルとなりました。
鷲見:はい。前作が「ToHeart2」ファンの方以外からも高い評価をいただいたこともあり、よりダンジョンRPG好きの方に楽しんでもらおうと思ったことが続編を企画したきっかけです。そのため、登場人物は基本的にオリジナルキャラクターが中心となります。
オリジナルタイトルとはいえ、アクアプラスの強みであるヒロインのキャラクターデザイン、物語、世界観の魅力をベースに据えて、ダンジョンRPGとしてのゲームシステムをよりブラッシュアップしています。前作同様、ユーザーさんからは高く評価いただけました。
▲PC版「ダントラ2」ゲーム画面。「ダントラ」シリーズは、ダンジョンRPGとしての魅了はもとより、物語やイベントの豊富さ、サービスカット(ご褒美イラスト)など、アクアプラスのノウハウも色濃く反映されている。
▲PC版「ダントラ2-2」ゲーム画面。キャラクターは5種類の系統のクラス(職種)が割り振られており、個性と能力を最大限に生かしたパーティーと戦術でバトルを切り抜けていく。
▲PC版「ダントラ2」ゲーム画面。「ダントラ」シリーズは、マモノをバトルで倒すことにより捕獲(封印)できる。マモノたちのセクシーなご褒美イラストも魅力的だ。
■開発スタッフの愛に満ちた続編「2-2」は衝撃展開へ
――2017年には、2の続編、PlayStation(R)Vita(以下、PSVita)用ソフト「ダンジョントラベラーズ2-2 闇堕ちの乙女とはじまりの書(以下、2-2)」が発売されました。2-2の物語は、キャラクターが魔神との戦闘に敗れて闇堕ちするという衝撃的な展開から始まります。
鷲見:2-2の物語は、開発当初から「フリード(主人公)たちが闇堕ちしたところから始めよう」と決めていました。というのも、2のラストを迎えたキャラクターたちは当然全員が(能力値的に)強いはずです。しかし、続編である2-2を新たにはじめるにあたり、ゲーム的な都合上、キャラクターを初期ステータスにしなければならない。
そこで彼らが闇堕ちしたという設定にすることで、初期ステータスになることも納得できますし、なによりヒロインたちを1人ずつ助けに行くという展開にもつながるだろうと、こうした世界観・物語を採用しました。
▲PC版「ダントラ2-2」ゲーム画面。「2-2」は”もしも前作のラスボスの魔神に敗北していたら…”というifの物語を採用。魔神に敗れた主人公フリードは記憶を失い、少年の姿になってしまう。
▲PC版「ダントラ2-2」ゲーム画面。舞台のロムレア王国を奪還するため、散り散りになった討伐隊メンバーを再度集めることになるのだが、前作の主要キャラクターは闇堕ちした状態で登場する。
――前作2とは真逆の展開が、とても斬新で驚きました。
鷲見:実は、この設定にしたことでキャラクターのパーティー加入の順番も調整することができました。2の際にユーザーがパーティーに採用するキャラクターの傾向を調べてみると、最初に仲間になったキャラクターたちが多く選ばれることがありました。長く育成してきたこともあり愛着や使い勝手があることが主な理由ですが、後半に加入するキャラクターとのレベル差が開き、どうしても前半の加入キャラクターでパーティーが固定されてしまうのです。
そこで2-2では、前作2で加入するキャラクターの順番を入れ替えることにしました。前作2の経験者は、これまで使ってこなかったキャラクターを採用するきっかけにもなりますし、なにより物語としても新鮮に遊んでもらえるかなと思いました。
開発スタッフはすべてのキャラクターに愛着があります。キャラクターデザインのみならず、バラエティに富んだクラスごとの衣装も魅力的ですし、そうしたキャラクターたちのイラストを隅々まで見てほしいという想いがあります。ぜひ2-2をきっかけにキャラクターの魅力を深堀りしていただき、さまざまなパーティー構成を考えてもらえれば幸いです。
▲PC版「ダントラ2-2」ゲーム画面。2-2から導入された「着せ替え屋」では、キャラクターのコスチューム(衣装)を購入することで、現在のクラスに関係なく、見た目を変更できる。シリーズのなかでもキャラクターの魅力を深掘りできるコンテンツだ。
――開発スタッフ側のキャラクター愛をきっかけに2-2が生まれたようにも思えますね。
鷲見:そうですね。2はオリジナルキャラクターのため、どこまでユーザーに支持されるかは未知数だったのですが、いざ蓋を開けてみるとキャラクター人気も非常に高かったです。開発スタッフも「このキャラクターたちともう一度作りたい!」という想いがありましたので、タイトルもナンバリングの3ではなく、2-2という表記を採用しました。
――2-2は今回のPC版で初めての海外展開となります。
鷲見:はい。海外のユーザーは今回のPC版で初めて2-2に触れるのではないでしょうか。物語に驚いていただき、ゲームシステムでは前作とは異なるキャラクターの魅力を堪能できるかと思います。先程申し上げた加入順番のこともあり、もしかするとキャラクター人気も変わってくるかもしれませんね。
■キャラクターデザインは担当者の自由な発想が活きる
――キャラクターイラストの制作フローについても教えてください。
鷲見:初代「ダントラ」の各種イラストは、アクアプラス社内のメインイラストレーターはもちろん、それ以外のスタッフも総動員して制作しました。一方「ダントラ2」では、よりパワーアップさせていこうと、外部のイラストレーター様にも多くご参加いただいています。正確な数は分かりませんが、カラーバリエーションを含めイラストはシリーズ通して1000種を超えているのではないでしょうか。
――社内や外部のイラストレーターに依頼する際の説明や注意点はどのように行いましたか。
鷲見:実は特別な指示は行っていません。みなさん得意なジャンルでしたし、キャラクターデザインに関してはこちらの意図を完全に汲み取っていただいて、スムーズに制作することができました。ちなみにマモノに関しては、「こういうジャンルのこういう属性です」とだけ伝えて、わりと自由な解釈で担当者には描いていただきました。
――「これはNGです」という注意点もなかったのでしょうか。
鷲見:特にありません。制限を設けたことで、ベタなデザインで上がってきてもつまらないじゃないですか。イラストレーターの自由な発想を信頼して任せることで、バリエーション豊かなビジュアルに活きてくるものだと思っています。ただ、セクシー過ぎるイラストに関してはたまにNGを出すときがありました(笑)。
▲PC版「ダントラ2」ゲーム画面。
▲PC版「ダントラ2-2」ゲーム画面。
――開発スタッフのなかで人気のキャラクターやマモノはいますか。
鷲見:多種多様なキャラクターを実装していますが、とくに獣人系が人気です。なかでも開発スタッフやユーザーのなかでは「動物コント」と呼ばれているベアード(クマ)&ペギー(ペンギン)が好評です。ダンジョン探索の要所要所に出てきて、システム説明を会話で行うイベントがあるので、未プレイの方はぜひ注目してみてください。
▲PC版「ダントラ2-2」ゲーム画面。
■PC版は初の高解像度化。魅力的なサービスカットを隅々まで堪能
――そして今回「ダントラ2」「ダントラ2-2」のPC版が2023年6月に発売されます。国内ではDMM GAMESプラットフォームを中心にリリースされますが、そもそもPC版の開発経緯について教えてください。
鷲見:以前からDMM GAMESさんとはお付き合いがあり、これまでもアクアプラス(Leafブランドを含む)タイトルを複数発売させていただきました。
PC版の展開は、DMM GAMES側の担当者さんが熱心なファンだった「うたわれるもの」から始まりました。そして、無事3作品(「散りゆく者への子守唄」「偽りの仮面」「二人の白皇」)をリリースでき、次の展開を考えていたときに弊社から出した案が「ダンジョントラベラーズ」シリーズでした。
――PC版で仕様を変更した箇所はありますか。
鷲見:大きな変更はありませんので、当時の面白さをそのまま遊んでいただけます。なお、もともと2はPSP、2-2はPSVitaですので、画像の解像度がとても小さかったんです。しかし、イラスト自体は当初から高解像度で描いておりますので、今回のPC版ではアップコンバートすることなく、とても綺麗な状態で表示されますのでぜひイラスト(サービスカット)の隅々までお楽しみください。
▲PC版「ダントラ2」ゲーム画面。
▲PC版「ダントラ2」ゲーム画面。
▲PC版「ダントラ2」ゲーム画面。
――細かい部分までじっくり見られるので、当時遊んでいたユーザーにも朗報ですね。
鷲見:はい。なお、DLCもショップ特典等の一部を除きすべて搭載済みですので、こちらもご安心ください。
――「ダントラ」をどのようなユーザーに遊んでほしいですか。
鷲見:アクアプラス作品のファンはもとより、ダンジョンRPG好きにはとても楽しめる作品に仕上がっています。特にダンジョン攻略は難易度、やりこみ度含めて、玄人の方でも頭を悩ませるかもしれませんので、ぜひ挑戦してみてください。
ちなみに初代「ダントラ」と2は物語的につながりはありませんので、前作を遊んでいなくても問題ありません。気兼ねなくPC版の2から「ダントラ」シリーズを楽しんでください。2-2に関してもゲーム冒頭に前作2のあらすじを入れてあるので、最初に2-2を遊んでいただいても問題ありませんが、会話や物語を100%楽しむのであれば、2から遊ぶことをおすすめします。
――今後の「ダントラ」シリーズの展開も気になります。
鷲見:まずはPC版を手にとっていただければ幸いです。「3」が実現するように、ぜひこれからも「ダントラ」シリーズを応援してください。
▼販売サイト
【DMM】
ダンジョントラベラーズ2 王立図書館とマモノの封印
URL:https://dlsoft.dmm.com/detail/iaquap_0002/
ダンジョントラベラーズ2-2 闇堕ちの乙女とはじまりの書
URL:https://dlsoft.dmm.com/detail/iaquap_0003/
その他プラットフォームも順次拡大を検討してまいります。
また、「ToHeart2 ダンジョントラベラーズ」PC版も開発中です。
▼公式ツイッター
https://twitter.com/AQUAPLUS_JP
▼製品概要
タイトル:ダンジョントラベラーズ 2 王立図書館とマモノの封印
プラットフォーム:PC(Windows版)
販売価格:1,980円(税込)
・早期予約キャンペーン実施中:今だけ10%割引
タイトル:ダンジョントラベラーズ 2-2 闇堕ちの乙女とはじまりの書
プラットフォーム:PC(Windows版)
販売価格:1,980円(税込)
・早期予約キャンペーン実施中:今だけ10%割引
権利表記:2023 AQUAPLUS Licensed to and published by EXNOA LLC
PlayStation(R)Portable, PlayStation(R)Vitaは株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの登録商標です。
▼目次
1.DLCについて
2.インタビュー公開
1.DLCについて
6月9日に発売予定の「ダンジョントラベラーズ 2 王立図書館とマモノの封印」PC版と「ダンジョントラベラーズ 2-2 闇堕ちの乙女とはじまりの書」PC版にあわせて以下のダウンロードコンテンツの発売が決定しました。
【販売予定ダウンロードコンテンツ】
※現在開発中の情報になります
※ダウンロードコンテンツの内容は予告なく変更になる可能性がございます
2.インタビュー公開
【Topics】
■大胆かつ硬派なダンジョンRPGが新旧ファンの心を掴む
■開発スタッフの愛に満ちた続編「2-2」は衝撃展開へ
■キャラクターデザインは担当者の自由な発想が活きる
■PC版は初の高解像度化。魅力的なサービスカットを隅々まで堪能
(※プロフィール)
【株式会社アクアプラス 東京開発室統括部長 鷲見努】「こみっくパーティー」を皮切りに、「ToHeart2」や「うたわれるもの」「AQUAPAZZA」など数多くのアクアプラス作品を手掛けてきた人物。「ダンジョントラベラーズ」シリーズでは開発ディレクターを務める。
■大胆かつ硬派なダンジョンRPGが新旧ファンの心を掴む
――「ダンジョントラベラーズ(以下、ダントラ)」シリーズの開発経緯について教えてください。
鷲見:もともとは「ToHeart2」関連のスピンオフタイトル「愛佳でいくの!!」に収録されているコンテンツのひとつでした。内容は「ToHeart2」のヒロインたちがゲームの世界に迷い込んでしまったという設定のダンジョンRPGです。その後、ゲームの反響にも後押しされ、改めてダンジョンRPGをコンセプトに据えたタイトルとして「ToHeart2 ダンジョントラベラーズ(以下、ダントラ)」を2011年にPlayStation(R)Portable(以下、PSP)で発売しました。
――ダンジョンRPGを採用したのはなぜでしょうか。
鷲見:私自身、昔からダンジョンRPGをプレイしていたことに加え、開発スタッフも同ジャンルのファンが多かったのが理由です。また「ToHeart2」のヒロインたちとファンタジー系の衣装や異世界転生などの要素を組み合わせたら、シリーズファンの方も楽しんでもらえるのではないかと考えました。
実は当初、キャラクターのクラス別衣装やマモノ(ゲーム内の敵の名称)デザインなど、開発工数が多くなるためスタッフは難色を示していました。ですが、実際に開発が始まると、新たに挑戦するゲームジャンルと世界観にも筆が乗ったようで、期待以上のものをすぐに仕上げてくれました。
――当時のユーザーからの反響はいかがでしたか。
鷲見:スピンオフタイトルのなかで最も大きなプロジェクトでしたので、事前の注目度は高かったです。また「ToHeart2」ファンはもちろん、ダンジョンRPGファンからも予想以上に反響がありました。「見た目は可愛くライトな感じだが、ゲーム内容自体は硬派」などのダンジョンRPG本来の魅力を高く評価していただきました。
ダンジョンRPG好きの開発スタッフが手掛けたこともあり、ジャンルとしての魅力をダイレクトに伝えることができたと思います。こうした反響は開発者冥利に尽きます。
――ゲームシステムでは、どのようなところにこだわりましたか。
鷲見:ダンジョンRPGの根本的な面白さを追求するため、ゲームバランス・難易度調整は試行錯誤の連続でした。たとえば、ダンジョン奥地に進んでく緊張感、パーティーのHPやMP、アイテムなどのリソース管理など、簡単すぎても、難しすぎてもいけません。「ちょっと危ないかもしれないけど、もう少し進めるかも……」というのがダンジョンRPGの醍醐味ですので、こうした絶妙なゲームバランスを構築していくことはとことんこだわりました。
ちなみに、シリーズ通してクリア後には追加ダンジョンを用意しています。高難度であることはもちろん、意地悪な仕掛けも用意していますので、腕に自信がある方はクリア後も長期的に楽しめると思います。
――2013年には続編「ダンジョントラベラーズ2 王立図書館とマモノの封印」がPSPで発売されましたが、前作のような「ToHeart2」のスピンオフではなく完全オリジナルタイトルとなりました。
鷲見:はい。前作が「ToHeart2」ファンの方以外からも高い評価をいただいたこともあり、よりダンジョンRPG好きの方に楽しんでもらおうと思ったことが続編を企画したきっかけです。そのため、登場人物は基本的にオリジナルキャラクターが中心となります。
オリジナルタイトルとはいえ、アクアプラスの強みであるヒロインのキャラクターデザイン、物語、世界観の魅力をベースに据えて、ダンジョンRPGとしてのゲームシステムをよりブラッシュアップしています。前作同様、ユーザーさんからは高く評価いただけました。
▲PC版「ダントラ2」ゲーム画面。「ダントラ」シリーズは、ダンジョンRPGとしての魅了はもとより、物語やイベントの豊富さ、サービスカット(ご褒美イラスト)など、アクアプラスのノウハウも色濃く反映されている。
▲PC版「ダントラ2-2」ゲーム画面。キャラクターは5種類の系統のクラス(職種)が割り振られており、個性と能力を最大限に生かしたパーティーと戦術でバトルを切り抜けていく。
▲PC版「ダントラ2」ゲーム画面。「ダントラ」シリーズは、マモノをバトルで倒すことにより捕獲(封印)できる。マモノたちのセクシーなご褒美イラストも魅力的だ。
■開発スタッフの愛に満ちた続編「2-2」は衝撃展開へ
――2017年には、2の続編、PlayStation(R)Vita(以下、PSVita)用ソフト「ダンジョントラベラーズ2-2 闇堕ちの乙女とはじまりの書(以下、2-2)」が発売されました。2-2の物語は、キャラクターが魔神との戦闘に敗れて闇堕ちするという衝撃的な展開から始まります。
鷲見:2-2の物語は、開発当初から「フリード(主人公)たちが闇堕ちしたところから始めよう」と決めていました。というのも、2のラストを迎えたキャラクターたちは当然全員が(能力値的に)強いはずです。しかし、続編である2-2を新たにはじめるにあたり、ゲーム的な都合上、キャラクターを初期ステータスにしなければならない。
そこで彼らが闇堕ちしたという設定にすることで、初期ステータスになることも納得できますし、なによりヒロインたちを1人ずつ助けに行くという展開にもつながるだろうと、こうした世界観・物語を採用しました。
▲PC版「ダントラ2-2」ゲーム画面。「2-2」は”もしも前作のラスボスの魔神に敗北していたら…”というifの物語を採用。魔神に敗れた主人公フリードは記憶を失い、少年の姿になってしまう。
▲PC版「ダントラ2-2」ゲーム画面。舞台のロムレア王国を奪還するため、散り散りになった討伐隊メンバーを再度集めることになるのだが、前作の主要キャラクターは闇堕ちした状態で登場する。
――前作2とは真逆の展開が、とても斬新で驚きました。
鷲見:実は、この設定にしたことでキャラクターのパーティー加入の順番も調整することができました。2の際にユーザーがパーティーに採用するキャラクターの傾向を調べてみると、最初に仲間になったキャラクターたちが多く選ばれることがありました。長く育成してきたこともあり愛着や使い勝手があることが主な理由ですが、後半に加入するキャラクターとのレベル差が開き、どうしても前半の加入キャラクターでパーティーが固定されてしまうのです。
そこで2-2では、前作2で加入するキャラクターの順番を入れ替えることにしました。前作2の経験者は、これまで使ってこなかったキャラクターを採用するきっかけにもなりますし、なにより物語としても新鮮に遊んでもらえるかなと思いました。
開発スタッフはすべてのキャラクターに愛着があります。キャラクターデザインのみならず、バラエティに富んだクラスごとの衣装も魅力的ですし、そうしたキャラクターたちのイラストを隅々まで見てほしいという想いがあります。ぜひ2-2をきっかけにキャラクターの魅力を深堀りしていただき、さまざまなパーティー構成を考えてもらえれば幸いです。
▲PC版「ダントラ2-2」ゲーム画面。2-2から導入された「着せ替え屋」では、キャラクターのコスチューム(衣装)を購入することで、現在のクラスに関係なく、見た目を変更できる。シリーズのなかでもキャラクターの魅力を深掘りできるコンテンツだ。
――開発スタッフ側のキャラクター愛をきっかけに2-2が生まれたようにも思えますね。
鷲見:そうですね。2はオリジナルキャラクターのため、どこまでユーザーに支持されるかは未知数だったのですが、いざ蓋を開けてみるとキャラクター人気も非常に高かったです。開発スタッフも「このキャラクターたちともう一度作りたい!」という想いがありましたので、タイトルもナンバリングの3ではなく、2-2という表記を採用しました。
――2-2は今回のPC版で初めての海外展開となります。
鷲見:はい。海外のユーザーは今回のPC版で初めて2-2に触れるのではないでしょうか。物語に驚いていただき、ゲームシステムでは前作とは異なるキャラクターの魅力を堪能できるかと思います。先程申し上げた加入順番のこともあり、もしかするとキャラクター人気も変わってくるかもしれませんね。
■キャラクターデザインは担当者の自由な発想が活きる
――キャラクターイラストの制作フローについても教えてください。
鷲見:初代「ダントラ」の各種イラストは、アクアプラス社内のメインイラストレーターはもちろん、それ以外のスタッフも総動員して制作しました。一方「ダントラ2」では、よりパワーアップさせていこうと、外部のイラストレーター様にも多くご参加いただいています。正確な数は分かりませんが、カラーバリエーションを含めイラストはシリーズ通して1000種を超えているのではないでしょうか。
――社内や外部のイラストレーターに依頼する際の説明や注意点はどのように行いましたか。
鷲見:実は特別な指示は行っていません。みなさん得意なジャンルでしたし、キャラクターデザインに関してはこちらの意図を完全に汲み取っていただいて、スムーズに制作することができました。ちなみにマモノに関しては、「こういうジャンルのこういう属性です」とだけ伝えて、わりと自由な解釈で担当者には描いていただきました。
――「これはNGです」という注意点もなかったのでしょうか。
鷲見:特にありません。制限を設けたことで、ベタなデザインで上がってきてもつまらないじゃないですか。イラストレーターの自由な発想を信頼して任せることで、バリエーション豊かなビジュアルに活きてくるものだと思っています。ただ、セクシー過ぎるイラストに関してはたまにNGを出すときがありました(笑)。
▲PC版「ダントラ2」ゲーム画面。
▲PC版「ダントラ2-2」ゲーム画面。
――開発スタッフのなかで人気のキャラクターやマモノはいますか。
鷲見:多種多様なキャラクターを実装していますが、とくに獣人系が人気です。なかでも開発スタッフやユーザーのなかでは「動物コント」と呼ばれているベアード(クマ)&ペギー(ペンギン)が好評です。ダンジョン探索の要所要所に出てきて、システム説明を会話で行うイベントがあるので、未プレイの方はぜひ注目してみてください。
▲PC版「ダントラ2-2」ゲーム画面。
■PC版は初の高解像度化。魅力的なサービスカットを隅々まで堪能
――そして今回「ダントラ2」「ダントラ2-2」のPC版が2023年6月に発売されます。国内ではDMM GAMESプラットフォームを中心にリリースされますが、そもそもPC版の開発経緯について教えてください。
鷲見:以前からDMM GAMESさんとはお付き合いがあり、これまでもアクアプラス(Leafブランドを含む)タイトルを複数発売させていただきました。
PC版の展開は、DMM GAMES側の担当者さんが熱心なファンだった「うたわれるもの」から始まりました。そして、無事3作品(「散りゆく者への子守唄」「偽りの仮面」「二人の白皇」)をリリースでき、次の展開を考えていたときに弊社から出した案が「ダンジョントラベラーズ」シリーズでした。
――PC版で仕様を変更した箇所はありますか。
鷲見:大きな変更はありませんので、当時の面白さをそのまま遊んでいただけます。なお、もともと2はPSP、2-2はPSVitaですので、画像の解像度がとても小さかったんです。しかし、イラスト自体は当初から高解像度で描いておりますので、今回のPC版ではアップコンバートすることなく、とても綺麗な状態で表示されますのでぜひイラスト(サービスカット)の隅々までお楽しみください。
▲PC版「ダントラ2」ゲーム画面。
▲PC版「ダントラ2」ゲーム画面。
▲PC版「ダントラ2」ゲーム画面。
――細かい部分までじっくり見られるので、当時遊んでいたユーザーにも朗報ですね。
鷲見:はい。なお、DLCもショップ特典等の一部を除きすべて搭載済みですので、こちらもご安心ください。
――「ダントラ」をどのようなユーザーに遊んでほしいですか。
鷲見:アクアプラス作品のファンはもとより、ダンジョンRPG好きにはとても楽しめる作品に仕上がっています。特にダンジョン攻略は難易度、やりこみ度含めて、玄人の方でも頭を悩ませるかもしれませんので、ぜひ挑戦してみてください。
ちなみに初代「ダントラ」と2は物語的につながりはありませんので、前作を遊んでいなくても問題ありません。気兼ねなくPC版の2から「ダントラ」シリーズを楽しんでください。2-2に関してもゲーム冒頭に前作2のあらすじを入れてあるので、最初に2-2を遊んでいただいても問題ありませんが、会話や物語を100%楽しむのであれば、2から遊ぶことをおすすめします。
――今後の「ダントラ」シリーズの展開も気になります。
鷲見:まずはPC版を手にとっていただければ幸いです。「3」が実現するように、ぜひこれからも「ダントラ」シリーズを応援してください。
▼販売サイト
【DMM】
ダンジョントラベラーズ2 王立図書館とマモノの封印
URL:https://dlsoft.dmm.com/detail/iaquap_0002/
ダンジョントラベラーズ2-2 闇堕ちの乙女とはじまりの書
URL:https://dlsoft.dmm.com/detail/iaquap_0003/
その他プラットフォームも順次拡大を検討してまいります。
また、「ToHeart2 ダンジョントラベラーズ」PC版も開発中です。
▼公式ツイッター
https://twitter.com/AQUAPLUS_JP
▼製品概要
タイトル:ダンジョントラベラーズ 2 王立図書館とマモノの封印
プラットフォーム:PC(Windows版)
販売価格:1,980円(税込)
・早期予約キャンペーン実施中:今だけ10%割引
タイトル:ダンジョントラベラーズ 2-2 闇堕ちの乙女とはじまりの書
プラットフォーム:PC(Windows版)
販売価格:1,980円(税込)
・早期予約キャンペーン実施中:今だけ10%割引
権利表記:2023 AQUAPLUS Licensed to and published by EXNOA LLC
PlayStation(R)Portable, PlayStation(R)Vitaは株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの登録商標です。
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