キャラクター紹介
王女と側近
王女フィーリア Age:15
家族に愛され、何不自由なく育てられてきた、正真正銘のお姫様。
王位は兄が継ぐことになっていたため、彼女自身はまったく政治の表舞台に出たことがありません。
このため、多くの騎士・貴族たちは、彼女のことを、『なにもできないおひめさま』だと思っています。
しかし、彼女が実際にどういう人物なのかは、プレイヤーの選択にゆだねられています。
ターブルロンドの人々は、建国王たる騎士王をとても尊敬しており、
騎士王の残した言葉や業績を行動の規範としています。
このため、騎士王直系の子孫とされる王家、そしてその王家の一人であるフィーリアは、
人々からそれなりに愛されています。
しかし、それと政治的な支持は別のこと、と考える者も多いようです。
またターブルロンドは建国後も混乱が続いたため、歴史の混乱、家系の錯綜があり、
王家もまた『本当に騎士王の血を引いているのか?』と疑問視されている部分があります。
エクレール Age:17 Height:159cm
王女の身の回りの世話を努める侍女。
王女にとっては従姉妹であり、何でも言い合える仲です。
幼い頃から王女の遊び相手兼世話役であり、今でも侍女として王女のそばにいてくれます。
いつも朗らかで快活、時に飄々とした振る舞いを見せるおねえさんですが、
基本的に王女のことしか見ていないため、時に他人や自分の身に対して無神経になります。
言いにくいことをズバリと言って、場を凍らせてしまったり、
余計なことに首を突っ込んで、ピンチに陥ってしまうことも。
ですがすべては、王女に一人の女の子として、幸せになってほしいがためなのです。
もし王女が、王位と引き換えにしてでも恋を成就させたいと願い、
全ての人を敵にしたとしても、エクレールだけは味方になってくれるでしょう。
ヴィンフリート Age:23 Height:179cm
領主シルヴェストルの長男。王女の領地経営に際し、こまごまとした事を代行してくれる執政官です。
母親が王女の乳母を勤めた縁で、王女とは乳兄弟の関係になります。
幼い日の王女にとって、もう一人の兄のような存在でした。
将来、領主となるため、外国に留学していた彼ですが、
先王の急な崩御を知り、学業を中断して帰ってきてくれます。
そして王女を、執政官として助けてくれるのです。
王家への忠誠心が極めて高く、王への道のりを良く助けてくれる彼ですが、
その分、王女の個人的な物事に関しては非協力的。
また、他人の感情を察するのが少々苦手なようで、
時には王女の恋路の前に、立ちはだかるようなこともあります。
ですがそれも、彼なりに王女のことを思ってすることなのです。
エクレールは王女のことを「一人の女の子」として扱い、
ヴィンフリートは王女のことを「最後の王族」として扱います。
このため、エクレールとは王女を守る同志でありながらも、
時にまったく意見や考え方が異なり、しょっちゅう言い争いになります。
口の達者なエクレールと、冷静に理論で攻めるヴィンフリートの派手な口喧嘩。
それはそれで楽しんでやっているのかもしれません。
7人の騎士
アストラッド
「おはようフィーリア。
今日は何して遊ぼうか。」
age:15歳
Height:178cm
声優:岡本寛志
名門の流れを汲む家系に生まれ、幼い頃は王女とも近しく過ごしました。
しかし祖父母や両親を早くに亡くしてしまい、以後、遠縁にあたるディクトールの元で育ちます。
このためディクトールの後継者として目されています。
しかしアストラッド自身は、そのような事に全く自覚がありません。
まだまだ、やんちゃな少年であり、難しい政治には興味が無いのです。
宰相のことも、『厳しいけれど、仕事が出来る伯父さん』程度にしか考えていません。
王女と同い年ですが、男の子であるがゆえか、恋愛感情よりも、
楽しく遊びまわることのほうに興味があるようです。
綺麗に着飾った王女を見ても、『それじゃ動きにくいよ』といった反応しかしないほど。
基本的に活発で、あちこち動き回りたい性分なのか、
部屋でじっとしているよりも、とにかくあちこち無駄に動き回りたがります。
木を上って窓から飛び込んでくることなど、ざらです。
王女に呼ばれれば走って飛び込んできますし、呼ばれなくてもやってくることも。
騎士ヴァルターとは、武術の師弟関係にあたります。
彼ら二人が王城にそろっているときは、鍛錬場でさわやかな汗を流す二人を見ることが出来るでしょう。
もっとも熱血気質の二人のこと。気をつけないと剣やら槍やらの修行に没頭し、
王女そっちのけになってしまうかも……?
ディトリッシュ
「王女殿下以外が王座に着くというのなら。
……私にも少々考えがあるぞ。」
age:20歳
Height:188cm
声優:岸尾だいすけ
王の承認の儀式に際し、黒貴族の名代として現れた黒衣の騎士です。
人間とは少し違った風貌や雰囲気を持っているため、
闇の者の一員ではないか、あるいは黒貴族の息子ではないか、と噂されています。
寡黙で冷静、かつマメな性格で、言われたことを黙々とこなします。
倫理観は闇の者のそれよりも、人間のそれに近いようですが、どちらに肩入れするという風でもありません。
また、あまり笑うこともありません。
こうした性格のためか、他の騎士からは常に微妙な間をとられがちです。
黒貴族の配下と思われていた彼ですが、王の試練が始まってからは、
遍歴の騎士として各地を巡っているようです。
王女が求めれば、王女のための騎士になってくれるのでしょうか……。
ヴァルター
「王女殿下の御身に、
不埒者どもの指一本触れさせません。」
age:28歳
Height:185cm
声優:羽多野渉
勇猛で気風が良いため、若い者達に慕われているベテランです。
先王の親衛騎士を勤めたほどの人物であり、アストラッドの武術の師でもあります。
心技体のそろった、国内でもっとも名の知られている騎士の一人でしょう。
自らを雇おうとするものには、相応の給金を求めます。
しかしそれは、貧乏な若手騎士たちに食事や酒を振舞うためであったり、
主に恥をかかせないための装いを整えねばならないためです。
彼自身は贅沢を好みませんし、浮いた噂などにも縁のない男です。
街酒場に出入りはしても、酒場女などは近くによせつけもしません。
むしろ、女性が苦手なのではないか、という噂も。
しかしエクレールや王女に対しては、普通に接してくれるのですが……?
エヴァンジル
「ごきげんよう。疾風の射手、獅子の心を
持つ騎士、あなたのエヴァンジルです。」
age:21歳
Height:181cm
声優:子安武人
顔立ちは美しく、装いも華麗な色男です。
出会う女性には必ず甘い言葉をささやきますが、
なんだかんだで深い関係になれたことはないようです。
名門の生まれですが、長い歴史の果てに没落した家系であり、
今となってはほぼ一介の騎士と変わらない生活をしています。
下々の風習にも詳しく、時にひょうきんな面も見せるほど。
それでもその巧みな話術や、立ち居振る舞いの中で見せる優雅さは、
さすがは名門と見るものを唸らせるものがあります。
彼自身は生家の没落をさほど気にしては居ないようですが、
騎士としての対面を保って生活するのは、お金がかかります。
そういった面では、したくもない苦労をしている部分もあるようです。
エリオット
「修行は万全です!
荒事のほう、全てお任せください!」
age:13歳
Height:154cm
声優:稲村優奈
聖騎士の血を引くと噂される、名家の少年。
年若くして騎士の位を受け継ぎましたが、その血筋に恥じない槍の使い手です。
自らの出自をとても誇りにしていますが、傲慢になるようなことはなく、
朗らかで人当たりの良い性格をしています。
とはいえ、彼の家系がどの聖騎士の血を引くのかは、
歴史の混乱の中でわからなくなってしまっているのですが。
どんな敵も恐れぬ勇気と、どんな苦境も苦としないたくましさを持ち、
立派な人間に対しては、身分の差を気にせずあたれる素直さも持っています。
かたくなな心の者たちも、エリオットと言葉を交わすうちに、
ついつい頬が緩んでしまうことがあるようです。
ただし子供ゆえに単純なところもあり、あっさり人に騙されてしまうこともあります。
また、体が小さいため、持久力には不安が残ります。
あまり長期の任務を課すと、がんばりすぎて倒れてしまうかも……?
イリヤ
「オレにかまわないでくれ」
age:16歳
Height:175cm
声優:谷山紀章
革命が起きた祖国を逃れ、ターブルロンドに亡命してきた異国の王子です。
当時幼かった彼を哀れんだ先王によって、王国の客となっています。
今は客の身分に満足せず、騎士として経験を積もうとしているようです。
そうして、いつか祖国を復興することを目標としているのです。
幼い頃の経験ゆえか、はたまた異国でただ一人生きてきた緊張ゆえか、
他人と接することを酷く恐れているようで、いつも刺々しい雰囲気で居ます。
王女の配下となっても、常に距離を置こうとし、
与えられた親衛騎士の制服に袖を通そうともしません。
優しい言葉をかければ反発し、厳しい言葉をかければ傷ついてしまいます。
同郷の年老いた従者以外には、心を許すことが出来ないのです。
しかしそんな状態は寂しいのだ、と判っては居るようで、
心を許せる人を、心の底で求め続けています。
苦労を知らないように見えるアストラッドやエリオットとは、
少々折り合いが悪いようです。
また協会の司教に対しては、なぜか嫌悪感をあらわにします。
時には王城の中で、刃傷沙汰になるようなことも。
司教のほうは、その理由を知っているようですが……。
ヴァン
「自分は王子殿下に剣を捧げている。
その誓いが変わることはない。」
age:19歳
Height:192cm
声優:岡崎雅鉱
王子の親衛騎士をつとめていた若手の騎士です。器用な生き方が出来ず、
一度誓った忠誠を忘れることが出来ないようで、いまでも王子を強く慕い、
その生存を一途に信じています。
王子を探そうとあせるあまり、トラブルを起こしてしまうことも。
口先も器用ではないため、無愛想で扱いづらい騎士と思われがちです。
しかしその魂は熱く、主のためなら不動の盾となり、我が身が傷付くことも恐れません。
大柄な体躯からみてとれるように、極めて頑健な肉体を持っており、
多少の怪我などではびくともしませんし、長期にわたる探索行なども平気でこなします。
また、武器を使わない取っ組み合いならたいていの騎士には負けません。
ただし剣や槍の扱いそのものは、さほど上手ではないようです。
余暇の大半は鍛錬に費やしているようで、世の中のことに疎いです。
芸術や恋愛などの話をしても、かみ合わないことが多いかも……。
有力候補者
ディクトール
「断る。
誰がこんな小娘に、忠誠など誓うか。」
age:50歳
Height:187cm
声優:古賀寛之
先王の治世を助けた宰相。王女の王位継承にケチをつけた張本人です。
もともとは身分の低い家系から、実力でのし上がってきた人物であり、
そのために多くの政敵を葬り去ってきました。
しかし実際に政治能力は高く、他の領主達からも一目置かれています。
隙あらば侵略しようとする諸外国に、にらみを利かせることが出来るのも彼だけです。
その意味ではもっとも王に近く、相応しい男とも言えるでしょう。
口調は辛らつで、よく他人を見下すような態度を取ります。
王女に対しては一層酷く、人格を否定するような言葉を投げつけてきます。
しかもその言葉に一面の真実を混ぜてくるため、反論しがたいのです。
このような卑劣な男であるため、人間的にはほとんどの人から嫌われているのですが、
彼自身はそれを全く苦にしていないようです。
むしろ嫌われることを楽しんでいる様子さえあります。
未婚で子供も居ないためか、親類縁者に対しては、面倒見が良いようです。
無能でどうしようもない領主に対し、親類ということで支援や助言をしたり、
身寄りのなくなった親類の子を後見したりしています。
ですが他人に対して援助するようなことは一切しません。
黒貴族
「王の試練か……。
楽しみ甲斐のある、遊戯かもしれん…。」
age:不明
Height:190cm
声優:諏訪部順一
この世界には、人狼や巨人のような、『闇の者』と呼ばれる種族が多数存在しています。
ターブルロンド周辺の地域において、闇の者を支配する闇の王。
それが黒貴族です。
強大な力を持つ吸血鬼であり、かつてこの地を残酷に支配して、
当時の人類を苦しめました。
数百年前に『騎士王』によって、王国の辺境に封印された彼ですが、
その存在は滅びることなく、以後も何度となく復活しています。
そのたびに当時の王や騎士たちによって再封印されてきたのですが、
数十年前の復活の際には、とうとう封印できないままに終わってしまいました。
それ以来黒貴族は、王国の辺境に陣取り、そこを気まぐれに統治しています。
騎士たちにとっては屈辱的な状態ですが、
下手に刺激して争いになっても勝てないため、黙認せざるを得ない状態です。
『黒貴族』とはそもそも彼の本名ではなく、仮初の領主として振舞う姿を、
領主に見立てて呼ぶ『あだ名』でしかありません。
彼の本名は忌まわしき名前として、口に出すことを戒められています。
彼自身は冷酷で気まぐれな性格です。
美を好み、気に入ったものや気に入った人間は、
自分の城にさらってコレクションにしてしまうといわれています。
ウィーギンディー
「全ては人の子らの未来の為に。」
age:不明歳
Height:200cm強(帽子含む)
声優:内野一
人類社会に技術と知識という名の恵みをもたらす組織『協会』。
その、ターブルロンド国における代表者です。
かつて人類は、この世界における弱小種族でした。
しかし数百年前に協会が出現し、人類に技術と知識を与えたことで、
現在のような人類中心の世界が出来上がったのです。
街道・上下水道等の生活インフラは、現在でも協会の管理下にありますし、
多くの国では政治に対し、協会の助言を仰いでいます。
ある意味では協会は、人類全体に対して緩やかな支配を行っているとも言えるでしょう。
ただターブルロンドは闇の者との戦いの最前線であったため、
教会の勢力が浸透せず、その影響力も弱くなっています。
司教は、協会の浸透に腐心していますが、なかなか進展しないのが実情です。
協会の構成員は、その進んだ技術を独占できますが、
引き換えに俗世との関わりを断ち、常に仮面を着用しなければなりません。
司教自身もまた常に仮面を着用しており、その素顔を知る者はいないようです。
司教自身は真摯で誠実な人柄のようですが、
彼が、そして『協会』が何を考え、なにを望んでいるのか。
それは、大いなる謎に包まれています。
領主
シルヴェストル
「姫様への無礼は、
このわしが一命かけて誅すると知れい!」
age:47歳
Height:182cm
声優:岡割雅鉱
先王の盟友であり、王国の戦力を束ねる将軍でもあった、公私を問わぬ先王の忠臣。
妻が王女の乳母を務めたこともあり、
王家の面々とはまるで家族のような付き合いがあります。
王女にとっては、父亡き後、もっとも頼れる人物といえるでしょう。
若い頃はかなりの武闘派として知られ、現在でもその肉体は衰えません。
年を取り、性格もだいぶ丸くはなってきましたが、
怒らせたときの迫力は往年の彼を忍ばせるものです。
強者に媚びず、弱者に優しい性格のため、慕うものは多く、
特に中堅どころの騎士達に敬愛されています。
実際、事あるごとに王女を貶めようとする宰相を、
正面切って止められるのはこのシルヴェストルだけです。
残念ながら口では宰相に勝てませんが、その堂々たる風格と、
正義を愛する魂は、宰相さえもたじろがせるのです。
しかしそんな彼も、王女の前では優しいおじいちゃんとなります。
服を買ってくれたり、おいしいものを送ってくれたり、
王女領が苦しいときは資金援助をしてくれたりと、あまやかし放題です。
息子ばかりで娘が居ないため、余計にかわいがりたいのかもしれません。
その光景は、厳しくしつけられた息子のヴィンフリートとしては、少々複雑なようですが。
妻をだいぶ以前に亡くしているのですが、再婚するつもりはないようです。
またヴィンフリートとは、価値観の違いから折り合いが悪く、
時に意地の張り合いのようになってしまうことも。
騎士としては一つの理想の姿である彼も、家庭の主としては、
若干恵まれていないのかもしれません。
クレメンス
「私は真実を述べることを、
騎士王に誓うことが出来ぬ身です。」
age:27歳
Height:184cm
王国の南東部を預かる領主。生まれつき目が見えないのですが、
いかなる手段でか本を読むことが可能であり、大変な読書家として知られています。
思慮深く慎重な性格をしており、この王の試練においても、
候補者達と少し距離をとって観察しています。
ノーストリリア協会国に隣接する土地柄のせいか、
ターブルロンドの人間としては協会への理解が深い人物です。
司教個人とも交流があると言われていますが、
彼はそれについてはあまり語りたがりません。
ロドヴィック
「その判断は悪くない。
こちらの利害とも、一致している。」
age:31歳
Height:179cm
国の南部、貿易の玄関サンミリオンを預かる領主。
彼は人間ではありません。数十年存在を続けている亡霊なのです。
とはいえ決して悪い人物ではなく、領主としても有能です。
特に経済面に関しては国内で随一の実力者でしょう。
仕事と能率第一で、面白みのない人物ですが、
これは亡霊だからというよりも、彼個人の性格のようです。
しかし彼が死してなお、この世に留まっているのはなぜなのか。
それは歴史の闇に埋もれ、彼自身にとっても謎に包まれています。
ヴェンツェル
「むう腕が鳴るぞォゴリゴリと!」
age:25歳
Height:193cm
王国の北部を預かる領主。
シルヴェストルを尊敬しており、彼自身もかなりの武闘派です。
領民のことを心から愛しており、時には自ら街に出て、
鍛え上げた肉体で街の平和を守っています。
しかし脳みそのほうはからっぽだと、他の領主に陰口を叩かれることも。
彼には仲違いして出奔した弟がいると言われており、
普段は陽気なヴェンツェルも、その件に関しては口をつぐみがちです。
彼の領地は蛮族の住む北国に接しているため、
王国の防衛を担う最前線の一つとなっています。
もしも蛮族に苦しめられているようならば、
自分の騎士を派遣してあげると感謝されるかもしれません。
リシュアン
「……ばかなひと」
age:10歳
Height:146cm
両親が早く他界し、幼くして領主の立場を継ぐことになった少年。
領主の座の継承時に、親族とのごたごたがあって苦労したためか、
子供とは思えないほどに冷めた目をしています。
領主としてはそこそこに有能ですが、精神的に潔癖症が過ぎる部分があり、
家臣たちからはやりにくいと疎んじられているようです。
周囲に年の近いものが居らず、子供らしい遊びは何も知りません。
さびしい想いを表には出さないようにしている彼ですが、
やはり耐え難いときもあるようです。
彼の望んでいるもの送り届けてあげると、感謝されるかもしれません。
オベルジーヌ
「美しいものは、美しい座にあってこそ、
より美しく見えるのです。」
age:22歳
Height:181cm
さかのぼれば聖騎士に通じるという、格式高い名家の領主。
多くの領主の中でも特に歴史が長く、格式や生まれを非常に重視しています。
このため、なり上がりである宰相を、表立って疎んじてみせます。
しかしそれでありながらも、時に宰相に協力してみせることがあるため、
一筋縄ではいかない領主です。
音楽と芸術を好み、美しいものや古いものが大好きです。
そのため古い血を伝える王家そのものは敬愛しており、
見目美しい王女や王子には心酔しているといってよい状態です。
兄王子が行方不明の今、その好意は王女一人に注がれており、
時に贈物攻めにしてくることも。
しかしその愛情は屈折しており、独占欲が強いため、
あまり仲良くなりすぎると危険を招くことも……?
アデライード
「その心労、お察ししますわ」
age:23歳
Height:165cm
王国の西部、ブエンディアを預かる領主。
死んだ夫の代わりとして領主の座に着いた、凛とした未亡人です。
ターブルロンドは女性の立場が弱い傾向にありますが、
彼女は風当たりに負けず、領主の務めを立派に果たしています。
性格は真面目で隙がなく、死んだ夫の代わりに領地を護ろうという、
強い意志を秘めています。
しかしブエンディア自体、常に隣国の圧力を受ける位置にあるため、
政務に困難が絶えないようです。
そのため王の試練においては、能力が未知数な王女よりも、
宰相のほうを支持しています。
年若くして苦労している王女やリュシアンに、強く同情してはいるようなのですが……。
エピドート
「我輩の機嫌取りのつもりか?
片腹痛いわ!」
age:53歳
Height:164cm
王国の北東部、黒貴族のマンハイム勢力地帯に隣接するグリューネベルグを預かる領主。
意地が悪く、文句の多い老人です。
年齢から来る病で脚を悪くしており、その痛みに悩まされています。
そのせいか、それとももともとの性格なのか、
若い者全般に対して敵意があり、王女に対してもきつく当たります。
人付き合いも大変悪いようで、いつも孤独です。
普段は自分の部屋にこもりきりになり、何かを作ることに没頭しているようです。
統治においても、他と歩調をあわせるようなことはせず、
自分のやりたいようにしています。
過剰な搾取をするような悪辣な領主ではありませんが、
領民のことを見ても居ないようです。
ただ宰相の実力は認めており、『他の誰よりもマシなようだ』という理由で、
宰相を積極的に支持しています。
バスティアン
「みんながボクにお金をくれるのは、
当然だよね!」
age:35歳
Height:162cm
王国の西部、リベルを預かる領主。
良い家柄に生まれ、苦労を知らないせいか、いい年をして甘えん坊のダメ男です。
弱いものには高圧的にあたる嫌な性格ですが、
一度親しくなった相手に対しては、とても親切です。
しかし周りを見ない親切のせいで、相手の迷惑になることもしばしば。
統治能力は絶望的に低く、慢性的に宰相の援助を受けています。
誰かに助けてもらうことに慣れきっており、自分で努力しようとも思わないようです。
おじに当たる宰相をとても慕っており、積極的に支持しています。
なおアストラッドは血のつながらない遠縁関係になります。
宰相が目をかけているアストラッドのことを、彼はずいぶん嫌っているようです。
その他の騎士
オーロフ
「……なんだ、その目は。
そんなに人狼が珍しいか?」
age:17歳
Height:220cm
騎士叙勲を受けた『闇の者』という、めずらしい存在です。
彼の父親がかつて大きな手柄を立て、人狼としては初めて騎士に取り立てられました。
オーロフはその騎士の位を受け継いでいます。
大柄な体を持ってはいますが年齢としてはまだ少年であり、
世の中に不慣れなところがあります。
騎士というものを理想化しすぎて、現実とのギャップにぶつかることもしばしば。
騎士の理念に甘えすぎたり、逆に思わず人狼の怪力を振るってしまったりして、
しょっちゅう問題を起こしてしまいます。
そうして王女の手を煩わせるたびに、
彼は『人間』と『人狼』との違いについて、思い悩み、苦しむのです。
しかし彼は持ち前のタフさと単純さで、さまざまな事柄に立ち向かってゆきます。
そのまっすぐさが、時として物事を好転させることもあるようです。
その人ならぬ肉体は、すさまじい戦闘力を発揮し、大いに頼りになるでしょう。
また彼の毛皮は手触りが良いため、街中ではよく子供に群がられて、身動きが取れなくなっています。
ユークレース
「ごほ、ごほ……。
いえ、なんでもありません」
age:19歳
Height:178cm
見目麗しく、武術の腕前もすばらしい騎士。
特に槍を使わせれば若手のみならず、この国で1・2を争う腕前だと噂されています。
しかし胸を患って余命1年と言われており、
治療の術を探すため、遍歴の騎士として旅を続けているようです。
生まれが良く、礼儀作法に通じています。
料理や芸術への造詣も深い多芸な騎士であり、
蓄えている知識もそれなりという優秀な人材です。
しかしやはり病のためか、寝込んでしまうことも多く、
長期的な任務を任せるのには不安があります。
彼の病をなんとかして治すことが出来ればよいのですが……。
グイード
「『べっぴん』ってより、どっちかってーと
『かわいい』って歳だな、こりゃ。」
age:34歳
Height:180cm
かつては国を代表する若手であり、色事でも鳴らした騎士でした。
しかし10年程前に怪我を負い、目と足が不自由になってしまっています。
しかし性格は今も明るく、社交的。
貴婦人達とのことが、しょっちゅう宮廷の噂話にのぼります。
その話芸はよどみなく、時には話を大きくしすぎてほら吹きと呼ばれるようなことも。
そんな彼ですが、どこか刹那的な雰囲気を背負っています。
本来ならばどこかの小領地に落ち着くべき年齢なのですが、
遍歴の騎士として諸国を旅しており、安住する気はないようです。
果たして彼は、何を考えているのでしょうか……。
ヌシャトー
「……」
age:22歳
Height:182cm
遠い南の国で、もっとも勇敢と呼ばれた戦士です。
とある事情で祖国を離れることになり、
ある領主の目にとまってターブルロンドに招かれました。
そこで騎士叙勲を受け、以後ターブルロンドで生きています。
寡黙な男で、言葉を弄するよりも、まず行動を起こす傾向があります。
また祖国との風習の違いや、言葉の不自由さから、トラブルを引き起こしてしまうこともあります。
しかし決して愚かではなく、機転が利き、情にも厚い男です。
信頼を勝ち取ることが出来たなら、彼は必ず結果で応えてくれるでしょう。
フォルカー
「姫に差し上げて欲しい、と、
娘達がこんなものを作りました」
age:29歳
Height:172cm
優しい妻とかわいい娘たちという、円満な家庭を持つ騎士。
この家族のことを語るとき、彼はとても幸せそうな顔をします。
武芸や弁論術は特に優れているわけではありませんが、
落ち着いた家庭人としての生き様は、家族を亡くし、
辛い日々を送る王女にとっては憧れのものです。
王女の領地に家を持っており、仲良くなると王女を招いてくれます。
そこで家族達と楽しくピクニックをしたり、食卓を囲むようなこともあるでしょう。
レミー
「ククッ、あいつ、
馬鹿なんじゃないのかな。」
age:17歳
Height:167cm
名誉ある騎士の位にありながら、日の当たる人生を避け、
あえて裏街道を生きる謎の騎士です。
実力はあるようなのですが、正々堂々とした手段をあえて避け、
卑怯な方法で勝利を得ようとします。
なぜそのような振る舞いをするのか、それで彼にどのような利益があるのか、
誰にもわかりません。
肩にのせた烏も、時に不気味な知性を見せるといい、
あやしい男だとして騎士仲間にも避けられているようです。
宰相の部下として活躍することが多い彼ですが、王女の配下として招くことも出来ます。
扱いにくい騎士であることは確かですが、うまく使いこなせれば……。
フェリクス
「私、謎のネコネコ騎士と言う者です。」
age:16歳
Height:162cm
いつもネコを抱いている若手の騎士。
ちょっと不思議な言動をし、つかみ所がありません。
彼の言葉がどこまで真実なのかは誰にもわかりませんが、
ネコをこよなく愛していることだけは確かなようです。
騎士としての実力はたいしたことがありませんが、
誰彼かまわずちょっかいをかけに行く朗らかさは、まさにじゃれつくネコのよう。
彼を傍らに置けば、退屈することはないでしょう。
もっとも彼の不思議な言動に、振り回されてしまうかも……?
コルネリウス
「俺の妹は可愛いという言葉では
言い表せないほどに、可愛いのです!」
age:18歳
Height:177cm
フィーリウス王子の親友を自称する、若手の騎士です。
さほど名家の出ではない上に、素行がよくなかったらしく、
時折品のない言葉を吐いてしまったりします。
『王子の親友』としては、あまり相応しくないような若者であり、
彼の言うことが本当なのか疑っている人も居ます。
しかし彼は他人の言葉など気にせず、親友の妹であるフィーリアのため、
労を惜しまず手助けしてくれます。
フィーリウスの代わりに、兄の役を申し出るほどです。
そんな彼自身にも、とてもかわいがっている妹がいます。
彼は妹の愛らしさを公言して歩き、誰彼となく自慢してまわるのです。
その様子は、まさにこっけいなほどですが、彼は大真面目です。
さらには王女に頼み込んで、妹の文通相手になってもらおうとすることも。
ジークムント
「ほっほっほ。そう血気にはやるでない。」
age:60歳
Height:163cm
数十年前に黒貴族が復活した際、
圧倒的な闇の軍勢の攻勢に敗色濃厚だった王国にあって、
ただ一人、闇の軍勢と互角に戦った騎士。
彼は黒貴族との一騎打ちの末に打ち勝ち、
闇の者達を北の辺境へと退けたと言われています。
英雄と呼ばれた彼ですが、その後は表舞台を去り、田舎で静かに暮らしていました。
時は流れ、王の試練が始まったとき。
彼は候補者たちに招かれ、再び世に姿を現しますが……。
かつての英雄はすでに年老い、当時の面影はなくなっていたのです。
今の彼は日向ぼっこが似合う好々爺です。
かつての名声があるため、さまざまな場面で顔を利かせることが出来ますが、
すでに老体なのであまり無理はさせないほうがよいでしょう。
しかし時折見せる眼光は鋭く、往年の力を想像させます。
ユーグ
「よぉ。あんたが姫さんか。
まあ、よろしく頼む。」
age:17歳
Height:176cm
飽くなき野望に燃える若き騎士。
マナー知らずで粗暴なところもある若者ですが、
成り上がる野望に燃えており、やる気だけなら一線級です。
ただし王の試練の供とするには苦しいかも知れません。
なぜなら、騎士としてはあまりに技や作法が未熟だからです。
騎士の家系に生まれたならば、もう少しましなはずなのですが……。
彼の周囲に暗躍する影もあるようです。
彼には何か大きな因縁があるのかもしれません。
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