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>キャラのセリフなどの元ネタ(と思われる事柄)を、わかる範囲で書いていきます。
#contents
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>小ネタなどの情報はこちらに。
*元ネタ(と思われること)に関するトリビア的なもの
-メインストーリーの中で、ミケランジェロが「以前先輩の作品の感想を聞かれた際、下手だと答えたのでその先輩に殴られた」ということを言っていますが、このくだりの元ネタの(であると思われる)事件は実際にありました。
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その事件はミケランジェロが14歳の頃、フィレンツェのサンタ・マリア・デル・カルミネ教会のブランカッチ礼拝堂(当時は若手画家育成所でもありました)で起きており、ミケランジェロはこの時に顔を殴られて鼻に重傷を負っています。その鼻の負傷のために鼻が変形したらしく、''彼は生涯自分の肖像を残したがらなかった''のも一つにはそのためでもあったようです。
なお、ミケランジェロを殴ったのは皮肉にも彼同様後に彫刻を本業とした(が、ミケランジェロに比べて知名度も大幅に低い)ピエトロ・トリジアーノという人物です。トリジアーノはこの事件で当時フィレンツェを統治していたメディチ家の当主(ミケランジェロを経済的にバックアップしていました)の怒りを恐れてフィレンツェを去り、他の地域で仕事をしています。晩年には彼はスペインに住みましたが、故あって異端審問(詳しくはカトリック史の本をお読み下さい)にかけられ獄中死しました。(参考:西岡文彦『名画の暗号』角川書店、2015)
-こちらもメインストーリーの中で、カフェにいた女性たちの絵を描いてやろうとしたルノワールがなぜか突然筆を取り落としてしまう(そして彼は、お相手の女性が余りにも美しいからだと言い訳する)シーンがありますが、これも矢張り元ネタ(と思われること)があるようです。
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ルノワールは晩年には病気のため右腕が不自由になり、そのためサイズの大きな絵を描く際には独特の工夫(絵の方を動かせるようにする)をしていましたが、筆を取り落としたのはこのことが投影されているようです。そのことについてはこちら[[【美術解説】ピエール=オーギュスト・ルノワール「女性の美を追求した印象派の画家」>+https://www.artpedia.asia/pierre-auguste-renoir/]]が詳しいです。
*関連ページ