CENTER:&size(20){BLAST OFF AND STRIKE THE EVIL BYDO EMPIRE!}; 当ページでは、現在まで発表されてきたR-TYPEシリーズを簡単に紹介する。 #contents *本編 **R-TYPE CENTER:&size(20){&color(RED){それは悪によって、歪められた異次元空間より始まる_。};}; >憎悪と殺戮が支配する世界、それがバイド帝国である。 そこには、我々を恐怖の底へと招く得体のしれない異形生物が生息していた。 一刻も早く、我々の手によってそれらを打ち砕かねばならない。 緊張と対立、今ここに壮絶なる戦いが始まろうとしている。 1987年発売のアーケードゲーム。記念すべきシリーズ第一作で、溜め撃ちができる波動砲、敵弾を防ぎ自機の前後に合体・分離が可能なフォース、頼れる副兵装のミサイル、接触した敵にダメージを与える%%使い勝手が微妙に悪い%%ビット。R-TYPEの基礎がここには詰まっている。 一方で現在では廃止されたスピードアイテムなど、後世の視点から見れば遊び辛い仕様もちらほら。それでも楽しいのは流石横シュー御三家に数えられる傑作だからだろうか。 全8面2周クリアでゲームオーバー(当時のアーケードゲームは、ワンコインで「粘られる」ことを防ぐため複数回クリアするとエンディングを迎えて強制終了するようになっており、この場合でも試合終了の意でゲームオーバーが用いられた)となる。 本ゲームの主人公機は[[R-9>R-9A系列#R-9A]]。当時のパンフレットには『A』どころか『アローヘッド』の文字すら見当たらない。ミサイルも追''撃''ミサイルだったりとよくよく見れば名称もかなり違う。ただ、アイテムキャリアのPOWアーマーはこの時期からずっとPOWアーマー。 「''憎悪と殺戮が支配する世界、それがバイド帝国である。''」という文言からも分かる通り、現在では設定が盛りに盛られたバイドも発表当時はよくある典型的な敵性エイリアン。 現在ではTOZAI GAMESから発売している『R-TYPE Dimensions EX』が主なプレイ手段。無限復活モードなど、難易度が緩和されているので一度プレイされてはいかがだろうか。 **R-TYPE Ⅱ CENTER:&size(20){&color(RED){逆襲に高ぶる者たちの憎悪が時空を引き裂いた。};}; >帝国が蘇った。 それは新たなるパワーを得、異次元空間で急速な進化を遂げていたのだ。 再び恐怖と戦慄にさらされた宇宙を救うため、人類は強化型R-9を前線へと出撃させた。 新生バイド帝国の逆襲がここに始まる。 1989年発売のアーケードゲーム。シリーズ第二作。溜め撃ちできる波動砲は2ループ目まで溜めると拡散波動砲が放てるようになり、フォースにも新たに二つのレーザーが追加された。ミサイルも対地ミサイルが新登場。 一方でその2ループ目まで溜められる拡散波動砲もチャージを維持し続けると1ループ目に戻ってしまうなど、全体的には微妙な強化に落ち着くことになる。 難易度は前作から更に上昇しており、シリーズ最難として本作を挙げるプレイヤーも少なくない。 全6面2周クリアでゲームオーバー。 本ゲームの主人公機は[[R-9改>R-9C/K/S#R-9C]]。R-9カスタムという呼称を経た後のR-9Cである。FINAL以降では拡散波動砲はチャージ状態を保てるようになり、フォースは追加されたレーザーを赤、青に振り分ける形で再現されている。 本作のゲームボーイ移植版の説明書において『パイロットは四肢切断されて搭載される』という記述が登場。R-TYPEを聞いたことがある人ならだれもが思い浮かぶであろう、エンジェルパックの事である。%%その割にはパイロットが乗り込むデモシーンが描かれているのだが……%% 現在ではTOZAI GAMESから発売されている『R-TYPE Dimensions EX』が主なプレイ手段。無限復活モードに頼らなければクリアできない方も多いのではなかろうか。 **R-TYPE Ⅲ :THE THIRD LIGHTNING CENTER:&size(20){&color(RED){高密度戦術級 暴 力 型 シューティング!!};}; CENTER:&size(18){…ヲヤスミ、ケダモノ。BYE² BYDE。}; >…熾烈な戦いがあった。生命が、星が、未来が、原子分解され虚無へと消えて行った。&br; …しかし、戦いは終わっていなかったのである。敵は、限りない変成と変貌の果てに具現化した巨大な悪意。 異次元の深淵にひそむ、異形の攻撃型生命体―バイド。&br; …まだ、生きていたのだ。それはさらなる脅威となって、人類を襲った。 太陽系外周警備艦隊、消滅。人類を直撃する悪夢、三度。 ついに人類は決断する。バイド中枢部への直接攻撃を。 目標は超感覚レーダーが指し示す、空間座標―Q3681119:銀河系中心域、マザーバイドセントラルボディ。 オペレーションコードー"THE THIRD LIGHTNING"発動。 時に、西暦2245年。 ――――――終わらない恐怖が、もうすぐ始まる―――――― 1993年発売のスーパーファミコン用ソフト。シリーズ第三作。本作から家庭用オリジナルゲームとして発売されることになる。開発を担当したのはアイレムの子会社タムテックス。 波動砲切り替えシステムが実装され(実質的には本作のみだが)、''地形を貫通''し''敵弾を消滅させる''メガ波動砲と一発一発は少々弱いものの''波動砲の連射が可能''なハイパードライブモードという強力な波動砲をひっさげて登場。前作の反省からか、FINAL以降の究極互換機を含めてもなお最強の機体に数えられるほど強力。&ruby(滅殺兵器){ELIMINATE DEVICE};の名は伊達ではない。 フォースユニットはゲーム開始時に三種類の中から選択式となっているが、レーザーは前作の5種から赤青黄の三種に戻された。 癖はないが火力不足が目立つラウンド・フォース(後のスタンダード・フォース)、癖は強いがフォースの着脱がスムーズに行え、全方位に弾をばら撒きやすいシャドウ・フォース、全体的に扱いやすく強力なレーザーが揃ったサイクロン・フォースの三種。主兵装であった前作までと比べ補助兵装としての役割が強くなっている。 ビットは人工殻に縦のスリットが入ったストラグル・ビット。防弾性能が強化されたようだが、ハイパードライブ状態でしか機能しない。ミサイルはエレクトロン・ミサイルとなっており、威力が増強されている。 前作に比べれば緩和されてはいるものの、本作も相変わらず難易度は高い。[[X1.0]]でオマージュされた四面の逆走地帯は地形ミスが存在しなくなったFINAL2でもその一端が味わえる。 全6面2周クリアでゲームオーバー。 本作は旧アイレム最後のR-TYPEであり、以降は業務を引き継いだアイレムソフトウェアエンジニアリングが開発を担当することになる。 本作の主人公機は[[R-9Ø ラグナロック>R-9Ø系列#R-90]]。肉体年齢を14歳で固定された23歳の女性パイロットを機体に直結したという噂がある(軍は否定している)のはこの機体。FINAL以降は量産機という設定でダウングレードが施され波動砲やフォースは[[R-9S>R-9C/K/S#R-9S]]や[[R-9Ø2>R-9Ø系列#R-902]]に分割して配備されている。 バイドの設定が綿密化し、現在の設定の基礎が築かれたのは今作から。現在とは多少異なっているが、Rの系譜が描かれている。 かつてはWiiのバーチャルコンソールで有料配信されていたが、現在では配信を終了しており、国内ではプレイする手段が限られているが、海外ではJNNEXからレトロデュオ向けにSUPER R-TYPEとのカップリングソフトが提供されている。 **R-TYPE ⊿ CENTER:&size(20){「R」を超えた「R」。}; >第一次バイドミッションを成功に導いたR戦闘機「R-9・アローヘッド」は、任務遂行後、無事に宇宙要塞「アイギス」に帰還する。 その後、対バイド兵器の凍結作業が進む中でも、同機は特に改修もされず放置されていた。 年が明けた3月、アイギスは少数の管理部隊を残して閉鎖される。それが新たな惨劇の原因となるとは誰も予想できなかった。&br; 暫く後、大気圏に突入する隕石群の中に形を変えることなく落下する物体が観測された後、いくつかの都市で電子制御兵器が暴走を始める。 そして、アイギス内に搭載されていた投下型局地殲滅ユニット・モリッツGが突如として発進する事態が発生。 旧東京に降下し、破壊の限りを尽くすモリッツGの前に現地の軍・民間武装警察は壊滅。地球全土に第一級非常事態が発令され、遂にはテスト段階の新型R戦闘機までもが事態鎮圧のために駆り出されていく。 遂に、人造の生ける悪魔<BYDO>が大気圏に侵入したのだ……。 1998年発売のPlayStation用ソフト。シリーズ第四作。初めて機体選択が行えるようになった。 システム面ではフォースの強化要素であるDOSEシステムや新たにボムの役割を持つ⊿ウエポンが新登場。FINAL以降もスペシャルウェポンと名前を変えて続投している。 難易度選択機能の他、本作からスピードアイテムが廃止され自由に切り替えが可能に。地形接触ミスも廃止されるなど、FINAL以降のR-TYPEシューティングの基本システムは本作⊿から受け継がれている。 全ての機体が2ループチャージ可能(2ループ目はバーストショットと呼称されている)になっており、プレイ感覚は現在とほとんど変わらない。 全体的に波動砲の威力は高く、⊿ウエポンという抜け道もあるなど難易度は低下している。が、それでも詰む人は詰むのでやっぱりベースの難易度は高い。救済措置なのだろうか、無敵コマンドまで実装されているなど従来よりは初心者向けになっている。 本作からグラフィックが3Dポリゴンに変更。視点や順路が立体的にぐるぐる回る演出など、3Dとなった利点をこれでもかと活かしている。 全7面構成で周回プレイはなく、使用機体ごとにエンディングが異なる。 主人公機は[[R9A Delta>R-9A系列#R-9A2]]、RX 、R13。ハイフンは含まれない。 R9ADelta デルタは波動砲-拡散波動砲、スタンダードフォース、追撃ミサイル、⊿ウエポンはニュークリアカタストロフィー。良くも悪くも特徴がないのが特徴な扱いやすい機体。 RX アルバトロスは炸裂波動砲-高圧縮波動砲、テンタクルフォース、誘爆ミサイル、⊿ウエポンはネガティヴコリドー。テンタクルフォースや炸裂波動砲の仕様は少々複雑。安定感はあるがミスからの復活が難しいなど少々テクニカルな機体。 R13 ケルベロスはライトニング波動砲-オーバーライトニング、アンカーフォース、光子ミサイル、⊿ウエポンはヒステリックドーン。波動砲が誘導可能と強力な分フォースが全体的に貧弱という機体。復活時の安定感は他機をしのぐ。 隠し機体としてPOW アーマーが操作可能になる。バイド波動砲、バイドフォース、追尾ミサイル改、⊿ウエポンはバイディックダンス。アイテムキャリアとしてどう考えてもおかしい武装類。隠し機体ではあるが圧倒的な性能というわけではない。 設定上の時系列ではR-TYPEから一年後を舞台としている。''サタニック・ラプソディー''事件を描いたゲーム。 生物や機械などあらゆる物に干渉して乗っ取ってしまうバイドの侵食能力が前面に押し出されており、特に前主人公機R-9が全ての元凶となっているなど、設定面でも進歩が見られる。 特に設定上異次元層から脱出できなくなってしまうR13は明確なバッドエンドが描かれた。このエピソードは続くFINALで暗黒の森の番犬として再度描かれることになる。 かつてはPlaystation storeにてゲームアーカイブス版が有料配信されていたが、アイレムソフトウェアエンジニアリングのゲーム事業の終了に伴い配信が終了したため、現在ではソフトを購入する以外にプレイする手段がない。 **R-TYPE FINAL CENTER:&size(20){最新にして最終。シューティングの&color(RED){最高傑作、Rの終結。};}; >"バイド"それは、邪悪な生命体…… 自己増殖機能を備えた粒子で構成された生命体。 質量のある物体でありながら、波動としての性質も併せ持ち、 あらゆるものに伝播する。 時には人の思念にさえも干渉し、そして貪る。&br; 22世紀後半 バイドとの初の戦闘から すでに20年近くの年月が経過していた。&br; 過去大規模なものだけでも4度に渡ったバイドとの戦闘は、 その都度人類の勝利で終わった。 しかし、バイドは4度現れ、4度葬られ、そして4度復活したのだ。&br; バイドの完全な根絶は不可能なのか? 戦いに終止符を打つべく、対バイド最終兵器の開発が計画された。 それは、「バイドをもってバイドを征する」を旨とする。 そう、作戦名"Last Dance"が発動されたのだ。 2003年発表のPlayStation2用ソフト。シリーズ第五作にして(発表当時は)最終作。自機として選択可能な機体数は総計101機という膨大な数となった。 最終作と銘打つだけあり、説明書の巻末には「『R-TYPE』という名のつく''STG''が新たに''アイレムから''出ることはないでしょう。」とプロデューサーの九条一馬氏のコメントが書かれていた。にも関わらずその後もTACTICSシリーズやFINAL2がリリースされているが、前者は&ruby(シミュレーション){SLG};であり、後者はグランゼーラによる発売。まあ嘘は言っていない。 使用可能な機体もアイレムの往年の名作シューティングから数々の自機が参戦しており、R-TYPEのみならずアイレムシューティングの集大成とも言える。 ゲームシステムそのものは前作⊿のものを踏襲しているが、使用する機体は初期の機体を除き、各種条件を満たすことで解禁され、R's museumに展示されるようになる。ゲーム開始時はあらかじめR's museumで登録した機体の中から選択することになるが、機体ごとに数種のビットとミサイルが選択可能で、その中から自分の好みに合わせて装備を変更、更に機体色やキャノピーの色を変更して機体をカスタマイズすることが出来るようになっている。また、プレイ中に倒した敵はBydo laboに登録され、その名称や種別のほか、生態や性能などの解説文が閲覧できるようになる。 難易度は従来より幾分緩和されてはいるが、最高難易度のR-TYPERはやはり鬼畜。 その他ギャラリーモードが充実しており、設定資料集としての価値が高いといわれる由縁。 全7面構成で、一部ステージは分岐が発生する。周回要素はなし。 なお、本作はステージ開始時にパイロットの心情などを綴った所謂ポエムが表示されるのが特徴で、特にステージF-B『夏の夕暮れ』はバイドとなったパイロットの戸惑いとボイスレコーダーに遺された音声が哀愁を誘う。 このバイド化は後のTACTICSでより鮮明に描写されることとなる。 現在ではPS2用ソフトを購入する以外にプレイする手段がない。 *外伝作品 **ARMED POLICE UNIT GALLOP CENTER:&size(20){&color(BLUE){スラッシュ シューター ギャロップ!};}; >FLAMES ROARED IN THE DARKNESS OF THE CITY! (街の闇に炎が轟く!) An evil spirit grips the city with fear by night and strikes terror into the hearts of the people. (夜になると悪霊が街を不安で支配し、人々の心に恐怖を植え付ける。) In order to maintain public order, freedom and peace for the future generations, a steel spaceship was sent with an iron will and emerald flames as it roared in the darkness of the city. (治安と自由、そして未来の平和を守るため、鉄の意志とエメラルドの炎を携えた鋼鉄の宇宙船が、闇の街に轟音と共に送り込まれた。) 1991年発売のアーケードゲーム。国外では「COSMIC COP」のタイトルで発売された。 一応R-TYPEシリーズの番外作ではあるものの、そのシステムは似ても似つかない。全5面2周構成。 本作の特徴は各ステージごとに行われるタイムアタック要素で、ボス撃破までの時間が早ければ早いほど高得点が得られる。更に自機を画面右端に寄らせるほどスクロールが「加速」し、左端に寄らせるほど「減速」するスクロールの加減速を導入しており、これがまあ扱いづらく、スクロールの加減速や雑魚敵の体力も相まって本編を軽くしのぐ覚えゲーと化す。当然難易度は非常に高い。 本ゲームの主兵装は通常のショットとエネルギーを消費して放つロックオンレーザーで、パワーアップアイテムを取得するとショットもロックオンレーザーも強化される。 このロックオンレーザーは非常に強力であり、雑魚や破壊可能な地形を次々に捕捉して撃砕していく様は爽快の一言。 主人公機は「R-11 PEACE MAKER」。武装警察が運用する機体という事もあり、側面には大きくPOLICEの文字が描かれている。 武装は上記のロックオンレーザーとバルカンに加え、対空ミサイル、ナパーム弾、トーピードの三種のミサイル(装備中は側面のPOLICEの表記がARMSに変化)。ロックオンレーザー照射中はバルカンの射撃は行わない。 地形に接触してもミスにはならない(スクロールに挟まれるとミス)が、ミサイルが剥がれ落ちてしまう。 後にこのゲームのストーリーは⊿にて''デモンシード・クライシス''として同時期の出来事として本編に纏められる。%%R-TYPEを冠するLEOは平行次元設定なのに。%% 現在ではプレイする手段が基盤を購入する以外になく、日本国内ではそもそも移植すらされていない。 **R-TYPE LEO CENTER:&size(20){&color(RED){アノ&ruby(ホシ){地球};ヲ、コワスタメ};}; CENTER:&size(20){その名はレオ。}; >地球はもう人の住めるところではなくなっていた。 環境改造も失敗に終わり、 他惑星への移住計画は新天地も見つからないまま、 探査中に起こった大規模なバイオハザードにより中止となってしまった。 人類がたどりついた結論は、自らの手でもうひとつの地球を造り出すことであった。 しかし、最高の技術を駆使して、完成させたもう一つの地球は、 暴走の果てに地球へ攻撃を開始してきたのだ。 1992年発売のアーケードゲームで、開発はアイレムの親会社であるナナオが担当。企画当初はR-TYPEシリーズですらなかったが、セールス面での不安が懸念されたことから急遽R-TYPEの名が与えられたという経緯がある。 それ故か、ゲームシステムは本編とは大きく異なり、波動砲やフォースの代わりにサイ・ビットと呼ばれる武装が導入されている。 簡単に言い表せば「フォースと波動砲の機能を詰め込んだビットデバイス」というシステムで、自機がレーザーを撃てばビットからもレーザーを放ち、ショットボタンを長押しするとゲージを消費して付近の敵に向かって飛び回りダメージを与えるサイビットサイファが使用できる。 地形を貫通しながら敵を追尾し、敵弾を防御するビット、従来に比べて上下方向からの攻撃に強くなった代わりに前方からの攻撃に弱くなった自機は新たなゲーム性を提供していた。 難易度は低めながらもヌルゲーというわけではない、程よい難しさ。 全6面で周回プレイはない。 主人公機は[[R-9(LEO)>R-9Leo系列#R-9Leo]]。 元となっているR-9がLEOの世界のものなのか、はたまた本編のものがLEOの世界に渡って改造を施されたのかは不明だが、FINAL2の機体列伝ではLEOの世界の機体が時空を渡ってFINAL2世界に漂着したことが判明している。 本作におけるこの事件は''エデン・パラドックス''と作中で呼ばれており、&ruby(バースデイ・ウォー){誕生日戦争};という呼称もあるようだが、LEOはそもそも資料が少ない部類に入るので不明。 ちなみにもう一つの地球として生み出された人工惑星エデンの製造計画が''パラダイス・プロジェクト''である。 現在では「ひかりTVゲーム」というサービスで配信されているが、必要な契約が多いためお世辞にも手軽とは言い難い。 *シミュレーション **R-TYPE TACTICS CENTER:&size(20){新たなる戦場で、新たなる戦いが始まる――。}; >純度の高い破壊本能で構成される未知の生命体が銀河系ペルセウス腕の中央付近で観測された。 生命体の群れは驚異的なスピードで増殖移動を繰り返し、太陽系があるオリオン腕に侵入した。 慌てて算出した生命体群の進路予測に人々は戦慄した。 広大な宇宙で無限に進路のとりようがあるにもかかわらず、太陽系を横切るような進路をとっていたのである。 未知の生命体への強い関心は、この時恐怖に変わった。そして、人々は、この生命体を"バイド"と呼ぶようになった。 そして…ついにバイドは太陽系外縁部に到達したのだ。 人々のバイドへの恐怖は、狂乱を呼び、世論は二分した。 あくまでバイドを打倒・根絶し、地球を悪魔の手から守ろうとするグループと、また一方ではバイドとの戦いの困難さを訴え、地球を放棄し別の星への移住を優先させようとするグループとに。 この論争の結論がでないまま、ある司令官に辞令が出された。 「地球に残る残存兵力を率いて、木星の公転軌道に入りつつあるバイドを討て」と… 2007年発売のPlayStation Portable用ソフト。R-TYPEシリーズ初のシミュレーションゲーム。六角形のタイルを基礎とするヘクス式マップ、&ruby(ゾーン・オブ・コントロール){ZOC};、索敵などよくあるシミュレーションの基礎に加えて強力なチャージ兵器「波動砲」や切り離し可能な兵装「フォース」といったR-TYPEの特徴をうまく落とし込んだ作品。 プレイヤーは艦隊の司令官、提督としてゲームをプレイする。 人型可変機の近接武装や圧倒的な火力を持つミサイル「バルムンク」など、FINAL2に逆輸入されたものも多い。 また、[[ステージ7.2>7.2 最終地点・バイドの星中枢]]などは地球軍ミッション最終面をシューティング用のステージにリファインしたものだったりと、FINAL2に一番影響を与えているゲームかもしれない。 設定としてはSTG世界とはまた別の世界線を描いたもので、シューティングでは断片的にしか語られなかったバイドの攻撃を粉砕し、反撃に転じていくストーリーは想像欲を掻き立てるものとなっている。 地球軍編クリア後、プレイヤー率いる艦隊はバイド化してしまうのだが、その視点から詳細に描かれるそれは「何故バイドが地球に向かうのか」に対する一つの回答と言えよう。 現在ではプレイする手段がPSP用ソフトを購入する以外にないが、グランゼーラからはリメイク版が開発中とのことなので気長に待とう。 **R-TYPE TACTICS II -Operation BITTER CHOCOLATE- CENTER:&size(20){&color(RED){僕たちは何と戦うのか? どこへ行こうとしているのか?};}; >かつて地球は滅亡の危機に瀕していた。 宇宙の彼方から現れた未知の生命体によって…&br; 生き延びるために人類は悪魔の兵器を手に入れた。 人々は悪魔の兵器を駆使して滅亡の危機から脱した。 …はずだった。&br; そして…悪魔を討つための兵器を使い、人類同士の戦いが始まった。&br; 戦いは今この瞬間も続いている。&br; 少女は星空を見上げ、尋ねる。 誰がこの戦いを終わらせてくれるの? 星たちは、何も答えてはくれなかった… 2009年発売のPlayStation Portable用ソフト。シミュレーション系R-TYPE第二作。 基本的なシステムは前作から引き継いでいるが、亜空間ソナーやジャミング、鹵獲弾といった新たなシステムが追加されるなど、戦略性に深みが出た。 今作はフォースを始めとしたバイド兵器の使用・開発を推し進める地球連合軍と反バイド兵器の理念を掲げるグランゼーラ革命軍の二つのシナリオから選択して人類同士の不毛な戦争を戦い抜くことになる。 この他にも革命軍でありながらバイド兵器の使用を躊躇わず、バイドを支配下に置くバイドバインドシステムを用いる太陽系解放同盟や前作から引き続き登場のバイド軍、そして新たに登場する謎の文明など個性豊かな勢力が出現。 その一方でターン数制限の厳しい要塞ゲイルロズを始めとした難関マップや広範囲・高火力のマップ兵器を持つ敵旗艦ユニットなどにより難易度は前作から急激に上昇しており、前作を経験したプレイヤーでさえも手を焼くほどであった。R-TYPEは二作目になると難易度を上げなきゃいけない決まりでもあるのだろうか。 なお、本作の物語は人類側は真っ当に進んでいくのだが、前作のバイド編にあたる番外編は多くの謎を孕んだまま終わるなど、釈然としない結末となっている。 地球文明の慣れの果てと思しき超攻撃的文明にはじまり、地球文明とは似て非なる兵装を用いる謎の文明、同じバイドでありながら攻撃を仕掛けてくるバイド軍、挙句の果てに一から十まで謎に包まれた太陽ノ使者。考察しようにもそれを裏付ける伏線があまりにも少なすぎるのだ。 現在ではプレイする手段がPSP用ソフトを購入する以外にないが、本作もグランゼーラからリメイク版が発売される予定。