![]() 黒衣の密使 | |||
名前 | グロー | 声 | 櫻井孝宏 |
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性別 | 男 | 出身 | デンマーク王国 / ノルウェー |
身長 | 181cm | 体重 | 82kg |
生年月日 | 11月18日 | 血液型 | A型 |
使用武器 | ダブルセイバー | 武器名 | アロンダイト・レプリカ |
流派名 | アヴァル両剣術 | 人間関係 | 親友・カーティス 師・オーズル |
アヴァル機関――謎めいた名を冠したこの秘密組織の源流は、古き時代に端を発する。
霊剣を握り、邪剣を征したある王が、その死に際して霊剣を手放し、周囲の者達に後事を託したことが組織発足のきっかけだったという。
機関は長きにわたり、邪剣の眷属たる「異分子」を抹消する活動を続けてきた。
グローの素性は、アヴァル機関に所属する戦闘要員であるということ以外は謎に包まれている。
その戦闘術にも不明点が多く、明らかになっているのは両剣を使うこと、そして何らかの奥の手を隠しているということだけだ……。
「騎士道の華」とも讃えられ、数々の勲功を上げた、さる高名な騎士が使ったとされる剣の名、それがアロンダイトである。
無論、元となる剣そのものは失われて久しく、グローが携えるのは誉れ高い名剣のレプリカである。だが特殊な鍛冶技術を用いて鍛えられた剣の鋭利さは、おそらくは名剣そのものに匹敵するか、それ以上のものであろう。
アヴァル機関はアロンダイト以外にも模造された過去の名剣を保有しているが、レプリカとはいえ、複数の「名剣」を打つことは認められていない。それらの剣はアヴァル機関の理念と誇り、そして栄光の時代の象徴なのである。
必然、名剣を帯びる者も、機関に実力、実績を認められた者のみとなる。研鑽を重ね、いくたびかの試練を経て「十二の座」を獲得したグローは、剣の師であるオーズルからアロンダイト・レプリカを譲り受けた。だが蒼騎士討伐任務失敗の責を問われ「座」を剥奪された今、状況は極めて微妙となっている。組織内の混乱もあり、その処分は留保されているが、名剣を携える資格を保つため、グローはふたたび己の力を機関に示す必要があるだろう。
アヴァル機関の中でも戦闘を主な任務とする実行部隊が身につけている戦闘法のひとつ。
中世の騎士道に立脚する機関の成り立ちから、かつては重厚な鎧兜を身につけ、槍、長剣、盾などを扱う技法が代表的なものであった。しかし時代の変遷と、秘密組織という性質に合わせ、その戦闘術も次第に軽装を前提とした実戦的な形へと変容していく。
両剣を扱う技もそうした流れの中、様々な創意工夫を経て編み出されたものである。通常の剣とは性質が大きく異なり、一振りで数度の斬撃を繰り出せるといった長所を持つ反面、自傷の危険も大きく、扱いには相当の熟練を要する。
さらにアヴァル両剣術には、剣を分離し、それぞれを両手に構えた状態で戦う特殊な用法が存在する。これは一種の奥の手として用いられ、対人戦闘においては相手に予測不能の連続攻撃を仕掛ける「決め」の一手となる。
グローがアヴァル両剣術に対してただ一つ不満だったこと、それは体系だった戦闘術であるにも関わらず、動作や技に名前がついていないことであった。この弱点を克服するため、グローは技一つ一つに名前をつけることを思いつく。
保守的な機関員を中心に反対の声も多かったが、技を他人に伝授するにあたって非常に便利であるという実際的な理由もあり、またグローが教本を熱心に執筆したことから、彼の努力は徐々に機関に認められていった。アヴァル機関の母体となった各種伝承を事細かに調べ上げた彼は、組織の納得する形で技の名称を決めていった。
グローはこの発想を啓蒙するために、ここぞという場面では技の名を叫ぶようにしている。