古の時代、女神(エイドス)から七至宝(セプト=テリオン)の一つである《焔の至宝》を受け継いだ一族の末裔で、善き魔女として、時には悪しき魔女として民間伝承で語り継がれてきた。
一族の魔女たちは生まれながらにして高い霊力と“使い魔”を持ち、特に能力の高い者は幻視、暗示といった力を自在に使いこなすことができる。
寿命は普通の人間と変わりないが、一族を統率している《長》、ローゼリアだけは何故か800年以上を生き続けている。
ローゼリアが治めている《魔女の眷属》の隠れ里で、エマやクロチルダが生まれ育った故郷。
霞がかった幻想郷のような風景が広がっており、付近には魔女が特別な儀式を行うための施設も存在している。
帝国南西、イストミア大森林の狭間に位置しているらしいが、魔女としての適性を持たない者はその里の存在に気付くことができない。
古の時代、女神(エイドス)から七至宝(セプト=テリオン)の一つである《大地の至宝》を受け継いだ一族の末裔で、現在のゼムリア文明をはるかに凌ぐ高度な技術力を有している。
かつては《魔女の眷属》と協力して至宝を見守っていたが、数百年前、ある出来事がきっかけで帝国から姿を消してしまった。
その後、《地精》たちは《黒の工房》へと姿を変え結社《身喰らう蛇》の技術ネットワーク“十三工房”の一角として身を潜めながら数々の兵器や戦術殻、人造人間(ホムンクルス)の製造を手掛けているという。
様々な形でゼムリア大陸各地の出来事に関わってきた技術者集団。
その正体は数百年前に歴史から姿を消した《地精》の末裔で、影に身を潜めながら、時代の流れとともに形を変えることで生き延びてきた。
結社の技術ネットワーク《十三工房》参加によるノウハウ吸収、猟兵団への最新兵器供与による戦闘データ収集、錬金術師たちが確立したホムンクルス製造法の強奪など、ある目的を達成するためにあらゆる手段を駆使して技術力を高めている。
ゼムリア大陸で最も広い信仰を集めている、空の女神(エイドス)を信奉する巨大宗教組織。
古代《ゼムリア文明》を崩壊させたとされる《大崩壊》直後に教会が成立し、混乱のただ中にあった民衆を導いたと言われている。
導力革命に伴う技術の発展により、その影響力はやや低下したものの、学問・教育・医療など、あらゆる分野においていまだ民衆を啓蒙する立場にある。
尚、七耀協会は祭儀全般を監督する《典礼省》、古代遺物(アーティファクト)の回収・管理を行う《封聖省》、教会の総本山・アルテリア法国の防衛を担う《僧兵庁》といった組織から成り立っている。
危険な力を秘めた古代遺物(アーティファクト)の回収や、それに関わるあらゆる事件を受け持っている七耀教会の隠密騎士団。
《封聖省》に所属しているが、“外法狩り”など表沙汰にできない裏の役割も持つため、その存在を知る者は少ない。
“聖痕”をその身に宿し、強大な力を持つ12人の守護騎士と彼らをサポートする正騎士・従騎士で構成されており、現在は守護騎士第一位・《紅耀石(カーネリア)》アイン・セルナートが総長として騎士団をまとめている。
帝国各地で稀に発見される、書物の形をした古代遺物(アーティファクト)の一種。
“過去”と“未来”に関する様々な出来事が記されているらしく、旧ノーザンブリア大公国に出現した《塩の杭》、リベール王国で発生した《導力停止現象》といった帝国外の事件まで予言されていた。
帝都での災厄に関する予言も記されていたが、その先はまだ解明されていないため、史書の回収・解析を行っていた七耀教会でさえこれから帝国や大陸諸国で起こる出来事を把握できていない。
尚、「黒の史書」の原本はエレボニア帝国の皇族が所有しており、皇位を継承した者のみが中身を読むことを許されている。
旧クロスベル警察が市民の人気取りと遊撃士協会への対抗策として設置した部署。
当初は市民から「遊撃士の真似事」「便利屋」などと揶揄されていたが、捜査官ロイドをはじめとする支援課メンバーの地道な活動やクロスベルを揺るがした数々の難事件解決によって多くの人々に認められる存在となった。
内戦後の帝国によるクロスベル占領に伴いクロスベル警察は帝国所属の「クロスベル軍警」へと形を変え、その過程で《特務支援課》も解散状態に。
帝国軍の目を掻い潜っての抵抗活動、帝国士官学校への強制出向、出向元での監視下業務など、ルーファス総督の謀略によって各メンバーがバラバラに動かざるを得ない状況に陥っている。