ストーリー
産声を上げてから、安らかな眠りにつくまでの間、
人々を照らすのは、優しい月の光
その世界を支配しているのは、大いなる魔法の力
それでも、携帯電話だってあるし、ネットも普及してるし、
文化や生活はそんなに変わってると言う訳ではなくて
人々は、あくせく生きて…
…それぞれ、それぞれの人生を、送ってたのだった
主人公、白川隼人は国立魔法学院に通う学生。
幼馴染の笹川つづりや、悪友・末坂ハイネケン等と共に、他愛もない日々を送っていた。
そんな春のある日、いつものようにつづりの箒の後ろに乗せられて帰宅していたところ、
夜空に広がるオーロラを目にする。
初めて見たオーロラに感動するつづりと隼人。
しかし、オーロラを見た途端、つづりが操縦する箒が暴走する。
操作性を失った二人はそのまま地面へ急転直下。
「もうだめだ!」そう思ったところで意識が途絶えた。
再び目にした場所、それは天国でも地獄でもなく、保健室の白い天井と、
心配そうに見つめるつづりの姿だった。
そしてその横には、昔からの知り合いであり、学園のマドンナであり、
そしてちょっとした変人としても有名な、一ノ瀬梢先輩の姿が。
梢の話では、オーロラが昇るのは太陽が昇る兆しだという。
太陽…この世界には太陽がない。
その太陽が昇るということは、天変地異が起こる予言なのだと。
にわかに信じがたい話ではあるが、過去の歴史上も大災害が起きている。
そして、何故かその日には全ての魔力が消え去り、大自然の猛威の前に人々は震えるしかない。
しかし、それと同時に言い伝えでは、その日に魔法を使うことの出来た人間は、
この世の全ての真理を手にすることができるらしい。
梢は、自分たちでこの世界の真理を追究して、太陽の災害を食い止める勇者になろうと言い出す。
「表向きは太古の叡智を手に入れるための魔導書研究、ということで『グリモワール研究会』なんて
どうかしら?」
何故か目を輝かせて梢に便乗するつづりと、無責任に煽るハイネケン。
隼人は半ば強引に研究会に参加させられることになる。
かくして、梢率いる「グリモワール研究会」は、波乱に満ちた学園生活の扉を、開いてしまったのだった――。
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