ストーリー
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とある王国に、一人の青年が傭兵として雇われていた。
青年の名はウィルフレド。
幼馴染でもあり親友でもアンセルと共に、
戦場を渡り歩く傭兵となったウィルフレドの胸には、
ある決意が秘められていた。その決意とは、
「エインフェリアとなって戦乙女に近づき、復讐を果たす」というものだった。
幼き日、戦にて父を失ったウィルフレドは、
父と共に戦ったという兵士から「お前の父は戦乙女に選定されたのだ」と知らされた。
証拠となるのは、遺体のそばに落ちていたという一枚の白い羽。
人間界ミッドガルドでは、戦乙女に選定されたものは、
神の兵士エインフェリアとして神界ヴァルハラに招かれると言われていた。
そこで起きる神界戦争に召集されることは、
武人として大変な名誉であり、遺された者は喜ぶべき名誉であると。
しかし、いざ遺される立場となったとき、
ウィルフレドにとって戦乙女とは、不吉を運ぶ死神でしかなかった。
愛していた父を奪われた悲しみ、
稼ぎ手を失った一家に訪れた貧窮、そして訪れた妹の死。
日を重ねるごとに、神の駒として徴兵された父への想いは募り、
父を連れ去った戦乙女への憎悪は深まっていった。
十七の年を迎えたある日、彼は一つの決断をした。
それは、自らがエインフェリアとなり、父を連れ去った戦乙女に復讐すると言うものであった。
こうしてウィルフレドは、エインフェリアとなるために武功を求めて、
親友アンセルとともに戦場へと旅立つことになる。
一枚の白い羽を握り締めて。
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更新日: 2018-06-18 (月) 17:30:42