ハーンの手紙
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このページはウルフェンシュタインの文書「ハーンの手紙」について記載しています。
【文書】
ハーンの手紙
いとこのセオへ
もう二度と連絡するなと言われたのはわかっているけれど、いとこという関係は意味があるはずだ。
僕の過ちについては謝る。自分を正当化せずにこの手紙を書こうとしたけど、無理だった。
だから僕がなぜあんなことをしたのか説明しようと思う。
暴動が始まった時、君は昇進してキャリアの階段を一つ昇った。おめでとう。
でも僕の足はまだ地面についたままだ。
あの日は全員を殺害せよとの指令だった。分け隔てなく、容赦なく。
阿鼻叫喚がやんだ時、ニュー・パリは僕たち同様、血にまみれていた。
その時僕は、人生でかつてないほど生きている実感を味わったんだ。
ロータル将軍は神で、僕たちはその神に選ばれし民だと信じていた。
その時から全てが一変した。
常にあの時の高揚を感じていなければ何をしても意味を感じられなくなった。
鈍い灰色のフィルターを通して世界を見ているような感覚に陥った。
君もあの時、あの場で、僕たちと一緒に戦っていたら分かったはずだ。
生きている実感を得るためにまた何かをしなくてはならなかった訳が、君の奥さんと寝てしまった訳が。
そうだ、僕だよ。君の奥さんと寝たのは君のいとこである僕だ。
本当に申し訳なく思っている。でも真実を知ってほしかった。
ケンカしたままでいるには人生は短すぎる。
敬具
ルーカス・ハーン
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更新日: 2019-08-22 (木) 12:34:01