CENTER:&size(20){Story}; CENTER:大鳥あいは別にゲームになんか興味はありませんでした。 CENTER:最愛の妹、大鳥こころがゲームが好きだっただけで。 でも、こころと一緒にゲームをするのは好きでした。 CENTER:こころが好きだと言ったゲームを自分で遊んだりしました。 そのゲームの名前は「夢現~ニエと魔女と世界の焉わり」といいました。 CENTER:大鳥あいは自分がつまらない人間だと思っていました。 CENTER:特にやりたい事もなく、見つけられずに、過ごしてきました。 でも、妹と一緒にいるのが好きでした。 ずっと一緒にいられると思っていました。 CENTER:しかし、両親の不仲から、二人は引き離されてしまいます。 &attachref(character _ 夢現Re_Master - Google Chrome 2019_05_23 23_09_23.png,nolink,100%); CENTER:引き離された二人はそれでも仲がよく、親に一年に一度、 二人の誕生日にだけ、会うことを許して貰っていました。 CENTER:二人はキスをしました。一年に一度の、再会の日に。 離れていても、二人の心は一つだと、そう思っていました。 CENTER:それは、二年前の誕生日。 CENTER:いつも通り会い、いつも通りキスをしたその日から、 こころからの連絡が途絶えました。 CENTER:遠く離れ、連絡も取れなくなった妹を思うと、 とても悲しい気持ちになりました。 &attachref(character _ 夢現Re_Master - Google Chrome 2019_05_23 23_09_51.png,nolink,100%); CENTER:そんな、灰色の日々を過ごしていたある日、 妹が働いているというゲーム会社から、あいに連絡が入ります。 CENTER:「妹さんの事、助けてあげて」 CENTER:よくわからないままに、しかし妹のためならと地元で面接を受け、 妹のいる遠い街に上京を決めるあい。 CENTER:訪ねたゲーム会社には、明るい変な事務員の太刀花なな、 昼夜逆転でいつ仕事をしているのか分からないちびっこ 怪獣シナリオライターの無限堂さき、 あいを呼び出した社長の醍醐ほのか、 そして副社長と呼ばれる、単に飼い犬のばな子といった 個性的なメンバーがいて、あいを受け入れてくれました。 CENTER:更に、そのゲーム会社は、あの「夢現〜ニエと魔女と世界の焉わり」 を作った会社で、そのリメイク版を現在作成中でした。 こころが好きだと言った、あのゲームを。 &attachref(character _ 夢現Re_Master - Google Chrome 2019_05_23 23_10_12.png,nolink,100%); CENTER:ただ、その肝心のこころは、名字も「柳谷」と変わり、 あいの事を名字で呼び、他人行儀に接してきます。 まるであの親愛の日々が嘘だったように……。 CENTER:大鳥あいは別にゲームになんか興味はありませんでした。 CENTER:ゲーム会社に入ったにも関わらず、そもそも前知識は殆ど無く、 ゲーム開発のお仕事は苦労の日々です。 CENTER:でも、あいは決めたのです。 今開発中のゲームをこの会社の人たちと、 何よりもこころの、妹のために、制作のお手伝いをすることを。 CENTER:ゲームを完成させる事が、 こころとまた仲良く姉妹に戻れるきっかけになるような…… そんな気がするから。 &attachref(,nolink,100%); &attachref(character _ 夢現Re_Master - Google Chrome 2019_05_23 23_10_34.png,nolink,100%); IP:10.0.0.149 TIME:"2019-05-23 (木) 23:35:42" REFERER:"https://h1g.jp/yuremaster/?plugin=attachref&attachref_no=3&attachref_opt=%2Cnolink%2C100%25&refer=%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC&digest=7f8e5595d03bec52de44610a3bb14267" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/74.0.3729.131 Safari/537.36"