「日上山」はかつて霊場として崇められ、
その周辺には特殊な信仰が伝えられていた。
この山では、「水」をも御神体とし、
「人は水から生まれ、水へ還る」という、
輪廻の教えがあった。
その為、この山には「死を迎える者」が訪れ、
この山の水に触れて最期を迎えることで、
正しく命を終えることができると信じられていた。
また、特異な儀式や風習が残っているとされ、
陰惨な事件や不思議な出来事があった事も
多数報告されている。
物語は、霊山と呼ばれる「日上山」を舞台に
不来方 夕莉、
放生 蓮、
雛咲 深羽の3人によって織り成される怪異幻想譚である。