事件ファイル紹介
No.1 盗まれたフィギュア
マニア垂涎の時価300万円のフィギュアが盗まれたのは、合鍵を作ることが不可能な
南京錠で閉ざされた蔵の中。マニアが集まる例会で厳重な持ち物検査が行われる中、
犯人のトリックによって、フィギュアはこつ然と消えてしまったのです。
No.2 明かりの消えた部屋で
楽しかった韓国旅行を終えて自宅に戻った彼女を待っていたのは恋人の死体。
帰宅直前にすれ違った怪しい女性は、彼女にしつこく付きまとっている元カレの現在の彼女でした。
さらに、恋人に恨みを持つ男も捜査線上に浮上。誰もいないはずの真っ暗な部屋で何が起こったのでしょう。
No.3 雪降る女子寮にて
冬の朝、女子寮で一人の女学生が背中に包丁を突きたてられて死んでいました。
その彼女と同じ女子寮に住み、最近恋人を奪われて、彼女を最も憎んでいた女学生が、
同じ日、旅行先の北海道で事故にあったというニュースが報じられます。
被害者の指先には切り取られたシートがありました。
そこに書かれたダイイング・メッセージは何だったのでしょうか。また、北海道で起きた事故との関係は…?
No.4 切断された五つの首
離婚した元亭主の動向を見張ってほしい。失敗続きのさえない探偵が受けた
簡単なはずの依頼は、殺人事件へと発展。監視していたはずの男は、いつ、
誰によって殺されてしまったのでしょう。しかも、その死体は五つの首が切られていたのです。
探偵は、第一発見者の女子大生と共に、事件解決に奔走します。
No.5 亡霊ハムレット
大邸宅で行われた仮装パーティー。その只中で、厳重なセキュリティ管理のなされた
屋敷内のギャラリーで、一人の男が射殺されます。
討ったのは、ハムレットが着用していたという伝説のある甲冑。しかも甲冑の中には
誰も入っていませんでした。監視カメラが見守る中で起きた、この不可思議な事件の真相は?
No.6 ブラッディ・マリーの謎
雪に閉ざされた温泉ホテルで、人嫌いで有名なミステリー界の大御所作家が包丁で刺し殺されてしまいます。
現場は一面血まみれで、犯人も相当の返り血を受けたと思われたのですが、
宿泊客や従業員にも、そんな人物はどこにもいませんでした。
血が付いた衣服が捨てられた形跡さえないのです。外部からの侵入が不可能な状況の中、
姿なき犯人が潜んでいるのです…。
No.7 ライフリング・マーダー
湖の中に浮かぶ小島に建てられた小さなログハウスで、巧妙な幻想小説家が
ライフルで射殺されてしまいます。容疑者は、作者の息子を含む、ライフル部の4人と
その友人2人。弾道を調べてみると、不思議なことが分かりました。
犯人は天空から作家を打ったとしか思えない状況だったのです。
No.8 目の壁の密室
土曜の商業ビルの玄関ホール。監視カメラは、ビルのオーナーやテナントを借りている
人たちの動向を映しだし、警備員はそれを見つめていました。
そんな状況の中、ビルのオーナーが自室で死んでいるのが見つかります。
しかし、監視カメラを再生すると、彼が殺されたと思われる時刻に彼の部屋に入った者はいません。
だれがどうやって監視カメラに映ることなく彼を殺害したのでしょう…。
No.9 Yの標的
太陽へ祈りををささげている最中に殺されたのは、太陽を拝む教団(拝陽)の導師。
彼は、誰にでも尊敬されていた開祖を継いだ二代目で、幹部たちと導師は、最近、
教義の変更をめぐって揉めていました。居合わせた性欲旺盛で常に絶倫な取材記者と淫乱な女性カメラマン、
金銭にあやしい噂のある教団の顧問弁護士、導師との過去がある使用人…、
錯綜する人間関係に事件は謎を深めていきます。
No.10 完全無欠のアリバイ
高級感とリーズナブルな価格を売り物にしたスーパーマーケット「プレミアムデリSAEKI」
創立20周年パーティはつつがなく終わったように見えました。
しかし、その夜、社長が何者かに殺害されてしまいます。容疑者は、それぞれ支店を任されている
社長の4人の息子たち。その誰にも鉄壁のアリバイがあるのですが…。
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