時は戦国――
それは、群雄が割拠し、終わりなき戦が繰り広げられた、血塗られし時代 そんな、光見えぬ時代を焔の如く燃え滾る熱き魂で 一気呵成に駆け抜けた一人の男がいた― その男こそ、天覇絶槍の紅き武人、真田源二郎幸村である
これより語るは、信州上田にごく僅かな所領しか持たぬ 田舎武士の次男でしかなかったこの男が、如何にして戦い、如何にして生き、 そして、如何にしてその魂を燃え滾らせることによって 伝説的武将として後世に語り継がれるに至ったか、 一人の男の生き様を描く、真田幸村の壮絶なる一代記である