「用心深い者」を意味するドワーフの富豪。自らの富を増やす指輪「アンドヴァラナウト」を所有していた。
オッタル殺しの慰謝料をその父フレイズマルから請求されたロキによってアンドヴァラナウトを含めたすべての財宝を奪われてしまい、それを恨んで財宝の所有者に破滅をもたらす呪いをかけた。その結果、フレイズマルとその家族、最終的な財宝の所有者となったシグルズ、財宝を奪ったロキも凄惨な死を迎えることとなった。
「大力無双の者」を意味するドワーフの鍛冶師。息子たちも優秀な鍛冶師であった。
ロキが女神シヴの髪を切り取った騒動では、ロキに命じられて息子たちと共に、一度被ると本物の髪となるかつら、オーディンの槍グングニル、フレイの船スキーズブラズニルを造った。
北ヨーロッパの伝承に登場する人食いの怪物。日本では「鬼」と訳されることも多い。
『長靴を履いた猫』の魔王や『ジャックと豆の木』の巨人も元々はオーガであり、ドリームワークスの人気キャラクター「シュレック」もオーガである。
ドワーフの豪族フレイズマルの次男。カワウソに変身する能力を持ち、英語でカワウソを意味する「Otter」の語源となった。
前述した能力で漁をしていた際、旅行中だったロキ・オーディン・ヘーニルに殺されてしまった。その後フレイズマルの館に泊めてもらった3人はこの事を話してフレイズマルの怒りを買い、慰謝料としてロキがアンドヴァリから奪った財宝が支払われた。
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古くは古ノルド語で「神」を表す一般名詞で、本来は豊穣や平和を司る天空神だったが、戦乱の時代の到来でオーディン信仰が盛んになった結果、一介の軍神に降格してしまった。英語で火曜日を意味する「Tuesday」の由来となった。
勇猛果敢な剣術の達人で、多くの神々が恐れたフェンリルの餌やりを行っていた。フェンリルをグレイプニルで拘束する際、彼を信頼させるために自らの右腕を咥えさせ、拘束後に激怒した彼に右腕を食い千切られて隻腕となるも、剣士としての腕は衰えず、ラグナロクでは地獄の番犬ガルムと相打ちとなった。
古英語の「妖怪」やアイルランド語の「前兆」の両方に由来する、北欧由来のアンデッドの一種。
黒く腫れた死体の姿で、巨大化や物を腐らせる悪臭を放つなどの能力を持つ。
北欧の伝承に登場する妖精の一種。悪戯好きで醜い姿をしている。
近年では『指輪物語』シリーズやゲームなどの影響で、知能の低い巨人として描かれることが多い。
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ドワーフの豪族フレイズマルの長男で、名前は「抱擁する者」を意味する。
弟オッタルの死後、父が慰謝料として神々から受け取ったアンドヴァリの財宝に魅了され、父を殺害した上に財宝を持ってグニタヘイズへ亡命し、ドラゴンに変身して財宝を守り続けた。だがこの一件を恨んだ末弟レギンの助力を受けた英雄シグルズによって倒されることとなった。
ヴァン神族の豊穣と美を司る女神で、海神ニョルズの娘。英語で金曜日を意味する「Friday」の由来となった。
北欧神話のセックスシンボルとも言うべき女神で、多くの巨人やドワーフが彼女との関係を求めた。またヴァルキュリアの指導者として、オーディンと戦死者の魂を分け合うといった死神としての一面も持ち合わせている。
ブロックはブロックル、シンドリはエイトリとも呼ばれる。
ロキに自分たちがイーヴァルディの息子たちより素晴らしい発明が出来るか賭けをし、ミョルニルの他にフレイの猪スキーズブラズニル、オーディンの腕輪ドラウプニルを発明した。ただしミョルニルの製作の際、ハエに化けたロキの妨害によって柄が短くなってしまった。
賭けはブロックとシンドリの勝利となり、二人は掛け金代わりとしたロキの頭を要求するも、当のロキは「頭はやるといったが首はやるとは言ってない」と一蹴し、激怒した二人はロキの口を錐と糸で縫い合わせた。
雷神トールの息子たち。トールにはシヴという妻がいたが、マグニとモージの母はヤールンサクサという巨人であった。
モージに関する伝承は少ないが、マグニは父とフルングニルの一騎打ちの後、フルングニルの遺体の下敷きとなった父を生後3日目でありながらその怪力で助け出し、「こんな奴は俺の拳骨でやっつけたのに」と言ってのけ、トールは褒美にフルングニルの馬グルファクシを与えた。
ラグナロク後もマグニは生き残り、父の遺品であるミョルニルを受け継いだ。
古ノルド語で「粉砕するもの」を意味するトールの戦鎚。英語読みは「ムジョルニア」。
ブロックとシンドリがイーヴァルディの息子たちとの競い合いの際に造った発明品の一つで、思う存分打ちつけても壊れないうえ、投げても的を外さず再び手に戻り、自在に大きさを変えるなどの高性能を誇るが、柄がかなり短いという欠点もあった。
ヨーロッパおよび西部・南部アジアを原産とする、半寄生の灌木。
女神フリッグが世界中のありとあらゆるものに息子バルドルを傷つけないという誓いを立てさせた際、若い種族であったヤドリギのみは誓いを理解できず、フリッグも無害だろうと考えて誓いを立てさせなかった。後にこの事をフリッグより聞き出したロキは、神々がバルドルに物を投げつける遊びの際に彼の弟ホズにヤドリギの枝を投げさせ、バルドルの殺害に成功した。
ロキと女巨人アングルボザの次男で、「大地の杖」又は「大いなる精霊」を意味する大蛇の姿をした巨人。生まれはヨトゥンヘイムだが、将来神々の脅威となることを予見したオーディンによってミズガルズの海に捨てられるも、ミズガルズを一周し尾を咥えられるほどまでに成長した。
トールとはラグナロクでの一騎打ちを含めて三回戦っているが、結果としては1勝2引き分けでヨルムンガンドが勝っている。
北欧神話の世界における終末の日で、古ノルド語で「神々の運命」を意味する。
スコルとハティが太陽と月を飲み込むことから始まり、戒めを受けていたロキはフェンリル・ヨルムンガンド・ヘルの三兄弟や他の巨人、ヘルヘイムの死者たちを引き連れて神々との最終決戦に挑む。テュールとガルム、トールとヨルムンガンド、ヘイムダルとロキは相打ちとなり、フェンリルはオーディンを飲み込み、最後はフレイを討ち取ったスルトが魔剣レーヴァテインで9つの世界を焼き払うと言われている。
「戻ってくる」を意味するラテン語の「Reveniens」に由来するアンデッドの一種。中世盛期のイギリスや西ヨーロッパ周辺で人気の物語で誕生した。
故人の復讐などの目的で復活した犯罪者の悪霊で、遺体を掘り起こし頭断・焼却・心臓を取り除くなどが適切な処理となる。
ドワーフの豪族フレイズマルの三男で、人間の英雄シグルズの養父。
次兄オッタルの慰謝料として支払われたアンドヴァリの財宝を独占した長兄ファヴニールを恨み、養子シグルズに鍛え直した魔剣グラムを渡し、復讐を果たした。その後、ファヴニールの心臓を焼いて食べたいと言ってシグルズに調理させるが、飛び散った血で火傷し指を舐めたシグルズは鳥の声が理解できるようになり、鳥たちからレギンが彼を抹殺しようと目論んでいることを知ったシグルズによってその場で殺害されてしまった。
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