フレデリカの詩

提供:ひぐらしのなく頃に祭 カケラ遊び 攻略Wiki
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第零章 暇潰し編[編集 | ソースを編集]

誰が犯人かって?
それを探す物語に決まってるでしょ?

誰が犯人かって?
そもそも「何の」犯人かわかってる?

誰が犯人なの?
私をこれから殺す犯人は誰?!

Frederica Bernkastel

第壱章 盥回し編[編集 | ソースを編集]

あなたの見たいものは、なんですか?
私がそれを見せてあげましょう。

あなたの聞きたいことは、なんですか?
私がそれを教えてあげましょう。

だけど、期待はしないで下さい。
目と耳を閉じているあなたにはきっと無駄なことだから。

Frederica Bernkastel

第弐章 鬼隠し編[編集 | ソースを編集]

どうか嘆かないで。
世界があなたを許さなくても、私があなたを許します。

どうか嘆かないで。
あなたが世界を許さなくても、私があなたを許します。

だから教えてください。
あなたはどうしたら、私を許してくれますか?

Frederica Bernkastel

第参章 綿流し編[編集 | ソースを編集]

あなたの渇きを癒せない。
真実を欲するあなたがそれを認めないから。

あなたの渇きを癒せない。
あなたの期待する真実が存在しないから。

それでもあなたの渇きを癒したい。
あなたを砂漠に放り出したのは私なのだから。

Frederica Bernkastel

第肆章 祟殺し編[編集 | ソースを編集]

井の中の蛙は幸せでした。
井戸の外に何も興味がなかったから。

井の中の蛙は幸せでした。
井戸の外で何があっても関係なかったから。

そしてあなたも幸せでした。
井戸の外で何があったか知らなかったから。

Frederica Bernkastel

第伍章 目明し編[編集 | ソースを編集]

砂漠にビーズを落としたと少女は泣いた。
少女は百年かけて砂漠を探す。

砂漠ではなく海かもしれないと少女は泣いた。
少女は百年かけて海底を探す。

海ではなくて山かもしれないと少女は泣いた。
本当に落としたのか、疑うのにあと何年?

Frederica Bernkastel

第陸章 憑落し編[編集 | ソースを編集]

罪を犯すことは怖くない。
怖いのは、それを認めること。

罰を受けるのは怖くない。
怖いのは、その痛みを知ること。

世界から罪と罰はなくならない。
だって、人間は未来を知ることができないから。

Frederica Bernkastel

第質章 罪滅し編[編集 | ソースを編集]

一度目なら、今度こそはと私も思う。
避けられなかった惨劇に。

二度目なら、またもかと私は呆れる。
避けられなかった惨劇に。

三度目なら、呆れを越えて苦痛となる。
七度目を数えるとそろそろ喜劇になる。

Frederica Bernkastel

第捌章 皆殺し編[編集 | ソースを編集]

井戸の外の世界が知りたくて。
私は井戸の底から這い上がろうとしました。

井戸の外の世界が知りたくて。
何度、滑り落ちて全身を打ち付けても上がり続けました。

でも気づきました。
上れば上るほどに落ちる時の高さと痛みは増すのです。

外の世界への興味と全身の痛みが同じくらいになった時、
私は初めて蛙の王さまの言葉の意味がわかりました。

Frederica Bernkastel

最終章 澪尽し編[編集 | ソースを編集]

井戸の外にはどんな世界が?
それは、知るために支払う苦労に見合うもの?

井戸の外にはどんな世界が?
それは、何度も墜落しても試すほどに魅力的?

井戸の外にはどんな世界が?
それを知ろうと努力して、落ちる痛みを楽しもう。

その末に至った世界なら、そこはきっと素敵な世界。
例えそこが井戸の底であったとしても。

井戸の外へ出ようとする決意が、新しい世界への鍵。
出られたって出られなくたって、
きっと新しい世界へ至れる・・・。

次回予告[編集 | ソースを編集]

誰だって幸せに過ごす権利がある。
難しいのはその享受。

誰だって幸せに過ごす権利がある。
難しいのはその履行。

私だって幸せに過ごす権利がある。
難しいのはその妥協。

Frederica Bernkastel