ストーリー

提供:偽りのアリス 攻略Wiki (イツアリ)
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劣等感を持つあなたへ告ぐ。

「あなたは何の失敗作?」

アリスは問いかける。

この閉じた世界には、物語の失敗作しかいない。

不出来で、作者に与えられた役割さえこなせない存在、アルターだ。

アリスが目覚めたのは、ほんの少し前。

この世界は現実の時系列の影響を受けない、ここは創作の世界の一部、箱庭であるらしい。

だから、『不思議の国のアリス』の登場人物であるアリスが2000年代初頭の物語たちと共に目覚めることは、特に不思議なことではないという。

それらはすべて、目覚めたアリスの頭の中に自然と在る情報だったのだ。

そして目覚めたアリスの頭の中には、もうひとつの真実が眠っていた。

この世界で『自分のアルター』を殺したら、本物になれる。

それは信じる、信じないのは話ではなく、真実だ。

だからアリスも、『アリス』を殺した。

そう、しなくてはいけないから。

「あなたは何者?」

アリスは再び問いかける。

眼前のアルターは、何も答えようとしない。

だがアリスは内心確信していた。

きっと自分はこの人物と手を組み、そして、『アリス殺し』を行うのだろう。