別居中だった主人公の父親の突然の事故死から早一ヶ月。 せめて四十九日の間くらいはと、長い大学の夏休みの終わり、 主人公はかねてから予定していた旅行を取りやめ、田舎にある父親の実家へと訪れた。 幼い頃に両親を亡くし、主人公の父親に扶養されていた従姉妹たちも、 悲しみに明け暮れていた日々に決別し、徐々に明るい笑顔を取り戻しつつあった。 心に深い痕を残したまま、主人公を優しく迎え入れてくれる彼女たち。 だが事件は、そんな彼女たちの心を、冷たく非情に引き裂いていった…。