ストーリー
精霊たちが暮らすと伝えられている広大な森。
その奥には、土地神の住む場所があるという。
土地神は御代と呼ばれたその地を守護し、
そこに住まう人々の願いを叶えてきたと伝えられている。
小さな村だった御代の地は今、大きな街となっている。
御代街と名を変え、急速な土地開発で発展を遂げた街は、
高層ビルが立ち並び、夜でも明かりが消えることはない。
いつしか、人々は次第に伝承を信じないようになっていった。
それでも、10年に一度、土地神に感謝を伝える“土地神祭”が開かれる年には、
街はいつにも増してにぎわいを見せる。
御鷹ヶ丘学園に通う男子生徒・瀬川彰人は、
土地神に仕える神官の血を引くため、祭でも神官役を務めることとなった。
そして巫女役には、幼なじみの椿捺菜が選ばれる。
神官役は引き受けたものの、伝承など信じていなかった彰人は、
所属している郷土史研究部の面々と、騒がしくも楽しい、ごく普通の日常を送っていた。
しかし彼はある日、今まで見たこともない奇妙な生物を目撃してしまう。
どうやら、その生物は他の人の目には見えていないらしい。
戸惑う彰人に、捺菜は信じがたい真実を明かす。
彰人が見た生物は、伝承に登場する“精霊”だというのだ。
精霊を帰そうと言う捺菜に連れられ、森の奥へと向かう彰人。
そこには、“禁足地”と呼ばれる、精霊と土地神の住む場所があった。
美しい少女の姿をした土地神と出会った彰人は、土地神と捺菜に頼まれ、
部活の仲間たちの協力も得て、
街へと迷い出てしまった精霊を森に帰す手伝いをすることになる。
そうして、土地神や精霊と関わっていくうちに、
彰人たちは時代を超えた運命に巻き込まれていく。
それは、遥か昔から現在まで続く、人の強い想いが結んだ絆。
古き伝承と現代の文明が交差する街で、
また新しい物語が紡がれる……
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