火禽と書く。東京のOL。商社の経理課勤務。ひとり暮らし。 ひと見知り。昼間は天然「だってわたし妖精の血混じってるし」 などと平気でのたまう。妖精とは、人に似た、人でない神代の なにものか。つまりそれは純然とした猛獣。スーツを脱いだら ひとえに凶暴。