猫好きなら一度は行っておくべきと友人に勧められ、とある山荘にやって来た。 地域猫がよくある集まる展望台があるということで、ちょっと行ってみることにした。 案内板の通りにしばらく道を歩いていたが、どうも様子がおかしい……。 急に暗くなり、気温も下がってきた。 山の天気は変わりやすいというし、ひとまず山荘へ引き返そうか……。 来た道を戻りかけたところで何かに足を取られ、私は雪にまみれながらがけを転がり落ちた。 こんなところに崖なんか無かったし、雪なんて降ってさえもいなかったのに!? 何かに顔面をぶつけたところで、私の記憶は途絶えた——。