ストーリー
ストーリー
西ヨーロッパの小国・アルペシェール。
四方を海と黒き災いの花――リコリス・ノワージュに囲まれたこの国の人間は23歳までに死に至る《死の呪い》を抱いて生まれてくる。
万人に等しく死が降り注ぐアルペシェールは、いつしかこう呼ばれるようになった。
――死神に魅入られた国、と。
国民は短命である自分たちの運命を嘆き、抗う。
そして長年にわたる研究の末、あるシステムを創り出した。
23歳までに死を迎える肉体を捨て、記憶だけを生き永らえさせる――“記憶のダウンロード”。
“記憶のダウンロード”によって永続的に生き続ける人々は“リライバー”と呼ばれ、短命に抗い続けている。
時を同じくして、関わる者全てが不幸になることから《死神》と呼ばれる少女がいた。
人生を嘆いた少女が自ら生を終わらせようとした瞬間、目の前に《死の番人》だと名乗る謎の男が現れる。
番人の導きにより、少女は否応なしにこの国に巣食う《様々な死の謎》に近づくこととなる。
死神に魅入られた者の運命が行きつく先は――絶望だと知らずに。
世界観とキーワード
舞台「アルペシェール」
別名・死神に魅入られた国。
外周を《黒き災いの花》リコリス・ノワージュと海に囲まれた小国。
長い年月鎖国を行なっており、また、海流が激しいため他国から訪れる人はいない。
主に《庶民区クーネ》《富裕区シュディ》《研究区セルネヴォル》の3つの区に分かれている。
この国の人々は《死の呪い》を抱いて生まれ、23歳までに必ず死を迎える。
キーワード「リライバー」
およそ60年前にシアンが創り出した独自のシステムによって、記憶のみで生き永らえている人々のこと。
本人の遺伝子から作った“クローン体”に“記憶データ”をダウンロードし、同一人物として生命活動を再開させることで、リライバーとなる。
肉体的な寿命は通常の国民と変わらないため、彼らは永遠と《23年》生きては死んでを繰り返している。
【生き永らえる】という点では万能なシステムだが、リライバーになるには大きな代償を支払う必要がある。
キーワード「庶民区(クーネ)」
アルペシェールの大多数を占める区域。
マルシェや養護施設が集まり、一番活気が溢れている。
一般的な国民は概ねここで生活をしている。
キーワード「富裕区(シュディ)」
主に研究所や王家へ出資をしている人々が暮らしている。
庶民区(クーネ)よりも電気系統が発達しており、この区域で暮らす人々は電気自動車や馬車を移動手段として使うことが多い。
キーワード「研究区(セルネヴォル)」
国の中央に位置し、国立研究所や王城など、重要な存在が多く集まっている。
最も技術が発達しており、庶民区(クーネ)の住民から見たら魔法のような区画。
キーワード「リコリス・ノワージュの花畑」
アルペシェールの外周を囲むように咲いている、リコリス・ノワージュの花畑。
この花を手折ったり、排除しようとした者が寿命を待たず死を迎えることから別名《災いの花》と呼ばれ、多くの国民から忌避されている。
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