アナイスのジャーナル
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このページはウルフェンシュタインの文書「アナイスのジャーナル」について記載しています。
【文書】
アナイスのジャーナル
少し散歩するだけでもいいから、地上に出たい。
昨日、ナイトクラブでよく歌っていた人気曲を誰かが口笛で吹いているのが聞こえた。
ステージに立っていた頃と同じようにはっきりと、トンネルのどこかから聞こえてきた。
ステージのライト、お客さんの視線、グラスが当たって鳴る音と小さなざわめき、夜を楽しむ人たちの笑い声までもを感じた。
どこからあの曲が聞こえてきたのか突き止めようとしたけど、午後を無駄にしただけだった。
ただの気のせいならいいけど。
過去が私を追い詰めようとしているのだとしたらたまらない。
この地下墓地は既に過去の亡霊でいっぱいなのだから。
しばらく休んだほうがいいだろう。
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更新日: 2019-08-20 (火) 19:51:32