バスティアンの日記
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このページはウルフェンシュタインの文書「バスティアンの日記」について記載しています。
【文書】
バスティアンの日記
1980年3月2日 月曜日
息子が困ったことをしている。
14歳の誕生日におじいちゃんから絵の手ほどきを受けて以来、あのノートにひたすら絵を描き続けているのだ。
息子を信頼していることを示すため、これまでは息子のプライバシーを尊重してきた。
だが何を描いたのか尋ねても教えてくれない。それもそのはず、今日その理由が分かった。
事態は想像したよりもずっと悪い。彼はベルリンの指導者たちの風刺画を描いていたのだ。
絵が下手なら問題にはならないかもしれないが、あの子は上手すぎるために誰が描かれているのかはっきりと分かってしまう。
何と悩ましいことだ。難しい決断を下さなければならない。家族のためにだ。
下の子たちがこのような反逆的行為の影響を受けたらどうする?
明日ゲシュタポ本部に行ってあの子を密告しよう。
私は善き市民であり、善き父親だ。
ただ、息子が良い子でいられなかったのが悔やまれる。
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更新日: 2019-08-22 (木) 11:48:29