ストーリー

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『昔、とっても辛いことがありました』

幼馴染の四季彩は、歳に似合わぬ甘えん坊。
すぐ俺を頼ってきて、すぐ俺にくっついてきて、
そして今日もまた、こんなことを言うんだ。

「世界を幸せにする方法、考えたよ」

まるでヒーローに憧れる子供のような、そんな眼差し。

普通だと馬鹿にされてしまうような、
そんな台詞を真面目に唱えては、
真剣にその方法を思案する。

四季彩は、どこかおかしな幸福論者だった。

いや、幸福論者なんてものは、
その大抵がおかしなものではあるのだけども。

――そんな彼女の保護者的役割の俺は、
なんとなく、なんとなくの流れにより、
応援団的なものに入ることになって――

誰かに甘えたり、誰かに甘えられなかったり、
そんな考えをぐるぐると回転させながら、考える。

あぁ、結局俺は、どうしたいのだろうか、とか。

まあ、そんな感じで若者っぽい悩みとか抱えながらも、
今日も元気に生きてるっぽい奴らの学園恋愛物語☆