機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

作品概要

宇宙世紀００９３年。
グリプス戦役以降、行方不明となっていたシャア・アズナブルがネオ・ジオンの総帥に就任した。
宇宙移民を抑圧して地球にしがみつく人類を粛清するため地球連邦に宣戦布告したシャアは、小惑星５ｔｈルナを地球に落下させようとする。アムロの所属する連邦軍の外郭部隊ロンド・ベルは、その阻止に奮戦するも、５ｔｈルナは地球に落下してしまう。
その後、シャアは地球政府高官と裏取引を行い、ネオ・ジオンの武装解除を条件に、かつてのネオ・ジオンの小惑星要塞アクシズを手に入れる。しかし、シャアはその協定を破り、今度はアクシズを地球に衝突させるべく行動を開始する。
その作戦を阻止するため、そしてシャアとの決着をつけるため、アムロは最新鋭モビルスーツ・νガンダムに搭乗し、アクシズを目指す。
アクシズ上で激突するアムロとシャア。
アムロは勝利するものの、ロンド・ベルは地球に落下していくアクシズの破壊に失敗する。
既に大気圏に突入しつつあったアクシズを食い止めるため、アムロはνガンダムでアクシズに取りつき、これを押し返そうとする。
νガンダムから発せられたサイコ・フレームの光はアクシズの落下を防ぎ、その温かな光は目撃した人達の心に何かを残していく。
この戦いでアムロとシャアは共に行方不明となり、歴史から姿を消すのであった。

機動戦士ガンダム　逆襲のシャア

機動戦士ガンダム逆襲のシャア 4KリマスターBOX(4K ULTRA HD Blu-ray&Blu-ray Disc 2枚組) (特装限定版)

登場機体

ラー・カイラム
地球連邦軍外郭新興部隊ロンド・ベルの旗艦。 艦長はブライト・ノア大佐で、歴代のガンダム搭載艦と同様に、旗の色はホワイトが基調となっている。 通常の発進用カタパルトの他に、船体後部に着艦専用の甲板を持つのが特徴。 また、通常時に使用するブリッジとは別に、防弾性の高い戦闘用ブリッジが存在する。 基本性能は高く、開発から50年以上が経過しても同型艦が就役している。 主砲となる4門の2連装メガ粒子砲の他に、無数のミサイル・ランチャーや対空機銃を装備している。 決戦前には、カムランから渡された核ミサイル15発を装備した。

リ・ガズィ
アナハイム・エレクトロニクス社が開発した試作モビルスーツ。 Zガンダムの簡易量産試作機であり、バック・ウェポン・システムを装備するとこでモビルアーマー形態となる。 この機構によって高い機体性能を維持しながらも生産性の向上に成功し、量産化を目指した。 しかし、それでも他の量産機と比較すれば製造費は高価であり、実戦配備はロンド・ベル隊の1機のみに終わった。 なお、リ・ガズィは「リファインド・ガンダム・ゼータ」の略称。 主な武装は、バック・ウェポン・システムの他に、ビーム・サーベル、ビーム・ライフル、2連装グレネード・ランチャー、バルカンなどである。

リ・ガズィ(BWS)
リ・ガズィがバック・ウェポン・システムを装備したモビルアーマー形態。 運動性・長距離巡航能力・火力などが飛躍的に向上している。 だが、バック・ウェポン・システムは使い捨てに近い形で使用され、切り離してモビルスーツとなった後の再装備は、戦場では不可能である。 主な武装は、機首に装備されたメガ・ビーム・キャノン、ミサイル・ランチャーなどである。

ヤクト・ドーガ (ギュネイ機)
ネオ・ジオン軍のニュータイプ専用モビルスーツ。 アナハイム・エレクトロニクス社のグラナダ工場にて開発される。 試作機として2機製造され、そのうちの青い機体がギュネイの専用機となった。 サイコ・フレームを採用し、操縦の追従性や即応性に優れている。 ビーム・アサルト・ライフル、ビーム・サーベル、シールドに内蔵された4連装メガ粒子砲の他に、6基のファンネルを装備している。 アクシズ攻防戦では、ロンド・ベル隊の放った核ミサイルを全て撃ち落とす活躍を見せたが、νガンダムに撃墜された。

ヤクト・ドーガ (クェス機)
ネオ・ジオン軍のニュータイプ専用モビルスーツ。 アナハイム・エレクトロニクス社のグラナダ工場にて開発される。 試作機として2機製造され、そのうちの赤い機体がクェスの専用機となった。 サイコ・フレームを採用し、操縦の追従性や即応性に優れている。 6基のファンネルを始めとする武装の多くはギュネイ機と共通であるが、クェス機はメガ・ガトリング・ガンを装備している。

νガンダム

アナハイム・エレクトロニクスがロンド・ベルの要請を受けて開発した、ニュータイプ専用モビルスーツ。パイロットのアムロが自ら設計を担当している。 　歴代ガンダムの性能を分析し、最新技術を導入して開発されたため、急造とは思えないほどの超高性能機として完成している。 　コクピット周辺に組み込まれたサイコ・フレームによって、破格の運動性と追従性を実現している。 　また、ガンダム系のモビルスーツでは初となるサイコミュ兵器、フィン・ファンネルが使用可能である。これは通常のファンネルよりも大型であり、その分高出力となっている。攻撃としての使用のほか、数基を繋ぎ合わせてIフィールドを発生させて対ビーム・バリアを形成することもでき、攻守に渡って活用できる。 　ネオ・ジオンによるアクシズ落としを阻止するべく、同じくサイコ・フレームを備えたシャアのサザビーとの決戦に挑み、勝利した。 　その後、アクシズを押し戻そうと奮闘する姿は多くの人間の心を一つにし、その結果、サイコ・フレームによって輝く力場が形成され、アクシズの軌道は変更された。 　そして、その光は後に「アクシズ・ショック」と呼ばれ、多くの人間に影響を与えた。

Ζガンダム

アナハイム・エレクトロニクスが開発した、エゥーゴの可変モビルスーツ。 Z計画で培われたノウハウの集大成となる機体で、ガンダムMk-IIのムーバブル・フレーム技術と、フライング・アーマーのアイデアを組み合わせて完成した。 装甲材のガンダリウムγと新型ジェネレーターの採用によりパワーウェイトレシオに優れ、群を抜いた機動力を実現している。 その高い出力は、メガ・バズーカ・ランチャーにも匹敵する威力を持つ携行した武器、ハイパー・メガ・ランチャーの使用を可能とする。 さらにウェイブ・ライダーに変形する事により、長大な航続力と加速力を発揮する。 単騎での大気圏突入や大気圏内での単独飛行、僚機を背に搭載しての作戦行動など、あらゆる場面で活躍が可能な機体となっている。 後に簡易サイコミュであるバイオセンサーが搭載された事で、研ぎ澄まされたカミーユの反応に対する追従性を手に入れた。 さらに敵モビルスーツの動きに干渉して停止させるなど、仕様には含まれてない不可解な現象の発現も確認されている。 後の第一次ネオ・ジオン抗争ではカミーユに代わり、ジュドーやルーが搭乗した。

α・アジール
ネオ・ジオン軍の超大型ニュータイプ専用モビルアーマー。 　エルメスやキュベレイなどのサイコミュ対応機を参考にして開発された機体である。 　主な武装として、メガ粒子砲、2連装バルカン砲、有線サイコミュ式メガ・アーム砲、ファンネルなど。 　対艦戦を想定して設計されており、戦艦に匹敵する火力を備えている。その制御にはサイコミュが使用され、有線のメガ・アーム砲や大型ファンネルによってオールレンジ攻撃の可能。 　また、脚部の巨大なシュツルム・ブースターは使用後に切り離す事も出来る。 　クェスをパイロットに、ネオ・ジオン軍の切り札として地球寒冷化作戦に投入された。

サザビー
ネオ・ジオン軍のニュータイプ専用モビルスーツ。 　総帥シャア・アズナブルの専用機で、真紅にカラーリングされている。 　サイコ・フレームを採用する事で、従来の機種を遥かに超える追従性を獲得している。また、重装甲でありながら全身のスラスター類によって機動性も高く、シャアが乗るに相応しい強力な機体である。 　主な武装として、ビーム・ショット・ライフル、腹部のメガ粒子砲、ビーム・サーベル、ファンネルなどを装備し、他を圧倒する高火力を誇る。

登場キャラクター

アムロ

地球連邦軍のロンド・ベルに所属するニュータイプパイロット。階級は大尉。 　一年戦争では、RX-78ガンダムに搭乗し、数々の戦いに参加。ニュータイプとして成長を遂げ、伝説的な戦果を残す。 　だが、戦後はその能力を地球連邦に警戒され、軟禁状態の生活を強いられる。それでもグリプス戦役時には、エゥーゴの支援組織カラバに参加し、ティターンズと戦う。 　第一次ネオ・ジオン抗争後は連邦軍の外郭新興部隊ロンド・ベルに所属。かつての同志であり、宿敵でもあるシャア・アズナブル率いるネオ・ジオン軍と戦った。 　一年戦争当時は内向的でナイーブな少年であったが、戦争を通じて多くの人々と出会い、様々な経験をする中で、人間的にも大きく成長した。 　第二次ネオ・ジオン抗争では、自ら設計・開発に携わったγガンダムでアクシズの地球落下を阻止しようとする。サイコ・フレームの超常的な力により、アクシズの引き上げに成功するものの、その際にシャアと共に行方不明となり、歴史から姿を消した。

ブライト
地球連邦宇宙軍外郭新興部隊ロンド・ベル司令官。階級は大佐。36歳。 　一年戦争時代にホワイトベースを率いて以降、ガンダムタイプのモビルスーツ搭載母艦の艦長を次々と務め上げ、ニュータイプ部隊の指揮官として知られている。 　その経歴が危険視され、軍の本流からは外されてしまっているものの、政治的な意向を遮断する実直さと豊富な実戦経験から、部下の信頼は厚い。 　第二次ネオ・ジオン抗争ではロンド・ベルを率い、部下であり盟友でもあるアムロ・レイと共にシャアの地球寒冷化作戦を阻止した。

メラン
ラー・カイラム副長。階級は中佐。 　冷静沈着な性格で、第二次ネオ・ジオン抗争の頃から、艦長のブライトのサポートを行なってきた。

ギュネイ
ネオ・ジオン軍のパイロット。 　乗機はニュータイプ用モビルスーツのヤクト・ドーガ。 　ナナイ・ミゲルが所長を務めるニュータイプ研究所出身の強化人間である。 　性格は野心的。貧欲なほどに自分の能力を向上させようと考えていて、出世の機会をうかがっている。実際、ニュータイプ的な能力は高く、研究所で強化を受けたメンバーの中で一人だけ、サイコミュ兵器のファンネルを使う事が出来た。 　シャアのもとにきたクェスを本物のニュータイプとして認めて、惹かれていく。 　アクシズ攻防戦では、ロンド・ベルが放った核ミサイルを全て撃ち落とすなど活躍を見せたが、γガンダムに乗ったアムロと戦い、撃墜される。

クェス
地球連邦軍の参謀次官であるアデナウアーの一人娘。 　奔放な性格で感情の起伏が激しく、人間に対して鋭い見方をする。 　ニュータイプに興味があり、インドで修行をしていた事もある。 　ロンデニオンで出会ったシャアに惹かれ、ネオ・ジオンへと走る。そこで彼女は、ニュータイプとしての能力を覚醒させていき、ヤクト・ドーガに搭乗してシャアの役に立つために戦っていく。 　戦いの中、父アデナウアーをその手にかけるが、本人にははっきりとした自覚はなかった。 　アクシズ攻防戦では巨大モビルアーマー、α・アジールを駆って戦うが、再会したハサウェイをかばう形でチェーンの攻撃を受けて、命を落とす。

チェーン
地球連邦軍の技術士官。 アナハイム・エレクトロニクスへ出向し、νガンダムの開発を担当する。 上官のアムロに対して好意を抱いており、彼の力になろうとサイコ・フレームの調整に並々ならぬ意欲を燃やす。 アクシズ攻防戦の最中には、νガンダムの能力向上の足しになるとしてサイコ・フレームのサンプルをアムロに届けようと、 中破したリ・ガズィで戦場に出る。そして、ハサウェイとクェスの間に割って入り、α・アジールを撃墜。 だが、クェスを殺されて逆上したハサウェイに撃たれて、生命を落とす。

シャア

ネオ・ジオンの総帥。 本名はキャスバル・レム・ダイクン。 ザビ家によって謀殺されたジオン・ズム・ダイクンの忘れ形見である。 一年戦争では「赤い彗星」として、その卓越した戦術眼やモビルスーツ操縦で勇名を馳せた。 グリプス戦役ではクワトロ・バジーナを名乗り、ティターンズ打倒のために戦ったが、コロニーレーザーをめぐる戦いの中、ハマーンの一騎打ちを最後に行方をくらませていた。 しかし、第一次ネオ・ジオン抗争の終結から3年後、新生ネオ・ジオンを率いて再び地球圏へと現れる。 地球連邦の圧政に苦しむスペースノイドは、圧倒的な歓喜をもって彼を迎え、多くのコロニーがネオ・ジオンに協力する事となった。 ネオ・ジオン総帥として政治的な駆け引きや策謀を駆使して、地球連邦に戦いをしかける。 だが、その胸中には今もなおララァ・スンが存在し、それゆえにアムロとの14年越しの決着をつけたいと望む。 そして、地球から人類を排除すべく地球寒冷化作戦を決行。 落下するアクシズを舞台にアムロとの最後の戦いに臨み、戦いの中、サイコ・フレームの光に包まれ、アムロと共に行方不明となる。

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